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苛立つ様子を隠さないニューウェイ。アストンマーティンとホンダに振動以外の問題が発生した可能性【代表のコメント裏事情】
2026年3月8日
2026年のF1プレシーズンテストでアストンマーティン・ホンダを悩ませた振動の問題は、第1戦オーストラリアGPでも完全には解決されず、アストンマーティン・ホンダにとっての開幕戦は、ライバルではなく、自分たちが抱える問題と戦う週末となっている。
そんな週末に、アストンマーティン・ホンダは、もうひとつの戦いも行っていたように感じた。それはアストンマーティンとホンダの間の振動問題の責任を巡る戦いだ。
それが勃発したのは木曜日にアストンマーティンが行った記者会見だった。出席したのはエイドリアン・ニューウェイ代表とホンダ・レーシングの渡辺康治社長のふたり。パワーユニットを供給するHRCのトップの前で、ニューウェイは公然とホンダのパワーユニットを批判した。
「振動によってミラーが脱落するなどの問題が発生してしまい、対処を迫られている。より深刻なのは、振動が最終的にドライバーの指へ伝わることだ。フェルナンド(・アロンソ)は、25周以上連続して走行すると手に永久的な神経損傷を負うリスクがあると感じている。ランス(・ストロール)は、その限界が15周だと考えている」

しかし、同じ日にアストンマーティンで行われた会見でアロンソはこう言って、アストンマーティンとホンダの緊張状態を和らげた。
「通常とは異なる状況であることは確かだけど、痛みはないよ。アドレナリンはどんな痛みよりも遥かに強いからね。勝利を争っているなら、3時間だって乗っていられる。もちろん、本来あるべき状況じゃないことは明らかで、解決策を講じる必要があるけどね」
渡辺社長も、振動がドライバーに与えている影響については具体的には把握していないと言う。
「ドライバーに振動があるということはコメントとして聞いてはいますが、数値としての把握はしていません。具体的にドライバーに対しての振動がいくつで、それが身体に影響するのかしないのかということは、我々としてはまったく把握していないという状況です」
ドライバーしかわからない感覚的なことをドライバー自身が言うのならともかく、なぜニューウェイが代弁したのか、少し疑問が残る。

そのニューウェイは金曜日の国際自動車連盟(FIA)の会見でも、さらにホンダ批判とも思える発言を行っている。
「ホンダは2021年の終わりに撤退した。その後、2022年の終わりに再びこのスポーツに復帰したわけだが(正しくは2022年の11月にFIAに製造者登録を行い、復帰を社内で決定したのは2023年の4月)、その間、およそ1年競争から離れていた。再編時、当初のチームメンバーの多くは解散し、太陽光パネル事業などへ移っていたことが後に判明した。つまり再編成されたチームの多くはF1未経験者で、過去の経験を持ち合わせていなかった」
「さらに、2023年に復帰を発表した際、コストキャップもパワーユニットマニュファクチャラーに導入された。つまり、ライバルチームは2021年、2022年を通じて継続的に開発を進め、既存のチーム体制で予算上限の制約なしに準備を整えていた。ホンダが再参入した際、チーム体制は元のわずか30%程度で、しかも予算上限時代という状況だった。つまり非常に不利なスタートであり、残念ながら挽回に苦戦している」
ここにも事実と異なる情報が含まれていることは、HRCの武石伊久雄専務取締役兼四輪レース部部長のインタビューを読んでいただければ、わかるだろう。
なぜ、ニューウェイは苛立っているのか。それは振動以外にもホンダのパワーユニットが問題を抱えているからではないかと推測する。
「昨年11月、ローレンス(・ストロール/チームの共同オーナー)、アンディ・コーウェル(チーフストラテジーオフィサー)、そして私の3人が東京を訪れ、ホンダが当初の目標パワーを開幕戦までに達成できないという噂について話し合った。その席で初めてそれが事実だと悟った。そして、その話し合いのなかで、彼らが活動を再開したとき、当初のスタッフの多くが復帰していなかったという事実が明らかになった」
ニューウェイはこう続ける。
「振動の問題を克服し、信頼性の高い走行を実現することが現時点での最優先事項だが、それと同時にエンジンにどれだけの性能向上をもたらすことができるかを見極めることも重要だ。だから、ホンダは2027年に向けて、エンジンの開発に着手する必要がある。2027年には、内燃機関のパワーを大幅に向上させる必要があることは明らかであり、ホンダはそこに全力を注ぐ必要があるだろう」
しかし、パートナーをメディアに向かって批判しても、問題は解決しないし、マシンは速くならない。それは2015年から17年のマクラーレン・ホンダを見ればわかる。
FIA会見でニューウェイはこうも語っていた。
「我々はホンダと協力し、可能な限り最善の結果を導き出すことに注力している」
その言葉が偽りではないことを願いたい。

(Text : Masahiro Owari)
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