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【レースの焦点】最大のライバルへの“返礼”に成功したベッテル、メルセデスは新規則導入以来、初の難問に挑む
2018年8月29日
「素晴らしいレースを戦って正々堂々と勝てた」とチームに感謝した後、エンジン技術者たちへの「ありがとう」を加えた。ゴール直後のセバスチャン・ベッテルの無線が、ベルギーGPを象徴していた。
高速サーキット2連戦を迎えて、メルセデス、フェラーリとも新たなパワーユニットを投入したスパ・フランコルシャンで、フェラーリが優位性を示した意味は大きい。夏休み前の2戦では雨がらみのレースや予選がメルセデスに有利に働いてルイス・ハミルトンに2連勝をもたらしたが、ベッテルは敗れてなお、「僕らのマシンは強い」と繰り返してきた。スパ・フランコルシャンでも雨の予選Q3こそハミルトンがポールポジションを獲得したが……レースではたくさんの意味で“リベンジ”を果たした。
ルイス・ハミルトンとの一騎打ち。鍵となったのはスタート直後の攻防と、セーフティカー明けの再スタートだ。
ターン1までの距離が短いスパでは、本物のスタートは鋭角のラ・スルスを抜けた先にある。大切なのはコーナー出口で優れたトラクションを得ること。イン側から発進したハミルトンに押されるようにアウト側のラインで低速コーナーを抜けたベッテルは、無理せず、賢明な間隔を保ってメルセデスの後方に身を置いた。
「チャンスはその後にあると分かっていたから」
オールージュからの急な上り坂“レディヨン”を上り切った地点では、週末を通してフェラーリの方が4km/hほど高い速度を記録していた。それはエンジンパワーによるアドバンテージであったかもしれないし、フェラーリの方が軽いダウンフォースで走っていたせいかもしれない。いずれにしても大切なのは、ラ・スルスからオールージュまでの下りでメルセデスに近づきすぎないこと──。今ではフラットアウトで抜けるスパのセクター1、早い段階で追いついてしまうと、ケメルストレートに入ってすぐに前のマシンのスリップストリームから脱出せざるを得ず、アドバンテージを活かすことができないのだ。
それでも、フェラーリはレディヨンを上り切ると一気にメルセデスの真後ろに迫った。ベッテルがハミルトンのスリップから出て左に並んだのは、ちょうどDRSの使用が許されるラインあたり。1周目にはもちろんDRSは使用できないが、2017年より70m手前に設定されたこのラインから、メルセデスとフェラーリのパワー勝負が始まった。結果は、フェラーリの完勝。
2台の攻防の隙を突いて、3番手スタートのエステバン・オコンがフェラーリのスリップストリームに入り、レ・コンブ手前でインに飛び込んだのは驚きではあったけれど、オコンは再出発するチームのためにリスクを避け、ベッテルは首位を堅め、ほとんど同時にセーフティカー出動が表示された。
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※日本GP終了時点
1位 | マックス・フェルスタッペン | 77 |
2位 | セルジオ・ペレス | 64 |
3位 | シャルル・ルクレール | 59 |
4位 | カルロス・サインツ | 55 |
5位 | ランド・ノリス | 37 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 32 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 24 |
8位 | フェルナンド・アロンソ | 24 |
9位 | ルイス・ハミルトン | 10 |
10位 | ランス・ストロール | 9 |
※日本GP終了時点
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 141 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 120 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 69 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 34 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 33 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 7 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 4 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 0 |
9位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 0 |
2024年F1カレンダー
第5戦 | 中国GP | 4/21 |
第6戦 | マイアミGP | 5/5 |
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5/19 |
第8戦 | モナコGP | 5/26 |
第9戦 | カナダGP | 6/9 |