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「またブレーキングで動いていた」不満を述べるも2台抜きに成功したフェルスタッペン【F1第11戦無線レビュー(1)】

2026年7月30日

 2026年F1第11戦ハンガリーGP。6番グリッドのジョージ・ラッセル(メルセデス)は、アンチストールによりスタートで大幅に順位を落とすことになった。上位ではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とルイス・ハミルトン(フェラーリ)が接触しながらもポジションを争い、また中団勢トップにつけたレーシングブルズのリアム・ローソンとアービッド・リンドブラッドも序盤からチームメイトバトルを繰り広げていた。ハンガリーGP前半を無線とともに振り返る。

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 6番グリッドのジョージ・ラッセル(メルセデス)は、スタートで21番手に後退してしまった。

1周目
ラッセル:何が起きたんだ?
マーカス・ダドリー:アンチストールだ。

 フロントロウのシャルル・ルクレール(フェラーリ)も5番手まで順位を落とし、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)が3、4番手に繰り上がった。両者はターン2から3にかけての攻防で、軽く接触した。

フェルスタッペン:タイヤをチェックしてくれ。
ジャンピエロ・ランビアーゼ:わかった、マックス。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)&ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
2026年F1第11戦ハンガリーGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)&ルイス・ハミルトン(フェラーリ)

 レーシングブルズのリアム・ローソンとアービッド・リンドブラッドは、1周目からバチバチの8番手争いを繰り広げた。

リンドブラッド:ブレーキングで動いている。
ピエール・アムラン:今はその位置をキープしろ。タイヤを持たせるんだ。

ランス・ストロール:ノーパワー、ノーパワー。
スティーブン・グラス:レース1を試してみろ。
ストロール:ノーパワー、ノーパワー。
グラス:すぐに戻ってくるから。
ストロール:ノーパワー。

 文句を言いつつも、ソフトタイヤを履いたストロールは20番手からジリジリと順位を上げて行った。

ランス・ストロール(アストンマーティン)
2026年F1第11戦ハンガリーGP ランス・ストロール(アストンマーティン)

 3番手に上がったフェルスタッペンだったが、ペースが伸びない。

5周目
フェルスタッペン:ダウンシフトがおかしい。クルマがクソだ。

 スタートでチームメイトのオスカー・ピアストリに首位を奪われたマクラーレンのランド・ノリスは、1秒前後のギャップを維持していた。

9周目
ウィル・ジョゼフ:タイヤはどうだ? ペースは?
ノリス:乱流がひどい。ペースは速いんだけど、乱流がね……。

10周目
トム・スタラード:タイヤはどう? 今のところ、プランAでターゲットラップに入るけど。
ピアストリ:いい感じだよ。

オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
2026年F1第11戦ハンガリーGP オスカー・ピアストリ(マクラーレン)

 プランAはミディアム→ハード→ハードの2ストップか。

フェルスタッペン:シフトのこと、なんとかしてよ。僕のシフトが遅いって、言わないでね。
ランビアーゼ:了解。

11周目
ハミルトン:マックスは遅すぎる。

フェルスタッペン:リヤタイヤのタレがひどい。

 ハミルトンはフェルスタッペンにコンマ5〜7秒まで迫っているが、抜き切れない。

13周目
カルロ・サンティ(→ハミルトン):ボックス、ボックス。フェルスタッペンを抜く。

 ハミルトンは早めの13周目にピットに向かった。

サンティ(→ハミルトン):アウトラップが重要だ。リンドブラッドが接近している。

 リンドブラッドの前でコース復帰したハミルトンは、すぐにローソンも抜いて6番手に上がった。フェルスタッペンは14周目にピットイン。ピットレーンからコースに合流しようとするフェルスタッペンに、ハミルトンが迫る。

サンティ(→ハミルトン):ブーストを使え!

 ハミルトンは、フェルスタッペンよりも先にターン1に飛び込むことに成功した。

ルイス・ハミルトン(フェラーリ)&マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
2026年F1第11戦ハンガリーGP ルイス・ハミルトン(フェラーリ)&マックス・フェルスタッペン(レッドブル)

サンティ(→ハミルトン):最高だぞ、ルイス!

 14周目。バルテリ・ボッタス(キャデラック)がトラブルに見舞われた。

ボッタス:ブレーキを失った。コクピットに煙が入る。
ジョン・ハワード:OK。リタイアだ。安全な場所に止めるんだ。

 なんとかピットレーンまで辿り着いたが、車検場の直前でマシンを止めた。ボッタスのリタイアは、今季5回目だ。

 16周目。フェルスタッペンがローソンに続いて、ハミルトンも豪快に抜いていった。

ランビアーゼ:凄いな。
フェルスタッペン:あまり文句を言いたくないけど、またブレーキングで動いていたよ。

 ターン1のブレーキングで、ハミルトンはインに寄せているように見える。

 首位ピアストリはこの周にピットイン。4番手に下がった。ステイアウトしたアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が、代わって首位に立った。

スタラード(→ピアストリ):アントネッリはステイアウトしている。おそらく1ストップだ。ペースを上げないと、前に出られない。

 ガブリエル・ボルトレート(アウディ)も、ソフトタイヤスタートながらステイアウトを決断していた。

ヨルン・ベッカー:タイヤマネージメントが必要だ。
ボルトレート:ブレーキング中に話しかけないでくれ。

ガブリエル・ボルトレート(アウディ)
2026年F1第11戦ハンガリーGP ガブリエル・ボルトレート(アウディ)

 22周目まで引っ張ったアントネッリがピットインし、ピアストリは再び首位に立った。

25周目
スタラード:プランAのターゲットラップを狙っている。タイヤはどう?
ピアストリ:あまりよくないね。

 5番手ルクレールは、すぐ前のハミルトンより明らかにペースが速い。しかし抜きあぐねていた。

26周目
ルクレール:かなりタイムを失っている。

シャルル・ルクレール(フェラーリ)
2026年F1第11戦ハンガリーGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)

 30周目。ハミルトンが2回目のピットインを実施した。

ランビアーゼ(→フェルスタッペン):今、30周を終えたところだが、ハミルトンがまたピットインした。

 フェルスタッペンは1回目のようにすぐに反応せず、周回を続けた。

スタラード:ハミルトンがピットインしたから、ペースを上げないと。フェルスタッペンは(1分)25秒4で、タイヤは数周古い。
ピアストリ:これ以上のペースアップは無理だよ。このタイヤ、全然安定しないんだ。
スタラード:了解。

 ペースに優れるノリスは、首位ピアストリの1秒以内まで迫っていた。一方ハミルトンは6番手アイザック・ハジャー(レッドブル)の前に出られず、抜くまでに1周を要した。

ジョゼフ:ハミルトンはハジャーの後ろでスタックしている。
ノリス:もっとペースを上げたい。僕に譲ってくれないの? 僕の方が(ピアストリより)何マイルも速いのに。

 33周目、ピアストリがピットイン。これでノリスがトップに立った。

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F1第11戦ハンガリーGP無線レビュー(2)に続く



(Text : Kunio Shibata)


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ドライバーズランキング

※イタリアGP終了時点
1位アンドレア・キミ・アントネッリ267
2位ジョージ・ラッセル201
3位ルイス・ハミルトン191
4位ランド・ノリス171
5位シャルル・ルクレール155
6位マックス・フェルスタッペン127
7位オスカー・ピアストリ116
8位アイザック・ハジャー71
9位リアム・ローソン51
10位ピエール・ガスリー41

チームランキング

※イタリアGP終了時点
1位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム468
2位スクーデリア・フェラーリHP346
3位マクラーレン・マスターカード・フォーミュラ1チーム287
4位オラクル・レッドブル・レーシング204
5位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム75
6位BWTアルピーヌF1チーム62
7位TGRハースF1チーム21
8位アウディ・レボリュートF1チーム16
9位アトラシアン・ウイリアムズF1チーム11
10位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム3

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