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「アップデートは後半戦と2027年へ向けての第一歩」アストン側と状況&目標を共有/ホンダHRC渡辺社長インタビュー
2026年7月20日
ホンダ・レーシング(HRC)の渡辺康治社長が2026年F1第10戦ベルギーGPを訪れた。ホンダがパワーユニット(PU)を供給するアストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チームは、現在車体とPUのアップデートを待っている状況であり、このベルギーGPは今シーズン最も厳しい戦いとなった。そのような状況で渡辺社長はドライバーに何と声をかけたのか、またチームの共同オーナーを務めるローレンス・ストロールとはどのような話をしたのか。スパ・フランコルシャン・サーキットのグリッドで渡辺社長を直撃した。
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ーースタート前のグリッドでランス・ストロールを激励されていました。どんなことを話していたのですか?

渡辺康治社長(以下、渡辺社長):「いまがアップデート前の一番の厳しい状況。でも、そんななかでも学ぶこともあるから、そこはしっかりやってほしいと。そして、我々もアップデートに向けてしっかり準備しているから、ということを伝えました」
ーーそれに対して、ストロールはどんな返事をしていましたか?

渡辺社長:「アップデートは期待している、と。それは我々のパワーユニットだけでなく、車体のアップデートも含めて期待していると言っていました。また今回のアップデートはシーズン後半戦に向けたものだけでなく、2027年シーズンへ向けての第一歩のようなものでもあり、そのことはランスも理解しており、今後も頑張ってくれると思います」
ーーフェルナンド・アロンソとは?
渡辺社長:「少しだけですが、『アップデートの準備は順調に進んでいるか?』と聞かれたので、我々のパワーユニットに関しては『順調に進んでいる』と答えました」
ーーオーナーのローレンス・ストロールはグリッド上で「次からはもっと前のグリッドからスタートするぞ」というような仕草をしていましたね。ベルギーGPの週末はスパでどんな話を?

渡辺社長:「まず車体も含めたアップデートの状況確認です。 それと、2027年に向けていろいろな議論をしました。この状況を打開するには、パワーユニットだけでなく、車体も含めて全体でよくしていかないといけない。 ただ、上位陣とのギャップを詰める作業は一足飛びにはいかないことも、みんな理解しています。だから、今回のアップデートでどのくらい前進して、次のアップデートでどのあたりを目指していくのかを共有しました。F1ではワンチームとなって同じ認識に立って戦うことが重要なので、ストロールさんだけでなく、エイドリアン(・ニューウェイ/マネージング・テクニカル・パートナー)とエンリコ(・カルディーレ/最高技術責任者)も入れて、昨日話をしました」
ーー今回、ベルギーGPにニューウェイも来ていたのですか?
渡辺社長:「はい、来ています」
ーー今回のベルギーGPは今年一番厳しい状況となりましたね?
渡辺社長:「アップデート前ですからね。だから今回が一番厳しい状況だったと思います。ただ、ランスにも言ったように、そのような状況でも確認することはたくさんあります。我々パワーユニット側だと、たとえば、ドライバビリティとかエネルギーマネジメントです。それらの作業も今後に向けてとても大事なので、集中してしっかりとレースしなければなりません。そのあたりの作業は折原(伸太郎/HRCのトラックサイドゼネラルマネージャー兼チーフエンジニア)を中心にやってくれていると思うので、オランダGPで予定しているアップデートがスムーズに投入されることを期待しています」
ーーADUO(Additional Development Upgrade Opportunities=追加開発アップグレードの機会)によって、ICEを開発するための時間と予算が増加されたわけですが、時間はともかく、お金のほうはシーズン中にもかかわらず問題なく工面できているのでしょうか?
渡辺社長:「予算はきちんと確保していますので、ご心配なく」
ーー次からの2戦、ハンガリーGPとオランダGPがアストンマーティン・ホンダにとって、第2の開幕戦となりそうですね。
渡辺社長:「よろしくお願いします」


(Text : Masahiro Owari)
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