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「道のりはまだ長い」とメルセデスはタイトル争いの可能性を語らず。選手権の流れが変わる後半戦に備える

2026年8月16日

 メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チームは、両選手権の首位の座と10代のチャンピオン候補を擁してF1の夏休み明けの戦いに臨む。ブラックリーにある拠点では、運命を語ることも、ポイント獲得に固執することもせず、ただ次のレースに集中するだけだというメッセージが響いている。

 2026年シーズンの大半において、メルセデスは他チームのベンチマークとなる存在だ。ジョージ・ラッセルが開幕戦のオーストラリアGPで勝利を飾り、アンドレア・キミ・アントネッリは5連勝を達成し、さらにサマーブレイク前に合計6勝を記録してパドックを驚かせた。しかし、独走状態かに見えたその状況は、接戦へと変わっていった。バッテリーや電気系統のトラブルがメルセデスのアドバンテージを削っていき、貴重なポイントを失ったことで、スクーデリア・フェラーリHPとマクラーレン・マスターカード・フォーミュラ1チームが優勝争いに加わることになった。

ジョージ・ラッセルとアンドレア・キミ・アントネッリの1-2を祝うメルセデスチーム
2026年F1第1戦オーストラリアGP ジョージ・ラッセルとアンドレア・キミ・アントネッリの1-2を祝うメルセデスチーム

 8月21日〜23日にザントフォールトでの第12戦オランダGPを控え、メルセデスは、シーズン後半戦が前半戦とは大きく異なる状況になるだろうと考えている。副テクニカルディレクターのシモーネ・レスタは、たとえプレッシャーが高まるなかであっても、チームが遂げてきた進歩を見落とすべきではないと語った。

「我々は何度か困難なシーズンを乗り越えてきた。昨年は重要な一歩を踏み出し、今年はまた大きな前進を遂げた。これらは当たり前のことではなかった。私は物事を前向きに捉えるタイプで、喜ぶべき点はたくさんある」

「それと同時に、シーズンはまだ折り返し地点に過ぎず、達成すべきことは山積みだ。目の前のレースひとつひとつに集中しなければならない。チャンピオンシップのポイントや、より大きな視点での議論に気を取られるわけにはいかない」

「ただ毎週末を最大限に活かし、信頼性の改善を続け、マシンのパフォーマンスを向上させ、このパッケージからすべてを最大限に引き出すことが必要だ。道のりはまだ長い」

 レスタの最後の言葉は、メルセデス内の信念のようなものになっている。彼らが重視しているのはリードを守ることではなく、最近露呈した弱点を解消することだ。

アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
2026年F1第7戦バルセロナ・カタルーニャGP レース終盤にトラブルが発生し、コース上でマシンを降りたアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)

■選手権はサマーブレイク明けに変化

 サマーブレイクは例年、F1の熱気をリセットする時期であるが、レスタは選手権争いがさらに激化すると予想している。

「歴史が示す通り、選手権は常に夏のシャットダウン後に変化するものだ」

「(選手権の)首位に立つチームにかかるプレッシャーは増えるが、同じように、追うチームにかかる重圧も高まる。周囲の環境はより緊迫したものとなり、ひとつひとつの結果が持つ重みも増していく」

「そうした局面というのは、組織の真の強さや立ち直る力がみられるときだ。重要な局面でプレッシャーをコントロールし、パフォーマンスを発揮し続けられるかどうかが問われる」

「シーズンのこの局面がどう展開していくのか、非常に興味深く見ている。なぜなら、最終的に選手権の勝敗はしばしばこの時期に決まるからだ」

アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
2026年F1第10戦ベルギーGP 今季6勝目を挙げたアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)

 メルセデスの首脳陣は、チームがその試練に立ち向かう準備が整っていると考えている。副チーム代表のブラッドリー・ロードは、今シーズンの前半戦を「並外れたもの」と評しつつも、F1という厳しいスポーツにおいて、失敗は避けられないものであると認めている。

「厳しい時もあったが、それがF1というものだ。とてつもなく高い要求が突きつけられるスポーツだ」とロードは述べた。

 またワールドチャンピオンを争うチームの一員になる機会こそ、この組織の誰もが当初この世界に飛び込んだ理由だという。

「両選手権で首位に立ち、それをシーズン末に成功へと結びつけるチャンスがある立場にいられるのは、特権と言える。それはチーム全員が意欲を持って挑むべき挑戦だ」

 メルセデスは、2014年から2021年にかけてコンストラクターズ選手権で8連覇を達成した時の圧倒的な強さを取り戻そうとしており、一方のアントネッリはF1史上最年少ワールドチャンピオンを目の前にしている。しかしブラックリーでは、そうした壮大な物語のことは考えていない。彼らが重視しているのは、次の予選セッション、次のレースのスタート、次の信頼性チェックといったターゲットだけだ。



(Text : autosport web)


レース

9/4(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
9/5(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
9/6(日) 決勝 22:00〜


ドライバーズランキング

※オランダGP終了時点
1位アンドレア・キミ・アントネッリ242
2位ジョージ・ラッセル183
3位ルイス・ハミルトン183
4位ランド・ノリス159
5位シャルル・ルクレール155
6位マックス・フェルスタッペン112
7位オスカー・ピアストリ104
8位アイザック・ハジャー68
9位リアム・ローソン49
10位ピエール・ガスリー44

チームランキング

※オランダGP終了時点
1位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム425
2位スクーデリア・フェラーリHP338
3位マクラーレン・マスターカード・フォーミュラ1チーム263
4位オラクル・レッドブル・レーシング186
5位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム66
6位BWTアルピーヌF1チーム63
7位TGRハースF1チーム21
8位アウディ・レボリュートF1チーム16
9位アトラシアン・ウイリアムズF1チーム11
10位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム3

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