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【F1第9戦決勝の要点】SCチェッカーで得をしたラッセル。緊急ピットで一時後退も2位
2026年7月6日
2026年F1第9戦イギリスGPの決勝は大波乱のレースだった。そして「もし〇〇だったら」という疑問が、山ほど湧いたレースでもあった。
「もしアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)にトラブルが出ていなかったら?」、「もしルイス・ハミルトン(フェラーリ)がセーフティカー(SC)中に最後のピットストップをしていなかったら?」、「もしSCがチェッカーの1周前か2周前に解除されていたら?」。それぞれ、レース結果は実際とはまったく違ったものになっていたはずだ。
まずアントネッリだが、マシントラブルが出るまでのメルセデス陣営の戦略は完璧だった。スタートの出遅れでラップリーダーの座は失ったが、首位のシャルル・ルクレール(フェラーリ)が26周目にピットインした際にステイアウトを選択。36周目までスタート時のミディアムタイヤ(C2/イエロー)で我慢させて、10周分タイヤライフの優位を築いた。その後は最速タイムを連発しながら1周1秒近くもルクレールとの差を縮めていた。もしマシントラブルがなければ、アントネッリの今季6勝目はほぼ確実だった。
アントネッリの戦線離脱後は、首位ルクレール、2番手ハミルトンと、フェラーリがワンツーを形成。しかし、2セット目のミディアムタイヤに履き替えた3番手マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、スローパンクチャー発生から2セット目のミディアムタイヤに交換した4番手ジョージ・ラッセル(メルセデス)が、ハミルトンにジリジリと迫っていた。ところが47周目にフェルスタッペンがコースオフからリタイア。これでレース終盤にSCが導入された。

2番手ハミルトンに対し20秒以上のマージンがあった首位ルクレールは、迷わずピットインしソフトタイヤ(C3/レッド)に交換。すると2番手ハミルトンもソフトタイヤに履き替えた。しかし3番手のラッセルはステイアウト。ピットインしたハミルトンの前に出ることになり、ラッセルが2番手に浮上した。
ハミルトン陣営にしてみれば、SC解除後にラッセルに抜かれるのを防ぐため、そしてあわよくばルクレールも抜いて首位浮上という目論見もあったのかもしれない。ところがファイナルラップの1周前に『SCエンディング』の表示が出たにもかかわらず、なぜかそのままSC導入のままファイナルラップを迎え、SCチェッカーとなり、SC前に2番手だったハミルトンは3位に終わった。
ファイナルラップの1周前に『SCエンディング』の表示が出たにもかかわらず、SCがファイナルラップまで続いた理由はこの原稿執筆時点では不明だが、もし残り2周、少なくともファイナルラップにレース再開を迎えていたら、ソフトタイヤを履いたハミルトンがラッセルを抜いてフェラーリがワンツーとなった可能性は、かなり高かったのではないか。
今週末のラッセルは直線スピードが伸びない不具合が解決できず、アントネッリだけでなくフェラーリに対しても精彩を欠いていた。さらに4番グリッドスタートの決勝レースは、スローパンクチャーのトラブルに見舞われ緊急ピットイン。6番手まで後退する不運にも見舞われた。しかし終わってみれば母国初表彰台となる2位。ドライバー選手権首位のアントネッリとの差は、前戦の40ポイントから25ポイントまで一気に縮まった。
一時は68ポイント差まで引き離され、もはやタイトル争いから脱落かと言われたほどのラッセル。それが今や、自身が優勝し、アントネッリが入賞圏外に終われば同ポイントになる位置まで追いついた。F1イギリスGPのSC導入で最も得をしたのはラッセルだったことは確かであろう。
(取材・文 柴田久仁夫)



(Text:Kunio Shibata)
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| 予選 | 結果 / レポート | |
| 7/26(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
| 1位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 219 |
| 2位 | ルイス・ハミルトン | 169 |
| 3位 | ジョージ・ラッセル | 160 |
| 4位 | シャルル・ルクレール | 138 |
| 5位 | ランド・ノリス | 128 |
| 6位 | マックス・フェルスタッペン | 109 |
| 7位 | オスカー・ピアストリ | 92 |
| 8位 | アイザック・ハジャー | 68 |
| 9位 | リアム・ローソン | 43 |
| 10位 | ピエール・ガスリー | 42 |
| 1位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 379 |
| 2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 307 |
| 3位 | マクラーレン・マスターカード・フォーミュラ1チーム | 220 |
| 4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 177 |
| 5位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 66 |
| 6位 | BWTアルピーヌF1チーム | 61 |
| 7位 | TGRハースF1チーム | 21 |
| 8位 | アウディ・レボリュートF1チーム | 12 |
| 9位 | アトラシアン・ウイリアムズF1チーム | 11 |
| 10位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 1 |


