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ホンダF1甘口コラム:ついにメルセデスに匹敵する進歩を果たしたホンダ製パワーユニット

2021年7月12日

 ホンダがパワーユニットを供給しているレッドブルの活躍を甘口&辛口のふたつの視点からそれぞれ評価する連載コラム。レッドブル・ホンダの走りを批評します。今回はF1第7戦フランスGP、第8戦シュタイアーマルクGP、第9戦オーストリアGPの週末を甘口の視点でジャッジ。

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 ホンダにとって、第7戦フランスGP、第8戦シュタイアーマルクGP、そして第9戦オーストリアGPの3連戦は、さまざまな記録が生まれた3週間となった。

 まず、予選での速さだ。マックス・フェルスタッペンがポールポジションを獲得し、ホンダにとって、1991年以来の3戦連続でのポールポジション(PP)を達成した。30年前の3戦連続PPは、第14戦スペインGP(ゲルハルト・ベルガー)、第15戦日本GP(同)、第16戦オーストラリアGP(アイルトン・セナ)のシーズン終盤の3戦だった。この年は第10戦ハンガリーGP、第11戦ベルギーGP、第12戦イタリアGPでも3連続PPを獲得(いずれもセナ)。さらにセナが開幕4連勝したときは同時に4戦連続でPPも獲得していた。

 1周の速さという点で、マシンのポテンシャルが成績に大きく反映される予選において、3戦連続でホンダがポールポジションを獲得したという事実は、現時点でホンダのパワーユニットがメルセデスに匹敵するか、それ以上の性能を誇っていると思っていいだろう。実際、シュタイアーマルクGPで完敗したメルセデスのトト・ウォルフ代表はホンダの山本雅史(マネージングディレクター)を訪れ、「優勝おめでとう。あなたたちは今日、素晴らしいレースをした。これからはホンダがわれわれのベンチマーク(基準)だ。できれば、少しスピードを落としてくれないか(笑)」と賛辞を贈っていたほどだ。

 次に連勝記録だ。ホンダは第7戦フランスGPからの3連戦で3連勝を飾った。これは、ホンダのF1史上初の3連戦3連勝となった。さらにこの3連勝で第5戦モナコGPからの連勝を「5」に伸ばした。この5連勝はホンダにとって、1991年の4連勝を上回る好成績。1988年の11連勝に次ぐ、ホンダ史上2位の連勝記録となった。

 つまり、現在のホンダは王者メルセデスを圧倒しているだけでなく、1980年代のホンダの黄金時代に匹敵する強さを取り戻しつつある。

 ただ、当時と現在で異なるのは、現在は強力なライバルが存在しているということ。したがって、今シーズン、ホンダが悲願のタイトルを獲得するためには、今後さらに強くなる必要がある。

 3連戦を3戦連続ポールポジション、第5戦モナコGPからの5連勝は通過点にすぎない。

(Masahiro Owari)




レース

4/19(金) フリー走行 12:30〜13:30
スプリント予選 16:30〜17:14
4/20(土) スプリント 12:00〜13:00
予選 16:00〜
4/21(日) 決勝 16:00〜


ドライバーズランキング

※日本GP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン77
2位セルジオ・ペレス64
3位シャルル・ルクレール59
4位カルロス・サインツ55
5位ランド・ノリス37
6位オスカー・ピアストリ32
7位ジョージ・ラッセル24
8位フェルナンド・アロンソ24
9位ルイス・ハミルトン10
10位ランス・ストロール9

チームランキング

※日本GP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング141
2位スクーデリア・フェラーリ120
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム69
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム34
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム33
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム7
7位マネーグラム・ハースF1チーム4
8位ウイリアムズ・レーシング0
9位ステークF1チーム・キック・ザウバー0
10位BWTアルピーヌF1チーム0

レースカレンダー

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