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【F1カナダGP決勝の要点】棚ぼたで掴んだフェルスタッペン待望の今季初表彰台

2026年5月25日

 大荒れとなった2026年F1第5戦カナダGPで、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が3位入賞を果たした。


 今季のフェルスタッペンは、ここまで5位が最高位。開幕5戦目の表彰台獲得は、レッドブル移籍後のフェルスタッペンにとってはワーストタイ記録でもある。その意味でこの表彰台はフェルスタッペンにもチームにとっても、待ちに待った結果だった。

 さて、記事タイトルにも入る『棚ぼた』という表現は、少し言い過ぎかもしれない。しかし今季のレッドブルは、前戦マイアミGPでの大幅アップデートで戦闘力を向上させたとはいえ、メルセデスは言うまでもなく、マクラーレン、フェラーリにも依然としてかなわない状況が続いている。


 もしマクラーレンがスタートでインターミディエイトタイヤを履くという判断ミスを犯さず、そしてジョージ・ラッセル(メルセデス)がマシントラブルでリタイアしていなかった場合、フェルスタッペンが表彰台に立てた可能性は限りなく低かったことだろう。


 さらにフェルスタッペン自身も、予選までは終始精彩を欠いていた。マシンの挙動に満足できず、チームのセッティングの進め方にも不満を口にしていたほどだ。チームメイトのアイザック・ハジャー(レッドブル)に対しても、マイアミGPのような圧倒的なタイム差は出せずにいた。


 だが決勝レースで、大変身を果たす。急激な温度低下、目まぐるしく変わる路面コンディション、難しい状況でこそ真価を発揮するのは、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)ら世界チャンピオンに共通する特質だ。


 6番グリッドのフェルスタッペンは序盤のマクラーレン2台のピットインで4番手に上がり、9周目にはペースの上がらないハミルトンをかわして早くも3番手に浮上した。さらに中盤30周目のラッセルのリタイアで2番手に。その時点で3番手ハミルトンは、8秒以上離れていた。しかしそこからジリジリと差を詰められていく。ミディアムタイヤに履き替えてからのハミルトンがようやく本来のペースを取り戻したのに対し、フェルスタッペンはタイヤ温度を上げるのに手こずっていた。


 54周目には、両者の差は1秒以内に。そこからフェルスタッペンは必死に粘ったものの、62周目のターン1でアウトに振ったハミルトンになすすべもなく抜かれていった。それでも引き離されることなく食らいつき、ハミルトンの隙を伺い続けた。残念ながら逆転のチャンスは訪れなかったが、0.5秒差の3位でチェッカーを受けた。

2026年F1第5戦カナダGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)

「楽しいバトルだった。前で戦えるのは、やっぱりいいね。この週末は簡単じゃなかったから、いっそう嬉しいよ」と、フェルスタッペンはレース直後のインタビューは淡々とした口調だったが、今季初表彰台への素直な喜びが滲み出ていた。そして控え室に移ると、2位のハミルトンとハイライトシーンを眺めながら、お互いのバトルを振り返った。


フェルスタッペン「フェラーリはほんとに、直線スピードが速いよね」


ハミルトン「でもなかなか差が広げられなかった」


フェルスタッペン「周回遅れには苦労させられたな」


ハミルトン「ターン1での君の追い上げにはまいったよ」


 かつて激烈なタイトル争いを繰り広げたフェルスタッペンとハミルトンは、今も特に仲のいい友人同士ではない。それでも技量を認め、コース上ではリスペクトし合う関係であることが、この会話からも十分に伺えた。


(取材・文 柴田久仁夫)

2026年F1第5戦カナダGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とルイス・ハミルトン(フェラーリ)


(Text:Kunio Shibata)


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2位ジョージ・ラッセル238
3位ルイス・ハミルトン229
4位マックス・フェルスタッペン221
5位シャルル・ルクレール215
6位ランド・ノリス201
7位オスカー・ピアストリ138
8位アイザック・ハジャー97
9位リアム・ローソン75
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※シンガポールGP終了時点
1位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム578
2位スクーデリア・フェラーリHP444
3位マクラーレン・マスターカード・フォーミュラ1チーム339
4位オラクル・レッドブル・レーシング332
5位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム100
6位BWTアルピーヌF1チーム68
7位TGRハースF1チーム30
8位アウディ・レボリュートF1チーム23
9位アトラシアン・ウイリアムズF1チーム12
10位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム7

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