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【中野信治のF1分析/モナコGP】対抗馬になれなかったルクレール。ラッセルとアントネッリのドライビングの違い
2026年6月11日
F1とともに歴史を重ねてきたモンテカルロ市街地コースで開催された2026年F1第6戦モナコGPは、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)がポール・トゥ・ウインで5連勝となる勝利を飾りました。
今回はアントネッリの対抗馬になれなかったシャルル・ルクレール(フェラーリ)。そしてジョージ・ラッセル(メルセデス)の苦戦の要因、そしてアストンマーティン・ホンダの今季初入賞について、元F1ドライバーでホンダの若手育成を担当する中野信治氏が独自の視点で振り返ります。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
アントネッリの対抗馬として本命視されていたモナコ出身のルクレールにとって、今回は厳しい母国グランプリとなりました。まず、予選Q3終盤にクラッシュを喫しました。クラッシュがなければどこまでアントネッリに近づけたかが気になる状況でしたが、各セクターのタイム差を見ると、ルクレールにアントネッリと張り合えるスピードはなかったように思います。
初日のフリー走行はフェラーリ勢が2回ともワンツーで終えていました。ただ、初日はまだ路面にタイヤラバーが乗っていない状態かつ、一般道ならではの汚れやほこりでスリッピーなコンディション。さらにいえば初日は路面温度が低めでした。そんな初日のコンディションではフェラーリのマシンバランスが見ていて良いなと感じました。
ただ、予選日、決勝日は路面温度が初日よりも高め。路面温度が高い状況だと、フェラーリのマシンバランスがネガティブな方向に進んだ印象を抱きました。対するメルセデスは、初日こそ持ち込みセットアップを外したことでフェラーリには届きませんでした。ただ、予選日からは挽回が叶い、速さを取り戻しています。初日と予選日&決勝日では両陣営の状況は完全に逆転し、メルセデスがフェラーリを圧倒する展開となりました。それだけに、たとえ予選Q3でクラッシュせずにチェッカーを受けることができていたとしても、ルクレールのポールポジション獲得は厳しかったでしょう。

また、決勝後にはルクレールが自分のマシンに使用されているブレンボ製のブレーキに強い不満を口にしていましたね。2戦連続の表彰台獲得となったチームメイトのルイス・ハミルトン(フェラーリ)は日本GP以降、カーボン・インダストリーのブレーキディスクを使用しているようで、その時期から確かにハミルトンはパフォーマンスが上り調子となっています。
フェラーリ勢のブレーキの違いは、映像で見るだけではわかりません。ルクレールが述べている不満は、初期踏力時の効きはじめの感覚や、最大踏力時の効き方、ペダルを離した際のブレーキパッドとディスクの離れ方といった、ドライバーが抱く微妙な感触が自分の好みか、好みじゃないという部分が大きいのではないかと予想します。モナコは激しくブレーキを使用するコースではありません。ただ、路面の摩擦係数が低く、うねりやバンプ(段差)が多く細かなブレーキングが求められることもあり、フィーリングでわずかな違いを感じやすかったのかもしれません。

そんなルクレールはレース終盤、3番手走行中だったセーフティカー(SC)明けのリスタート直前に、最終ターン19でアウト側のバリアにクラッシュして決勝レースを終えました。そもそもSCの入った要因は、同じくターン19でのランス・ストロール(アストンマーティン)のクラッシュが原因でした。ターン19直前の路面が剥がれたことで、剥がれた砂利状の路面がタイヤに張り付き、グリップダウンを引き起こしてしまったことがストロールのクラッシュの原因でしたが、ルクレールもほぼ同じ状態となり、ストロール同様にノーズからバリアにクラッシュしました。
ルクレールがなぜ剥がれた路面の上を走るラインを採ったのかは気になりますね。ストロールのクラッシュした状況や路面の情報はチームから共有されていたとは思います。ブレーキ感触の違いやブレーキの効きが悪くあのラインしか走れなかったのか。それともターン19の立ち上がり加速を有利にするべく、あえて外側のラインを走った結果、剥がれた路面の上に乗ってしまったのか。どちらか気になるところですが、本当の理由は、本人以外にはわからない部分となります。

■ラッセル苦戦の要因は何か。アントネッリとのドライビングスタイルの違い
(Shinji Nakano まとめ:autosport web)
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| 7/19(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
| 1位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 204 |
| 2位 | ルイス・ハミルトン | 159 |
| 3位 | ジョージ・ラッセル | 154 |
| 4位 | シャルル・ルクレール | 126 |
| 5位 | ランド・ノリス | 103 |
| 6位 | オスカー・ピアストリ | 92 |
| 7位 | マックス・フェルスタッペン | 91 |
| 8位 | アイザック・ハジャー | 60 |
| 9位 | ピエール・ガスリー | 42 |
| 10位 | リアム・ローソン | 39 |
| 1位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 358 |
| 2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 285 |
| 3位 | マクラーレン・マスターカード・フォーミュラ1チーム | 195 |
| 4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 151 |
| 5位 | BWTアルピーヌF1チーム | 61 |
| 6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 61 |
| 7位 | TGRハースF1チーム | 21 |
| 8位 | アトラシアン・ウイリアムズF1チーム | 11 |
| 9位 | アウディ・レボリュートF1チーム | 10 |
| 10位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 1 |


