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「これが最後のF1にならないように」と将来への想いを新たにした福住仁嶺。“楽しい2日間”の収穫と悔しさ

2026年7月29日

 7月28〜29日に富士スピードウェイで行われたTGRハースF1チームのTPC(Testing of Previous Cars/旧車テスト)。初めてF1マシンをドライブした福住が、2日間の走行を終え、テストを振り返った。

■「よりドライバーの差が出そう」なF1のタイヤ

 前日午後の雨から一転、晴れて暑いコンディションとなったテスト2日目。朝のセッション3では、前半を担当した坪井翔と同様、福住はハードタイヤで2アウティングを走行後、ミディアムのニュータイヤを2セット投入し、それぞれ2アタックを行った。

 ミディアムでのアタックでは、セクター3でのタイヤの落ち幅に苦戦。「路温の高さから来ている部分もあると思うのですが、自分の走りが少しまとまっていないところもあった」と福住は振り返る。


 2セット目のミディアムも同様、セクター1、2ではいい流れを保ったが、「セクター3では自分のミスもあり、かなりタイヤの落ち幅も感じていて、思ったような走りはできなかった。自分の走りについては、すごく悔しい」と福住。


「でも、昨日と違ってちゃんとしたコンディションでしっかりと自信を持って走ることができたと思うので、非常に充実したセッションだったかなと思います」


 午後のロングランはタイヤの割り当てが1セットのみだったこともあり、「かなり探り探りで行った」。上げシロはあったようだが、「基本的なペースはちょっと遅いかなと個人的には思っているので、いろいろと課題が残った一日だったかなと思います」と厳しめの自己採点となった。アタックラップをまとめきれていれば、1分18秒2程度のタイムは出せた計算になるという。

福住仁嶺
VF-25に乗り込む福住仁嶺

 福住はこの2日間を、「ウエットでもドライでも走ることができて、いろいろ学ぶことも多かったですし、同時にF1というクルマがどういうものか、いま自分に足りないものはないかという点も学ぶことが多かった。とにかく、非常に楽しい2日間だった」と総括。また、自身が参戦するスーパーフォーミュラおよびスーパーGTを引き合いに出し、次のようにも語った。


「F1はハイスピードコーナーでのパフォーマンスが非常に高いのと、ブレーキについてもSFやGTでは、ここまでいけません。日本のカテゴリーはタイヤが優れていて、決勝でもずっとプッシュし続けることができますが、F1ではそうはいかず、マネジメントをちゃんとしなくてはいけない。でも、こっち(F1)の方がよりドライバーの差が出て面白そうだなと思いました」


「日本のサーキットでは結構みんな(突き詰めているので)ドライビングも固まってきているし、差が出づらい部分もあると思います。改めてF1に乗ってみたら、もっといろんなサーキットで走りたいなとか、SFやGTなど日本のクルマは非常にレベルが高いので、日本だけではなくても、他のサーキットでも(レースが)できたらもっと楽しいだろうなと思いました」


 今回のテスト参加を経て、今後への想いを聞かれた福住は、次のように述べている。


「こういう機会をいただけたことを“ご褒美”だと言ってくれることも多いのですが、これで終わらないようにするためには、ここからの成績や実力をどこまで見せられるか。僕がホンダで頑張ってきて、挫折を味わって、トヨタに来て、またこういうチャンスをいただけたということが、他のドライバーにとっても『頑張ればこういうチャンスがあるんだ』という証明にもなったかなと思います」


「僕自身にとっては、これが最後のF1にならないように……なかなかSFも(ライバルたちが)手強いんですけど、自分は国内レースでのチャンピオンをまだ獲れていません。それがない以上はチャンスも訪れないと思うので、まずはそれをクリアして、今後もっとチャンスをいただけるように頑張りたいと思います」



(Kazushi Nakano / autosport web)


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