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ホンダF1甘口コラム アブダビGP編:2チーム4台体制で勝ち取ったチャンピオン

2021年12月21日

 ホンダがパワーユニットを供給しているレッドブルの活躍を甘口&辛口のふたつの視点からそれぞれ評価する連載コラム。レッドブル・ホンダの走りを批評します。今回はF1第22戦アブダビGPの週末を甘口の視点でジャッジ。

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 最終戦アブダビGPでは何度、チームからマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)にパワーユニット(PU/エンジン)の設定に関する無線が入った。ホンダは最後まで攻め続けていたのである。

 このホンダのパワーユニットによる出力向上が、レース中のラップタイムに与えた影響はほんのわずかかもしれない。だが、そのわずかなゲインによって、フェルスタッペンはレース終盤にルイス・ハミルトン(メルセデス)から11秒後方にとどまることができた。

 その直後に、ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)のクラッシュが起き、セーフティカーが出動した。そして、ここでのピットストップの有無がその後の両者の運命を決めた。

 アブダビGPでのセーフティカー導入時のピットストップのロスタイムは、約14秒。メルセデス陣営はフェルスタッペンが11秒後方にいたため、ピットインをためらった。なぜなら、後ろを走るレッドブル・ホンダ陣営は、ハミルトンがピットインすれば、ステイアウトして先頭に立つ戦略を選択することは自明の理だったからだ。

 もし、ホンダのパワーユニットの信頼・耐久性に懸念があって、2番手に下がってからエンジンをセーブしながら走っていたら、あの逆転劇は生まれなかった。

 その最後まで攻める姿勢を可能にしたのが、じつはアルファタウリの貢献があったからだと山本雅史(マネージングディレクター)は語る。どういうことか?

 本橋正充チーフエンジニアにその件を尋ねると、「やっぱり4台でまとまって向かっていかないとなかなか勝てる相手じゃないので……」と語り、次にこう続けた。

「簡単に勝てる相手じゃないので、僕らもすべてのデータを(レッドブル・ホンダに対して)活きるデータになるようやってました」

 それ以上の詳細は語らなかったが、アルファタウリで走らせていたパワーユニットのデータが、何らかの形でレッドブル側のホンダのスタッフに参考になるよう工夫していたことは間違いない。

 フェルスタッペンのドライバーズチャンピオン獲得は、ホンダの2チーム4台体制で勝ち取った勝利だといって良いだろう。

(Masahiro Owari)




レース

4/19(金) フリー走行 12:30〜13:30
スプリント予選 16:30〜17:14
4/20(土) スプリント 12:00〜13:00
予選 16:00〜
4/21(日) 決勝 16:00〜


ドライバーズランキング

※日本GP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン77
2位セルジオ・ペレス64
3位シャルル・ルクレール59
4位カルロス・サインツ55
5位ランド・ノリス37
6位オスカー・ピアストリ32
7位ジョージ・ラッセル24
8位フェルナンド・アロンソ24
9位ルイス・ハミルトン10
10位ランス・ストロール9

チームランキング

※日本GP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング141
2位スクーデリア・フェラーリ120
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム69
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム34
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム33
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム7
7位マネーグラム・ハースF1チーム4
8位ウイリアムズ・レーシング0
9位ステークF1チーム・キック・ザウバー0
10位BWTアルピーヌF1チーム0

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