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アルピーヌ、チームの株式取得にホーナーが関心と認める「アプローチしてくる投資家候補の一員」

2026年1月27日

 アルピーヌは、同チームの株式取得に元レッドブル代表クリスチャン・ホーナーが関心を示していることを認めた。ただし、アプローチしてきている投資家候補は複数いるということだ。


 先週、アルピーヌのエグゼクティブアドバイザーを務めるフラビオ・ブリアトーレが、ホーナーが株式取得のために同チームに接近していることを事実上認める発言を行い、数カ月にわたりF1パドックを賑わせてきた噂が加速していた。


 ブリアトーレの発言の場となったのは、バルセロナで行われたアルピーヌの2026年リバリー発表会だった。ブリアトーレは、アルピーヌを取り巻く噂や権力構造の変化、そしてチームの株式を取得するためアプローチしてきている者たちの存在について語った。ただし、その言葉選びは極めて慎重だった。

■ブリアトーレの発言に続き、アルピーヌが声明を発表

 ホーナーは2025年のシーズン途中でレッドブルを去るという衝撃的な結末を迎えて以降、F1への復帰のための複数のルートと結びつけて報じられてきた。アストンマーティンの名前も一時は浮上したが、具体化には至らず、その後はアルピーヌが最有力と見られてきた。


 焦点となっているのは、同チームの24%の少数株式を保有するオトロ・キャピタルと、その背後にいる著名投資家たちだ。この株式は2023年に取得されたもので、アルピーヌがサーキット上で苦戦を強いられてきたにもかかわらず、評価額は大きく上昇している。ホーナーがかねてから好んできた「雇用ではなく株式の持分による関与」というスタンスは、アルピーヌの株式取得と完全に一致する。


 ブリアトーレは、協議が行われていることを否定しなかった。むしろ、意図的に曖昧さを残した発言だったとも受け取れる。


「今は非常に混乱している状況だ」とブリアトーレは『The Race』に対して語った。

アルピーヌF1が2026年のリバリー発表会をクルーズ船上で実施
アルピーヌF1が2026年のリバリー発表会をクルーズ船上で実施。フランコ・コラピントの左手にフラビオ・ブリアトーレ

「いくつのグループがある。いくつかは分からないが、6つか7つはあるだろう。毎日のように新しい話が出てくる。オトロについての電話も毎日かかってくるが、私は気にしていない」


「仮にオトロがアルピーヌの持分を売りたいとしよう。誰かがその24%を買ったとしても、我々は残りの76%を持っている。そこで初めて話し合いになる。だが現時点では、これが状況のすべてだ」


「私はクリスチャンとは長年の付き合いがあり、普段から話もする。しかし、それとこれは別の話だ。まずオトロの株を買う必要がある。その後にルノーが買い手を承認し、そこから先の話になる。だが、彼は我々と交渉しているわけではない。オトロと交渉しているのだ」


 その後、アルピーヌは、この件について以下のような声明を発表し、オトロと交渉している団体の中にホーナーが含まれていると認めた。


「オトロ・キャピタルがチームの持分売却について予備的な協議を行っていることは周知の事実である」


「F1の急速な成長が続く中、F1チームの評価額は上昇しており、当然のことながら、スポーツへの参入を検討する関心のある当事者が複数現れている」


「オトロ・キャピタルが探索的な協議が行われたと公表したこともあり、チームは潜在的な投資家から定期的にアプローチや連絡を受けている」


「関心を表明した当事者の一つは、クリスチャン・ホーナーも含む投資家グループである」


「いかなるアプローチや協議も、既存の株主であるオトロ・キャピタル(24%)およびルノー・グループ(76%)との間で行われているのであって、フラビオ・ブリアトーレやチームと直接行われているわけではない」

フランコ・コラピント(アルピーヌ)
2026年F1プレシーズンテスト(バルセロナ) フランコ・コラピント(アルピーヌ)

■アルピーヌにとってホーナーは「良い資産」か?

 この話題について考える上で、ブリアトーレとホーナーの関係性は無視できない。両者は、長年にわたりF1の中枢で影響力を持ってきた人物同士だ。2025年8月、ブリアトーレはホーナーのアルピーヌ入りについて「現時点ではアルピーヌの構想にはない」と語り、火消しに回っていた。しかし、その発言は明確な否定というよりも、状況を見極めるための時間稼ぎだったとも受け取れる。


 現在のアルピーヌは、組織再編の途上にある。スティーブ・ニールセンをマネージングディレクターに任命した一方で、ブリアトーレ自身が事実上のチーム代表として振る舞っている。この状況でホーナーの名前が再浮上したことを、単なる偶然と見る向きは少ない。


 ホーナーがチームにとって“良い資産”になるかと問われたブリアトーレは、含みを持たせたまま答えた。


「誰であっても、どのポジションに置くか次第で良い資産になり得る。問題はない」


 仮にホーナーがオトロの株式の一部を取得するとして、その資金源がどこになるのかは依然として不透明だ。また、最終的な決定権を握るのはルノーであり、承認が自動的に下りるわけではない。さらに、権力が対等に分配される保証もない。


 それでも、たとえ少数持分であっても、F1で最も影響力のある人物の一人が再びグリッドに戻るというのは大きな出来事だ。その存在は、再建を目指すアルピーヌにとって無視できない影響力を持つものとなる。

2025年F1第9戦スペインGP FIA会見
2025年F1第9戦スペインGP FIA会見 クリスチャン・ホーナー代表(レッドブル)とフラビオ・ブリアトーレ(アルピーヌ エグゼクティブアドバイザー)


(autosport web)


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