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ハースの旧型車テスト/TPCが富士でスタート。午前はF1初乗りの福住仁嶺が1分18秒080をマーク

2026年7月28日

 7月28日、静岡県の富士スピードウェイでは、TGRハースF1チームのTPC(Testing of Previous Cars/旧車テスト)が始まった。セミウエットからドライへと変化していく路面で行われた初日午前のセッション1では、最初に坪井翔がステアリングを握り、セッション後半では福住仁嶺がF1マシンの初ドライブを経験した。

 2025年に続き2回目となる富士のTPC。今季からはTOYOTA GAZOO Racing(TGR)がハースF1のタイトルパートナーに就任、平川亮がリザーブドライバーとなっているほか、昨年富士での初乗り以降も坪井がシルバーストンでのTPCに参加するなど、トヨタ所属ドライバーがF1マシンをドライブする機会が増えてきている。


 ピットではモリゾウこと豊田章男トヨタ自動車会長、ハンガリーGPを終え到着したばかりの小松礼雄ハース代表をはじめ、TOYOTA GAZOO Racingの加地雅哉グローバルMSディレクターやトヨタレーシングのWECチームディレクターも務める中嶋一貴、アドバイザーのアレックス・ブルツなど、錚々たる顔ぶれがテストを見守った。ドライバーでは、トヨタ育成(TGR-DC)所属で今季は海外レースに参戦している佐野雄城らも姿を見せている。

2026TGRハースF1 TPC@富士
小松礼雄ハースF1代表、豊田章男トヨタ自動車会長、加地雅哉グローバルMSディレクター

 今回、富士に持ち込まれたマシンは2025年型『VF-25』。本来TPCは2年以上前のマシンでしか走行できないが、レギュレーションが大幅に変更された2026年に限り、特例として2025年型マシンの使用が認められている。


 サーキット周辺はこの日朝まで雨が降っており、セッション開始の9時までにはほぼ上がったものの、路面はウエット。このため、テストはウエットタイヤ装着にて始まった。タイヤウォーマーが使用されている。


 9時のセッション開始とともに坪井がコースインし、まずはアウト/インを行なった後、『1周プッシュ・2周クールダウン』を基本とする連続走行へ。その最初のアウティングでは1分34秒台を記録すると、2回目のアウティングでは1分32秒072をマーク。走行直後の坪井によれば、路面コンディションはかなり改善されドライになってきているものの、いくつかレコードライン上が濡れている箇所があるようだ。

 1時間強の走行を終えて坪井がマシンをピットに戻すと、シートが外され、ペダルなどを“福住仕様”へと変更。30分程度の作業の後、ウエットタイヤが装着され、福住がマシンに乗り込むと、10時49分、自身初めてのF1マシンでの走行へと向かっていった。


 福住はいきなり連続走行に入り、坪井同様に1プッシュ・2クールを基本に走行。2アウティング目には、1分34秒944までタイムを縮めた。


 3アウティング目では、いよいよこの日初めてスリックタイヤ(ミディアム)が装着され、福住は最初のアタックラップで1分24秒175を記録。クールダウンを挟んだ2周目のアタック以降では、ホームストレートでDRSが使用された。福住は徐々にタイムアップしていき、4周目には1分19秒台へと突入していく。


 午後の天候悪化が見込まれることから、セッション1は1時間の延長が決定し、当初12時だったチェッカーが13時へと変更に。これにより、福住は走り出しから2時間ほどコクピットに座ったままアタックとクールダウン走行を繰り返し、最後はハードコンパウンドのニュータイヤを装着。1分18秒080というセッションベストタイムを残した。なお、セッションを通じた最高速は336.449km/hが記録されている。ちなみに、昨年の富士TPCでは坪井が1分17秒470というベストタイムを記録している。


 残り10分、さらにハードのニュータイヤを装着して福住はアタックへと向かったが、小雨が降り出し完遂ならず。福住はそのままホームストレート上にマシンを止め、雨が本降りになる前にチームは記念撮影を行った。


 現在、富士スピードウェイでは、体験走行やオートグラフセッションなど、セッション間に予定されていたイベントが1時間遅れで進行している。午後はセッション2が予定されているが、前述のとおり天候悪化が予報されている。



(Kazushi Nakano / autosport web)


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