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「ちょっと不満。表彰台に上がれただろうから」最後列から入賞も納得しきれなかったハジャー【F1第10戦無線レビュー(2)】
2026年7月23日
2026年F1第10戦ベルギーGP。レース中盤、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)はピットストップ時にフロントウイングの角度を調整する予定だったが、その作業の前にシグナルが変わってしまったことで、メカニックと接触してしまうアクシデントが発生した。幸いなことに大事には至らなかったが、必要な作業ができなかったことでハミルトンはペース不足に悩んだ。その後方では、最後列からアイザック・ハジャー(レッドブル)が好ペースで入賞圏内まで追い上げていた。ベルギーGP後半を無線とともに振り返る。
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レース中盤の18周目。アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)はピットに向かい、首位の座をシャルル・ルクレール(フェラーリ)に明け渡した。
ピーター・ボニントン(→アントネッリ):3秒後ろにフェルスタッペンだ。
しかしマックス・フェルスタッペン(レッドブル)はアントネッリとの差を詰めることができない。
フェルスタッペン:ギヤシフトがクソだ。酷すぎる。
20周目。VSC(バーチャルセーフティカー)の機会に、フェラーリは2台を次々にピットに入れた。ルクレールに続いて、ルイス・ハミルトンがダブルピットインに向かった。しかしフロントウイングのフラップ調整に入ったメカニックが右前輪に巻き込まれ、転倒してしまう。
ハミルトン:彼、大丈夫?
カルロ・サンティ:大丈夫だ。
フラップ調整の前に、グリーンシグナルを出してしまったミスだった。
ルクレールはアントネッリの前、2番手でコース復帰を果たした。さらにステイアウトしたランド・ノリス(マクラーレン)を抜いて、再び首位に立った。
アントネッリ:どういうことなんだ!
ボニントン:まだデルタ内だ。
VSC導入中にピットに入れたフェラーリの作戦勝ちだった。それでもアントネッリは26周目にノリスをかわし2番手に浮上。ルクレールを追う。
後方では8番手のガブリエル・ボルトレート(アウディ)に、ペースの勝るアービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)が迫っていた。
ヨルン・ベッカー(→ボルトレート):プッシュ、プッシュ。リンドブラッドが迫っている。踏ん張るんだ。このまま行けば、8位だぞ。

24周目
ハミルトン:フロントウイング(の角度)、変えた?
サンティ:いや、やってない。
ハミルトン:ああ……全然曲がらないんだよね。
フラップ調整ができなかったことで、ハミルトンのペースは明らかに伸び悩んだ。
25周目、最下位を走っていたランス・ストロール(アストンマーティン)にトラブルが発生した。
スティーブン・グラス(→ストロール):ボックス、ボックス。クラッチに問題だ。
これでストロールは今季7回目のリタイアとなった。
27周目。4番手フェルスタッペンは、上位3台のペースについていけない。背後のオスカー・ピアストリ(マクラーレン)には、1秒まで迫られていた。
フェルスタッペン:タイヤが全然働いてくれない。

それでもフェルスタッペンは、タイヤがそろそろ限界を迎えるノリスを、29周目のケメルストレートで抜いていった。
ウィル・ジョゼフ(→ノリス):オスカーとヨーヨーレースはしたくない。あとで説明するけど。
ノリスは直後にピットに向かい、7番手まで後退した。
30周目。13番手のフランコ・コラピントがケメルストレートでチームメイトのピエール・ガスリー、リアム・ローソン(レーシングブルズ)と3台横並びになり、ふたりを抜いていった。
スチュワート・バーロウ(→コラピント):やったぞ。レッツゴー!
ルクレールはこの時点で何とか首位を守っていたが、アントネッリよりコンマ5秒前後遅かった。
30周目
ルクレール:1速から2速が、本当にひどい!
33周目には両者の差は0.6秒まで縮まり、アントネッリの射程距離に入った。
ボニントン(→アントネッ):ルクレールはターン5(ケメルストレート)のブレーキングでマシンを振るからね。
後方ではガスリーとローソンが10番手争いを繰り広げていた。
33周目
カレル・ルース(→ガスリー):(ローソンに)プレッシャーをかけ続けるんだ。
エルネスト・デジデリオ(→ローソン):ターン1ではブーストをかけるな。
ローソンはここでいったん抜かれるが、オー・ルージュへと駆け下りていくストレートで抜き返した。
デジデリオ(→ローソン):いいぞ。ここからブーストだ。ブーストを使うんだ。
しかしケメルストレートのブレーキングで、再び抜かれてしまった。
ルース(→ガスリー):グッジョブだ!
ローソン:マジか!

一方、21番手スタートのアイザック・ハジャー(レーシングブルズ)は、この時点で6番手に上がっていた。しかし背後から、ミディアムの新品タイヤを履いたノリスが迫る。
リチャード・ウッド(→アジャ):このままだとノリスはあと2周で追いつく。でも落ち着いていこう。きみのハードのペースは、他より全然いいから。

34周目。アントネッリがルクレールを攻略し、再び首位に立った。
ボニントン(→アントネッリ):ナイスワーク。ギャップを広げていこう。
ボッツィ(→ルクレール):エンジンブレーキをプラス1だ。まだ勝負は終わっていない。

ハミルトンはこの時点で5番手。ひとつでも上に行こうともがいていた。
サンティ:ピアストリにコンマ5秒、マックスにはコンマ6秒のペースで追いついてるぞ。
ハミルトン:でもかなり前にいる。
サンティ:大丈夫だ。まだ11周ある。
アントネッリはルクレールとの差を、1秒以上に広げていた。
38周目
ボニントン:(ルクレールとの)ギャップは1秒1。あと6周だ。トラックリミットを忘れないでね。
アントネッリ:今、いくつ?
ボニントン:2回だ。これ以上は、もうやるな。
40周目。ピアストリはハミルトンにかわされ、5番手に後退した。
トム・スタラード(→ピアストリ):ハミルトンはアンセーフリリースでレース後に裁定が待っている。
ハミルトンは5秒ペナルティを受ける可能性があるので、5秒以内につけろという指示だ。しかしタイムペナルティは科されず、ハミルトン4位、ピアストリ5位が確定した。
アントネッリはルクレールに1秒9差をつけてチェッカー。今季6勝目を挙げた。
ボニントン(→アントネッリ):よくやった、キミ。かなり忙しいレースだったけど、ずっと冷静だったぞ。

そしてハジャーはノリスの追撃をしのいで、6位入賞を果たした。
ウッズ:よくやった。ダメージを最小限に食い止めた。
ハジャー:そうだね。でもちょっと不満だ。表彰台に上がれていただろうから。
ウッズ:ベストを尽くしたよ。
ローラン・メキース代表:レッドブルでの君のベストレースだ。素晴らしかった。
ハジャーはレースペースでも、終始フェルスタッペンを上回っていた。レッドブル昇格後の、著しい成長が窺えた1戦だった。
(Text : Kunio Shibata)
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| 予選 | 結果 / レポート | |
| 7/26(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
| 1位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 219 |
| 2位 | ルイス・ハミルトン | 169 |
| 3位 | ジョージ・ラッセル | 160 |
| 4位 | シャルル・ルクレール | 138 |
| 5位 | ランド・ノリス | 128 |
| 6位 | マックス・フェルスタッペン | 109 |
| 7位 | オスカー・ピアストリ | 92 |
| 8位 | アイザック・ハジャー | 68 |
| 9位 | リアム・ローソン | 43 |
| 10位 | ピエール・ガスリー | 42 |
| 1位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 379 |
| 2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 307 |
| 3位 | マクラーレン・マスターカード・フォーミュラ1チーム | 220 |
| 4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 177 |
| 5位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 66 |
| 6位 | BWTアルピーヌF1チーム | 61 |
| 7位 | TGRハースF1チーム | 21 |
| 8位 | アウディ・レボリュートF1チーム | 12 |
| 9位 | アトラシアン・ウイリアムズF1チーム | 11 |
| 10位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 1 |


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