最新記事
- ノリスが劇的展開でスプリント予選トップに。...
- 【F1第5戦中国GP週末の要点】雨を味方につけ...
- 【タイム結果】2024年F1第5戦中国GPスプリン...
- F1、フォーミュラE、ヒストリック。2024年モ...
- F1中国GP FP1:唯一のフリー走行はストロール...
- 【タイム結果】2024年F1第5戦中国GPフリー走...
- 5年ぶりのF1中国GPで、ドライバーたちが路面...
- 複数のチームから関心が向く角田には「ベスト...
- レッドブルF1のエイドリアン・ニューウェイに...
- 鈴鹿を走り込んだ岩佐に期待したRB。FP1デビ...
- グランプリのうわさ話:F1にも導入が計画され...
- 【F1チームの戦い方:小松礼雄コラム第3回】...
【F1インタビュー】レッドブルの総合力とフェルスタッペンの速さが光ったハンガリーGPは「完璧なレース」と山本氏
2022年8月2日
2022年F1第13戦ハンガリーGPでは、10番手からスタートしたマックス・フェルスタッペンが逆転優勝を飾り、今シーズン8勝目をマークした。上位勢が2ストップ戦略で争うなか、スタートでソフトタイヤを履くというレッドブルの選択が奏功。ハンガロリンクを訪れていた元ホンダの山本雅史氏は、レースを振り返り「チームの総合力とマックスの速さで完勝でした」とレッドブルとフェルスタッペンを称賛した。
────────────────────
──逆転優勝おめでとうございます。
山本雅史氏(以下、山本氏):チームの総合力とストラテジー、それをきちんと活かして結果につなげられる速さを見せたマックス(・フェルスタッペン)がすごかった。あっぱれです。今日のレースは完璧なレースと言っていいと思います。
──ストラテジーとしては上位勢はみんな2ストップでしたが、レッドブルは早めに動く2ストップでした。
山本氏:戦略面で攻めるという意味では早めに動くと、相手も色々と考えざるを得ないですから。
──そしてレッドブルはソフトタイヤでのスタートでした。
山本氏:タイヤを2種類使わなければいけないわけですが、(周回数が長くなる)第2スティントでソフトタイヤは使えない。さらに、スタート前にポツポツ降り出していたのを考えると、ソフトタイヤでスタートしたレッドブルに軍配が上がった。今日のレースは本当にチームの総合力とマックスの速さで完勝でした。レッドブルとは異なるストラテジーで2位を獲得したメルセデスとルイス(・ハミルトン)も見事だったと思います。逆にフェラーリはなぜ2回目のピットストップで(シャルル・)ルクレールにハードタイヤを履かせたのか? ミディアムタイヤをスタートで履いた時点で、選択肢が限られた。毎年レースをしているわりには、ハンガリーの天気を見ていないというか、読めていなかったと思います。それに比べてレッドブルのストラテジーは完璧でした。それに尽きます。本当にいいレースでした。
──昨年のハンガリーは思い出したくないレースだったと思いますが、今回は雪辱を晴らすようないいレースでした。
山本氏:本当にいいレースだったと思いますし、夏休み前のヨーロッパ4戦でフェラーリと2勝2敗のイーブンで終えられたので気持ちよく夏休みを迎えられるのはよかったなと思います。
──レース前に10番手と11番手からのスタートで何位ぐらいまで巻き返せると予想していましたか?
山本氏:レース前に、ヨス(・フェルスタッペン)と空を見ながら、「ちょっと雨がパラパラ降るくらいがちょうどいいんだよね」と話していたんです。スタートではまさにその状況になり、これなら表彰台に行けるかもしれないと思っていました。
──今回は予選でパワーユニットに問題が発生しました。
山本氏:トラブルの原因は聞いていませんが、一歩間違えれば、レースで起きていたかもしれません。もしそうなっていれば、ノーポイントでした。トラブルが出たことは決していいことではありませんが、出たタイミングとしては考えられる最高のタイミングだったとも言えます。そういった意味ではマックスは“持っていた”と言っていいでしょう。
──それから、今回のスタートではフェルスタッペンが珍しく引きました。
山本氏:どのカテゴリーでもそうですが、リタイアせず完走する。その上でひとつでも上の順位を目指すというのが、チャンピオンシップを戦う上で重要なアプローチです。さすがディフェンディングチャンピオンだなと思いました。特に今回のように10番前後からのスタートというのはアクシデントに巻き込まれやすい。よく周りが見えてます。
──レース後半のフェルスタッペンのターン13でのスピンも驚きました。これも珍しい。
山本氏:うまく立て直すところも含めてすごいなと思いましたし、改めてマックスのすごさ、チーム力、総合力の高さを感じました。
──(セルジオ・)ペレスの11番手からの5位も見事でした。
山本氏:最終的にルクレールの前でのフィニッシュも素晴らしいですし、レース中マックスに1度ラインを譲った場面もタイミングが絶妙でいい仕事でした。そう思うとふたりともいいチームワークをしてますし、すごくいいレースだったなと思いますね。
(インタビュー 尾張正博/文 河村大志)
関連ニュース
1位 | マックス・フェルスタッペン | 77 |
2位 | セルジオ・ペレス | 64 |
3位 | シャルル・ルクレール | 59 |
4位 | カルロス・サインツ | 55 |
5位 | ランド・ノリス | 37 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 32 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 24 |
8位 | フェルナンド・アロンソ | 24 |
9位 | ルイス・ハミルトン | 10 |
10位 | ランス・ストロール | 9 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 141 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 120 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 69 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 34 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 33 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 7 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 4 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 0 |
9位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 0 |
第5戦 | 中国GP | 4/21 |
第6戦 | マイアミGP | 5/5 |
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5/19 |
第8戦 | モナコGP | 5/26 |
第9戦 | カナダGP | 6/9 |