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サインツは新パーツを間に合わせたチームを称えるも、パフォーマンス不足に苛立ちを隠さず。2028年の移籍を検討か

2026年7月11日

 アトラシアン・ウイリアムズF1チームが今シーズン苦戦を強いられていることに対し、カルロス・サインツが苛立ちを募らせている様子はここ数戦で明らかだった。チームの成績が振るわないことを考えると、サインツが契約解除条項を行使する可能性はあるが、2027年に向けてよりよい選択肢がないというのが厳しい現実だ。


 イギリスGPを終えたサインツは、明らかに不機嫌な様子だった。素晴らしいスタートを切って最初の4周はトップ10圏内を走ったものの、FW48のペース不足によってサインツは格好の餌食となり、アウディ・レボリュートF1チームやBWTアルピーヌF1チームに追い抜かれた。サインツが「僕は満足していないし、すごく苛立っている。見ればわかるだろう」と打ち明けたのも不思議ではなかった。

「少し苛立っているというか、心配していると言った方が正しいかもしれない。誰だって追い抜かれるのは嫌だからね。特に今年は何度もいいスタートを決めて入賞圏内に入りながら、順位を落としている。今シーズンはそのパターンだ。今日は本当に悔しい1日だった。だから、上機嫌な僕をみることはないだろうね」


「明日、朝起きてファクトリーに向かうときには、また笑顔で、状況を改善して、チームが抱える問題を解明することに全力を尽くすつもりだ。このマシンの開発において深刻な問題を抱えていて、当初考えていたようなパフォーマンスを発揮できていないことは、今や明らかだからだ」

カルロス・サインツ(ウイリアムズ)
2026年F1第9戦イギリスGP カルロス・サインツ(ウイリアムズ)

 それでも、サインツはウイリアムズの技術部門を称賛し、次のように語った。


「チームはパーツを投入するために全力で取り組んでいる。どのようにより早く生産、製造するのかをシーズン序盤のミスから学んでいる。2週間短縮できたおかげで、このフロントウイングはシルバーストンに間に合った。ふたつフロントウイングを持ち込めるよう尽力して??くれたファクトリーの全員に称賛を送りたい」


 チーム代表のジェームズ・ボウルズが、ウイリアムズはドライバーたちに約束した通りのものを提供できていないと即座に認めたことを受けて、サインツのマネージメント陣はパドックで精力的に動いているが、2027年に向けてよりよい選択肢があるようには見えない。スクーデリア・フェラーリHP、メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム、マクラーレン・マスターカード・フォーミュラ1チームは来年のドライバーラインナップを確定させており、マックス・フェルスタッペンがオラクル・レッドブル・レーシングを離脱し、ドライバー市場に激震が走るような事態でも起きない限り、来年サインツが“勝てるマシン”のシートを得ることはないだろう。


 アルピーヌにはシートに空きが生じる可能性がある。というのも、ウイリアムズからレンタル移籍しているフランコ・コラピントの契約が今年末で終了するからだ。しかしサインツ陣営は、短期的な選択肢としてアルピーヌがウイリアムズより優れているとは考えていないようで、2028年に向けてサインツを別のチームへ移籍させる計画を進めている。サインツの父であるカルロス・サインツ・シニアにとって、アウディは依然として最優先の選択肢であり、チーム代表のマッティア・ビノットとの良好な関係を考えれば、実現の可能性は高いと言える。もちろん、フェルスタッペンがドライバー市場を根本から覆すような事態になれば話は別だが、もしそうなった場合はあらゆる前提が白紙に戻るだろう。

カルロス・サインツ(ウイリアムズ)
2026年F1第9戦イギリスGP 予選を15番手で終えたカルロス・サインツ(ウイリアムズ)


(Text : GrandPrix.com)


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