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ラウダを救った英雄ガイ・エドワーズが逝去。モータースポーツ・スポンサーシップの先駆者としても大きな功績残す

2026年6月23日

 1976年F1ドイツGPで炎上するマシンからニキ・ラウダを救出し、危機から救った4人のドライバーのうちの一人、ガイ・エドワーズが長い闘病の末、83歳で永眠した。


 イギリス出身のエドワーズは、世界選手権レベルよりもイギリス国内の英国フォーミュラワン選手権でより多くの成功を収めたドライバーで、ラウダを救うために炎の中に飛び込んだ勇気だけでなく、モータースポーツのスポンサーシップ分野における先駆者としての功績でも記憶される存在である。

 レース活動を支える家族の資金援助もないまま、エドワーズはまず大学での学業を修了してから競技活動を始めた。最初の契約は、その後の彼の生き方を象徴するものだった。ブランズハッチにある名門ジム・ラッセル・ドライビングスクールの受講料を払う資金がなかった彼は、コースへの参加権と引き換えに、スクールが必要としていた事務作業を手伝うことを申し出たのである。


 エドワーズが競技を始めたのは1966年、23歳のときだった。最初はミニ・クーパーSで国内レースに参戦し、28歳になってからようやくシングルシーターへとステップアップした。スポンサー集めの才能はすでにこの頃から注目されていた。


 1974年には、2度の世界チャンピオンに輝いたグラハム・ヒルのプライベートチームに加入する形でF1への参戦を果たした。専用設計のローラT370を2台擁するチームだったが、マシンは重く戦闘力も低かった。それでもエドワーズはコンスタントに完走を重ね、スウェーデンGPでチーム代表でもあったヒルに続く7位を獲得、これが世界選手権における自己最高成績となった。


 翌1975年、エドワーズはF1のシートを見つけることができなかったが、1976年には大きな成果を上げた。男性誌『ペントハウス』とシガレットペーパーメーカー『リズラ』をF1に誘致し、ヘスケスチームのスポンサーに結び付けたのだ。エドワーズは他のドライバーと交代しながら5つのグランプリに出場し、1977年に競争力を欠くBRMで予選通過を1度試みたのを最後に、彼のグランプリキャリアは終わりを迎えた。

ガイ・エドワーズ(ヘスケス308D)
1976年F1ベルギーGP ガイ・エドワーズ(ヘスケス308D)

 1976年、エドワーズはアルトゥーロ・メルツァリオ、ブレット・ランガー、ハラルド・エルトルとともに、ドイツGPのスタート直後に炎上したフェラーリからニキ・ラウダを救出し、その命を救った。この勇敢な行動に対し、後にクイーンズ・ガラントリー・メダルが授与された。


 国内の英国フォーミュラワン選手権で、エドワーズは大いに活躍、複数の勝利を挙げて、1977年にはトニー・トリマーに次ぐ総合2位に入った。スポーツカー部門でも結果を残しており、1981年には世界選手権で2ラウンドを制し、1985年のル・マン24時間レースでは総合4位に入っている。


 もっともその頃には、他チームへのスポンサー誘致活動が彼の主な仕事となっていた。1981年にアイルランドのブランド、ギネスをF1に招き入れ、1982年にはロスマンズを誘致。さらに1980年代後半のスポーツカー界を席巻したジャガーとシルクカットの歴史的パートナーシップも、エドワーズが仕掛けた仕事だった。その後も、経営難に苦しむロータスF1チームを1992年から1994年にかけて存続させたのは彼のスポンサー獲得能力があってのことだったが、それでも同年末のチーム破産を食い止めることはできなかった。


 晩年の10年ほどは深刻な病に侵されて公の場から遠ざかり、さらに息子のショーンを失うという痛ましい経験をした。ショーンもレーサーとしての才能に恵まれ、ポルシェ・スーパーカップで数多くの成功を収めた人物だった。2013年、オーストラリアでアマチュアドライバーのコーチ中に事故死したショーンの訃報を最後に、父ガイに関する情報は途絶えていた。



(GrandPrix.com)


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