最新記事
- 【F1チームの戦い方:小松礼雄コラム第3回】...
- レッドブルF1は2025年も現在のコンビを継続か...
- 初の中国GPに臨む角田裕毅。手強い週末を予想...
- 海外ライターF1コラム:24戦の理不尽なカレン...
- ハミルトンの後任候補アントネッリがメルセデ...
- 「中国GPは厳しい週末になる」とマクラーレン...
- 現状打破を急ぐアルピーヌ、中国GPでふたたび...
- “ネットゼロ”を目指すF1が持続可能性への取り...
- メルセデスF1、2023年度の収益は増加するも利...
- 松田次生のF1目線:タイヤのピークを使えてい...
- 2024年F1第5戦中国GP TV放送&タイムスケジ...
- 再舗装も行われた上海でのスプリントにドライ...
ボッタスがソフトタイヤでフェルスタッペンを抑え込む。予選失格のハミルトンは5番手【スプリント予選レポート/F1第19戦】
2021年11月14日
11月13日現地時間16時30分、F1第19戦ブラジルGPのスプリント予選が行われた。
前日の予選でDRSの規定違反が見つかったルイス・ハミルトン(メルセデス)は予選失格となり最後尾グリッドからスプリント予選に出走することが許された。パルクフェルメ下で自車とハミルトン車に触れたマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)には5万ユーロ(約650万円)の罰金が科されたが、ハミルトンに代わって先頭グリッドからスタートすることとなった。
陽射しはやや雲りで陰り、気温は16度、路面温度は35度と下がり、予報より低いコンディションに。
スタートタイヤは全車が自由選択で新品ミディアムタイヤが中心となったが、バルテリ・ボッタス(メルセデス)、ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)、カルロス・サインツ(フェラーリ)は中古のソフトタイヤ、エステバン・オコン(アルピーヌ)と角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)、アルファロメオ勢、ハース勢は新品ソフトで24周のレースに挑む。アストンマーティン勢は皮むきをしたミディアム、最後尾のハミルトンは新品ミディアムでのスタートを選んだ。
スタートで先頭のフェルスタッペンは加速が鈍く、ソフトタイヤのボッタスが好発進でインからターン1で首位に上がる。後方では同じくソフトタイヤのサインツがセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)をかわして3番手に上がり、さらにターン4でフェルスタッペンのインを突いて2番手に浮上。フェルスタッペンはターン4でランオフエリアに押し出され3番手に下がる。ハミルトンはターン1までに16番手まで浮上し、スタートでアルファロメオ勢に先行を許した角田はターン11でランス・ストロール(アストンマーティン)にインを突かれて15番手に後退。
2周目のターン1でアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)と接触したキミ・ライコネン(アルファロメオ)がスピンし、この混乱のなかで角田は13番手に上がるが3周目終わりのメインストレートでハミルトンに並ばれて抜かれ、ハミルトンは13番手まで上がる。
これで順位は首位ボッタス、2番手に再びサインツを交わしたフェルスタッペン、3番手サインツはペースが上がらず防戦一方でペレスを抑え、5番手シャルル・ルクレール(フェラーリ)、6番手ランド・ノリス(マクラーレン)、7番手ガスリー、8番手オコン、9番手セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)、10番手ダニエル・リカルド(マクラーレン)がDRSトレイン状態で続き、11番手フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)の背後にハミルトンが迫る。ハミルトンは8周目のターン1でアロンソをインからパスして11番手に浮上。ノリスは9周目のターン4でアウトからルクレールを抜いて5番手に上がった。
DRSトレインのなかでハミルトンの勢いは一旦はやや弱まるが、13周目のターン1でアウトからリカルドを抜いて10番手へ。ガスリーのペースが伸び悩み、オコン、ベッテル、ハミルトンがトレイン状態で続き、ハミルトンは15周目のターン1でベッテル、16周目のターン1ではオコン、17周目のターン1ではガスリーを抜いて7番手まで挽回する。
一方、ソフトタイヤのボッタスもペースが落ちて2番手フェルスタッペンが1秒以内に迫る。フェルスタッペンはタイヤ表面の温度をコントロールしながらギャップを縮めて仕掛けていく。ボッタスも負けじとペースを上げ、フェルスタッペンもマシンのスライド量が増えて両者の差はなかなか射程圏内に縮まらない。結局ボッタスはトップのままチェッカードフラッグを受けて決勝のポールポジションを獲得。フェルスタッペンは2番手に終わった。
サインツが3番手を守り切り、ペレスはソフトタイヤがタレたサインツを攻略し切れず4番手に終わった。
ハミルトンは20周目のターン4でインに飛び込んでルクレールをパスし6番手に浮上。ハミルトンは最終ラップのターン1でレイトブレーキングでノリスのインに飛び込み、5番手でスプリント予選を終えた。6番手ノリス、7番手ルクレール、8番手ガスリーはなんとか後続を抑えきり9番手オコン、10番手ベッテル、11番手リカルド。
角田はジョビナッツィをなかなか抜けず、レース後半は逆に後方のストロールを抑えることに集中しなければならない展開となり、最後に先行を許して15番手でスプリント予選を終えている。
(Mineoki Yoneya)
1位 | マックス・フェルスタッペン | 77 |
2位 | セルジオ・ペレス | 64 |
3位 | シャルル・ルクレール | 59 |
4位 | カルロス・サインツ | 55 |
5位 | ランド・ノリス | 37 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 32 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 24 |
8位 | フェルナンド・アロンソ | 24 |
9位 | ルイス・ハミルトン | 10 |
10位 | ランス・ストロール | 9 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 141 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 120 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 69 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 34 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 33 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 7 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 4 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 0 |
9位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 0 |
第5戦 | 中国GP | 4/21 |
第6戦 | マイアミGP | 5/5 |
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5/19 |
第8戦 | モナコGP | 5/26 |
第9戦 | カナダGP | 6/9 |