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F1技術解説:サウジアラビアGP(2)レッドブルに次ぐポジションに浮上したアストンマーティンAMR23の長所と短所
2023年3月30日
2023年F1第2戦サウジアラビアGPで各チームが走らせたマシンを、F1i.comの技術分野を担当するニコラス・カルペンティエルが観察し、印象に残った点などについて解説。第1回「レッドブルが導入したビームウイングと、明らかになったトランスミッションへの不安」 に続く今回は、アストンマーティンAMR23の強みと弱みを探った。
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圧倒的に速いレッドブルの背後での力関係は、少しずつ落ち着き始めている。
バーレーンとサウジアラビアという全く違うコース特性の2レースで、アストンマーティンは連続で表彰台に上がった。彼らの好調が、特殊なコース形態に助けられたものでないことは明らかであろう。そしてわれわれはこの2レースを経て、アストンマーティンの強みと弱みがどこにあるのか、よりよく理解することができたといえる。
純粋なスピードでいえば、アストンマーティンはレッドブルとフェラーリに圧倒されている。一方でレッドブル同様、コーナー立ち上がりからの加速の良さ、低速コーナーでの高いダウンフォースという美点を持つ。
ただし最高速を比較すると、AMR23はRB19より多くのドラッグも生み出していることがわかる。ジェッダでの最高速は、レッドブル337.8km/h、フェラーリ332.8km/hに対し、アストンマーチンは327.8km/hに留まった(予選、DRSあり)。
ランス・ストロールとフェルナンド・アロンソがライバルたちに大きく差をつけられるのは、250km/hに加速して以降の長いセクションだ(高速セクションがブレーキングや低速コーナーで中断されると、彼らが上位に来る)。
一方で予選での不利は、決勝では有利に働く。AMR23が生み出す大きなダウンフォースは、タイヤを保護するメリットもある。フェラーリのタイヤがオーバーヒートしやすいという特性を考えれば、もしシャルル・ルクレールにグリッドペナルティがなかったとしても、アロンソの代わりに表彰台に上がっていたとは考えにくい。
メルセデスは、レース終盤にアロンソのタイヤが劣化し、ジョージ・ラッセルが前に出ることを期待していた。しかしサウジアラビアでのAMR23に、大きなデグラデーションは起きなかった。アストンマーティンはドラッグを発生させるが(そのため、直線ではW14より少し遅くなる)、その分ダウンフォースでタイヤを温存することができるのだ。
レース終盤、ラッセルは、本人曰く「狂ったようにプッシュし続けて」、アロンソとの5秒以下のギャップをなんとか維持していた。しかしひとたび本気になったアロンソは、マックス・フェルスタッペンの最速タイムよりコンマ3秒遅いだけの1分32秒240という自己ベストを記録。ラッセルはあっという間に、5秒以上後方に置き去りにされた。つまり予選でのアストンマーティンのメルセデスに対する優位性は、レースでも確認された。アロンソはタイヤを守るため、最後の最後までスロットルを本気で踏んでいなかったのだ。
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(翻訳・まとめ 柴田久仁夫)
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6/2(金) | フリー走行1回目 | 20:30〜21:30 |
フリー走行2回目 | 24:00〜25:00 | |
6/3(土) | フリー走行3回目 | 19:30〜20:30 |
予選 | 23:00〜 | |
6/4(日) | 決勝 | 22:00〜 |


1位 | マックス・フェルスタッペン | 144 |
2位 | セルジオ・ペレス | 105 |
3位 | フェルナンド・アロンソ | 93 |
4位 | ルイス・ハミルトン | 69 |
5位 | ジョージ・ラッセル | 50 |
6位 | カルロス・サインツ | 48 |
7位 | シャルル・ルクレール | 42 |
8位 | ランス・ストロール | 27 |
9位 | エステバン・オコン | 21 |
10位 | ピエール・ガスリー | 14 |

1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 249 |
2位 | アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラ1チーム | 120 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 119 |
4位 | スクーデリア・フェラーリ | 90 |
5位 | BWTアルピーヌF1チーム | 35 |
6位 | マクラーレンF1チーム | 17 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 8 |
8位 | アルファロメオF1チーム・ステーク | 6 |
9位 | スクーデリア・アルファタウリ | 2 |
10位 | ウイリアムズ・レーシング | 1 |

