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就任早々にペレスの引き留めに取り組むキャデラック新代表ブコウスキー。CEOはウイリアムズ移籍の噂を一蹴

2026年8月15日

 キャデラックF1チームはマルチン・ブコウスキーをチーム代表として迎え入れたばかりだが、彼はすでに極めて重要な課題に直面しているかもしれない。それは、セルジオ・ペレスを確実に残留させることだ。

 伝えられるところによると、アトラシアン・ウイリアムズF1チームは万が一カルロス・サインツがチームを離れた場合にペレスの起用を検討しているようで、F1ドライバー市場において、ペレスの去就は突如として興味深い話題のひとつとなった。キャデラックにとって、野心的なF1プロジェクトがまさに形になり始めたこのタイミングで最も経験豊富なドライバーを失うことは大きな痛手になるだろう。

 そしてこの件に関するブコウスキーの最初のコメントから、彼がペレスの移籍を望んでいない様子がうかがえる。

■キャデラックは経験重視でペレスを評価

 メディアとのラウンドテーブルのなかで、驚きの起用となった自身の代表就任に続き、ペレスの状況について尋ねられたブコウスキーは、ペレスをいかに高く評価しているかを隠さなかった。

「まず言っておきたいのは、これは難しい問題だということだ」

「チェコ(編注:ペレスの愛称)はチームにとって大きな戦力となっている。率直に言って、両ドライバーともそうだ。キャデラックが経験豊富なドライバーをふたり起用したことについては多くの議論があったが、このような若いチームにとって、そうした経験と安定感をもたらすことは極めて重要だと考えている」

マルチン・ブコウスキー(キャデラック)
キャデラックF1チームの代表に就任したマルチン・ブコウスキー

 経験を重視する姿勢は、特にそのことを表している。キャデラックはF1のオペレーションの仕方を学んでおり、それと同時に1年目のシーズンを戦っているところなので、経験不足と安定感がないことによる危うい状況が生まれる可能性があるのだ。ブコウスキーは、ペレスがそこから少なくともひとつの要素を取り除く助けになると考えている。

「ドライバーとチームが同時に学習している状況だったら、不確定要素が多すぎる。だからチェコのようなドライバーがいることが重要だと考えている」

 36歳のペレスは、10年以上にわたるF1での経験と281戦の出走実績を持ってキャデラックのプロジェクトに加入しており、このキャリアの後半ではオラクル・レッドブル・レーシングでマックス・フェルスタッペンのチームメイトとして過ごした経験もある。ブコウスキーにとって、そうした経歴は単なる速さ以上の価値を持つものだ。

「ダン(・タウリス/CEO)やチームの他の人々との会話から私が知る限り、彼は素晴らしい走りをしているだけでなく、舞台裏でチームを非常に強くプッシュしている。それは、レッドブルに在籍し、トップレベルの環境で戦ってきた彼のようなドライバーであれば、当然期待されることだ」

セルジオ・ペレス(レッドブル)
2025年F1第19戦アメリカGP セルジオ・ペレス(レッドブル

■CEOは残留を確信

 ペレスのウイリアムズ移籍をめぐる噂は、キャデラックにとって特に頭の痛い問題となっている。サインツはウイリアムズに加入して以来苦しいシーズンを過ごしており、自身の去就がサマーブレイク中に決まる可能性を示唆していた。もし本当にサインツがチームを離れるなら、ウイリアムズは即戦力となる経験豊富なドライバーを必要とすることになる。そのドライバーというのがまさに、キャデラックが引き留めたいと考えているペレスなのだ。

 またブコウスキーは、ペレスは自身が築こうとしているチームの文化にぴったりと適合する人物だと考えている。

「我々が求めているのはまさにそうしたマインドセットであり、私自身がこのチームに持ち込もうとしているのもそういったものだ。マインドセットや意欲の面で、我々の考えは完全に一致するはずだと確信している」

 この発言をペレスをチームに留めるための戦いの第一声とするならば、チームのCEOであるダン・タウリスは、「マルチンが語ったことすべてを、私も主張したい」とさらに踏み込んだ発言をした。

「チェコはチームにとって極めて重要な戦力だ。彼は素晴らしい走りをしているし、間違いなく全力でプッシュしている」

セルジオ・ペレス(キャデラック)
2026年F1第10戦ベルギーGP セルジオ・ペレス(キャデラック)

 そしてタウリスは、キャデラックがペレス本人、さらにはライバルチームにも聞かせたいであろう、確信に満ちた言葉を続けた。

「チェコはキャデラックに残るだろうと、私は非常に自信を持っている。我々がウイリアムズに関する噂に気を取られることなど、一瞬たりともない。我々の関係は盤石であり、彼がキャデラックのF1マシンをドライブする姿を見ることになるだろう」

 ブコウスキーはチーム就任したばかりだが、ペレスを残留させることはすでに彼の優先事項のひとつになっている。ウイリアムズがペレスを狙うなか、彼をキャデラックに残留させることは、ブコウスキーにとっての最初のテストになるかもしれない。



(Text : autosport web)


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