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ニューウェイ、アップグレード延期や2027年への計画をドライバーらと直接議論。当初は説明が不十分だったと認める
2026年7月15日
アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チームのチーム代表とマネージングテクニカルパートナーを務めるエイドリアン・ニューウェイは、今シーズンにおけるアストンマーティンの最大の失敗のひとつを率直に認め、フェルナンド・アロンソとランス・ストロールをグリッド後方にとどめることになったマシンの開発において、チームが両ドライバーを十分に関与させられていなかったと明かした。
これは、アストンマーティンの技術面の全面的な見直しを主導する人物による印象的な告白である。アストンマーティンは、将来に向けたチームの再建のために、短期的な競争力を犠牲にすることが必要だったとすでに認めており、ニューウェイは今さらなる過ちを認めた。それは、ドライバーたちにそのプロセスの一員だと感じさせられなかったことだ。
F1に新しいレギュレーションが導入された今年、アストンマーティンは低調なペースや信頼性への懸念、開幕から9戦でわずか1ポイントしか獲得できていないなど、悲惨なスタートを強いられた。こうした状況下でコミュニケーションが不足していることが、ガレージ内のフラストレーションをさらに増幅している。

■ドライバーへのアップグレードの説明は不十分「悪いことをした」
ライバル勢が改善を続ける一方で、アストンマーティンの段階的なアップグレードを延期するという決断に対し、アロンソは不満を隠そうとしなかった。
ニューウェイは、アストンマーティンがドライバーを議論の輪に入れる際にもっとうまく対応すべきだったと認めており、信頼性やパフォーマンス面での数々の問題を抱え、競争力のあるレースができないことはアロンソとストロールにとって「極めて苛立たしいこと」であり、チームのロードマップを説明するために両ドライバーと直接話し合う場を設けたという。ニューウェイはアロンソとストロールに対し、現在取り組んでいること、アップグレードパッケージで計画していること、そして2027年シーズンに向けて予定していることを説明したと明かした。
「そうは見えないかもしれないが、我々は彼らの意見にしっかりと耳を傾け、それに基づいて行動しようとしている」とニューウェイは『The Race』のなかで主張した。
「自分の意見を聞いてもらえていると感じられなければ、当然彼らは強い不満を抱く。それは人間として自然な反応だ」
「だからフェルナンド、ランス、そしてジャック(・クロフォード/アストンマーティンのサードドライバー)に対して、我々がアップグレードパッケージで何を実現しようとしているのかを詳しく説明する時間を十分に割けていなかったという点で、我々は悪いことをした」

ニューウェイがこのように認めたことは、アストンマーティンが大規模なアップグレードパッケージを待つ間に中団チームに引き離されていくのをただ見ているしかなかった一連の状況において、忍耐力を試されてきたアロンソが公の場でくすぶらせてきた苛立ちを、事実上裏付けるものとなった。
■アップグレード導入は「短期的な目標」に変化
ニューウェイによれば、アップグレードを延期する方針は慢心から生まれたものではなく、必要に応じての決断だったという。根本的に競争力のないパッケージでわずかなアドバンテージを追い求めるのではなく、アストンマーティンはシーズン前半の開発を意図的に凍結し、空力性能と軽量化の全面的な見直しにリソースを集中させた。
ニューウェイは、差が縮まる前に拡大することがほぼ確実な道をチームが選んだ理由について、次のように説明した。
「我々の学習曲線は遅れていたが、序盤のレースで競争力を発揮できないことはすぐに明らかになった。そこで我々は、痛みを伴うが、我々が正しいと信じる決断を下した。つまり、シーズン前半は開発を行わないということだ。もちろん、他のみんなが開発を行い、上位との差はさらに広がっていくことは承知のうえだった」
「しかし今後はより体制を整えるために、将来的にはたくさんの様々なシステムを導入し、適切に研究を行っていく。というのも、2026年型マシンの開発は非常に限られた時間のなかで進められたからだ」

「一歩離れてみて、プレッシャーを和らげることができた。冬の間は自分たちに過度なプレッシャーをかけすぎていたと思う。一息ついて、抱えている問題、つまり中期的に達成する必要のあるものを真に理解することができた。それはハンガリーで第1段階として投入し、ザントフォールトで第2段階を展開する予定のアップグレードパッケージに関わることでもある」
「(中期的な)目標としていたが、今となっては短期的な目標だ。当時は中期的な目標としてこの決定を下した。そして長期的な目標とは、この冬から2027年シーズンにかけて、我々をより強くするための決定のことだ。それが我々が実行したことだ」
「みんなの忍耐と理解に感謝している。現在のパフォーマンスを見るのは、我々にとっても、パートナーのみなさんにとっても非常に辛いことだが、この辛い時期がすぐに遠い記憶となることを願っている」
この楽観的な考え方が現実と向き合った後も維持できるかどうかは、まったく別の問題だ。ハンガリーGPでのアップグレードは、今シーズン最も期待されている技術パッケージのひとつである。それは、アストンマーティンを一夜にして躍進させることを期待されているからではなく、チームの賭けが無駄ではなかったことを証明しなければならないからだ。もし期待に応えられなければ、ニューウェイが過ちを認めたことは、より根深い問題の兆候のひとつに過ぎないのかもしれない。

(Text : autosport web)
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