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世界3大レースのひとつ。F1屈指の特殊なレイアウトを持つモナコで勝つには予選が最重要/サーキット紹介第8回

2026年6月4日

 1年間で20以上の開催国を訪れる2026年シーズンのFIA F1世界選手権。グランプリを開催するサーキットは、F1が選手権として初めて開催された1950年からカレンダーに名を連ね続ける伝統あるサーキットから、比較的新しい市街地コースまで、さまざまな歴史やキャラクターを持っている。そんなサーキットをひとつずつ紹介していくこの連載の8回目に扱うのは、モンテカルロ市街地コースだ。

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■サーキットの基本データ

名称:モンテカルロ市街地コース
全長:3.337km
コーナー数:19
ラップレコード:1分12秒909(2021年 ルイス・ハミルトン/メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム


 モナコGPの歴史は、F1世界選手権が始まる1950年よりも前の1929年から続いている。フランスのル・マン24時間レース(1923年初開催)、アメリカのインディ500(1911年初開催)と並んで世界三大レースのひとつに数えられているモナコGP。「モナコの1勝は、ほかのレースの3勝分の価値がある」と言われるほど、特別なグランプリである。


 モナコGPの舞台となるモンテカルロ市街地サーキットは、その名の通り、モナコの市街地にある一般道を利用して作られた特別コース。近年、モナコ以外にも市街地コースと呼ばれるサーキットが増えたが、モナコほど特殊なレイアウトを持つコースはない。全長3.337kmはF1のカレンダーの中で最も短い。さらにそのなかに19ものコーナーが存在するため、曲がりくねっている。

ランド・ノリス&オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
2025年F1モナコGP ランド・ノリス&オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
2025年F1モナコGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
2025年F1第8戦モナコGP アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)

 そのため、モナコではオーバーテイクはほぼ不可能と言われる。1992年にはトップを独走していたナイジェル・マンセル(ウイリアムズ)がタイヤに違和感を覚えて緊急ピットインして2番手に後退した後、代わってトップに立ったアイルトン・セナ(マクラーレン)とF1史に残る大バトルを展開。新品のタイヤを履いたマンセルはラップタイムが数秒速かったにも関わらず、最後までセナを抜くことができなかった。


 そのセナは1992年の勝利を含めて通算6勝をモナコで記録。これはF1史上最多で、これに続くのがグラハム・ヒルとミハエル・シューマッハーの5回。彼らはモナコ・マイスターという特別な称号で呼ばれている。


 モナコで勝つためには、スタートポジションを決める予選結果がどのグランプリよりも重要になる。そのため、過去には予選アタックを巡って、さまざまな事件が発生した。そのなかでも最も世間を騒がせたのは2006年のミハエル・シューマッハー(フェラーリ)の『ラスカス停車』だろう。


 予選Q3の1回目のアタックを終えて暫定ポールポジションの座に立っていたシューマッハーは、2回目のアタックで最終コーナーのひとつ手前のラスカス・コーナーを曲がりきれずに停車して立ち往生。その区間にはイエローフラッグが出されたため、後続のドライバーたちは減速を余儀なくされ、シューマッハーがポールポジションを手にした。予選後、スチュワード(審議委員)は審議を開始し、8時間以上もの協議を経て、シューマッハーに過失があったと結論づけ、ポールポジション取り消しの裁定が下りた。

ミハエル・シューマッハー(フェラーリ)
2006年F1モナコGP予選 ミハエル・シューマッハー(フェラーリ)

 モナコは高速コーナーがなく、タイヤの消耗が激しくないことから、ピットストップは1回が常套作戦。そのため、レース展開が単調になることが多く、国際自動車連盟(FIA)は昨年、2回ピットストップを義務付けた。しかし、抜きにくいコースレイアウトを逆手にとって、意図的にペースを抑えることでチームメイトを有利にする戦略が生まれた。レーシングブルズなどのいくつかのチームは、チームメイトより後方を走るドライバーに後続集団を足止めさせるように指示して、前方を走るチームメイトにピットストップロスを上回る十分なマージンを与えたのだった。結局、ピットストップを多くしても、エキサイティングにはならなかったことで、このルールは1年で廃止された。


 電動化が進んだ2026年のF1。モナコという伝統的なコースで今年どんなドラマを演出するのだろうか。

リアム・ローソン(レーシングブルズ)
2025年F1第8戦モナコGP決勝 リアム・ローソン(レーシングブルズ)はペースを落として後続を抑え、僚友アイザック・ハジャーをアシストした


(Text : Masahiro Owari)


レース

6/12(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
6/13(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
6/14(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※バルセロナ・カタルーニャGP終了時点
1位アンドレア・キミ・アントネッリ156
2位ルイス・ハミルトン115
3位ジョージ・ラッセル106
4位シャルル・ルクレール75
5位ランド・ノリス73
6位オスカー・ピアストリ68
7位マックス・フェルスタッペン55
8位ピエール・ガスリー41
9位アイザック・ハジャー34
10位リアム・ローソン28

チームランキング

※バルセロナ・カタルーニャGP終了時点
1位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム262
2位スクーデリア・フェラーリHP190
3位マクラーレン・マスターカード・フォーミュラ1チーム141
4位オラクル・レッドブル・レーシング89
5位BWTアルピーヌF1チーム57
6位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム41
7位TGRハースF1チーム21
8位アトラシアン・ウイリアムズF1チーム11
9位アウディ・レボリュートF1チーム2
10位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム1

レースカレンダー

2026年F1カレンダー
第7戦バルセロナ・カタルーニャGP 6/14
第8戦オーストリアGP 6/28
第9戦イギリスGP 7/5
第10戦ベルギーGP 7/19
第11戦ハンガリーGP 7/26
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