F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

F1技術解説第3戦&第4戦(1):セッティング最適化で向上したメルセデスと積極的にアップデートを続けるレッドブル

2021年5月19日

 2021年F1第3戦ポルトガルGPと第4戦スペインGPで各チームが走らせたマシンを、F1i.comの技術分野を担当するニコラス・カルペンティエルが観察、印象に残った変更等について解説する。第1回では、メルセデスの新デフレクターとレッドブルのブレーキダクトについて取り上げる。


────────────────────────────────


 開幕戦バーレーンGPでのメルセデスは、レッドブル・ホンダにコンマ4秒もの遅れを取っていた。しかしその後、徐々にその差を縮め、第2戦以降の3戦ではポールポジションを独占している。いったい、何が起きたのだろう?


 先に結論から言ってしまえば、アストンマーティンのような大規模な改良を施すことなく、各サーキットの特性に合わせたセッティング変更が着実な進化に結びついているのだ。


 とはいえメルセデスが、W12の車体アップデートを全く行っていないと思ったら大間違いである。非常に小規模な改良を、毎GPのように加えているのである。たとえばスペインでは、イモラで投入されたフロアの新形状を再度見直している。

メルセデスF1 W12のデフレクター
メルセデスF1 W12のデフレクター

 リヤタイヤの前にあるデフレクターの一つが、イモラではより小さく、形状も湾曲した三角形に変更された。それがスペインでは、リヤタイヤにほとんど接するほど近くまで移動していた。前方からの気流を、より正確にリヤタイヤ内側に導くために、この形状でこの位置が最適と判断されたのだろう。

メルセデスF1 W12のデフレクター
メルセデスF1 W12のデフレクター

 一方レッドブル・ホンダは、より精力的にRB16Bのアップデートを続けている。たとえばフロントのブレーキダクトだが、1週間前のポルトガルで新仕様を投入したばかりだったにもかかわらず、スペインではさらに形状を変更した(黄色矢印参照)。

レッドブルRB16Bのブレーキダクト
レッドブルRB16Bのブレーキダクト

 ダクト上部の3枚の仕切り板のうちの1枚を、縦から横に付け替えたのだ。それだけ?と思うかもしれないが、空力命の今のF1では、前方からの空気の流れをいかにコントロールするかが勝敗の鍵を握る。その中でフロントブレーキダクトの役割は、今までになく重要視されているのである。
(その2に続く)



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(翻訳・まとめ 柴田久仁夫)




レース

4/19(金) フリー走行 結果 / レポート
スプリント予選 結果 / レポート
4/20(土) スプリント 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
4/21(日) 決勝 16:00〜


ドライバーズランキング

※日本GP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン77
2位セルジオ・ペレス64
3位シャルル・ルクレール59
4位カルロス・サインツ55
5位ランド・ノリス37
6位オスカー・ピアストリ32
7位ジョージ・ラッセル24
8位フェルナンド・アロンソ24
9位ルイス・ハミルトン10
10位ランス・ストロール9

チームランキング

※日本GP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング141
2位スクーデリア・フェラーリ120
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム69
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム34
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム33
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム7
7位マネーグラム・ハースF1チーム4
8位ウイリアムズ・レーシング0
9位ステークF1チーム・キック・ザウバー0
10位BWTアルピーヌF1チーム0

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第5戦中国GP 4/21
第6戦マイアミGP 5/5
第7戦エミリア・ロマーニャGP 5/19
第8戦モナコGP 5/26
第9戦カナダGP 6/9
  • 最新刊
  • F1速報

    Vol.3 第2戦サウジアラビアGP&第3戦オーストラリアGP