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3戦連続の11位を経て、開幕戦以来の入賞。ヒュルケンベルグの“諦めない精神”がアウディに浸透【チーム・フォーカス】

2026年7月8日

「結果が必ずしも僕たちのマシンのポテンシャルを反映しているとは限らないが、最近のレースからは多くの前向きな兆しを確認している。重要なのは、懸命に努力を続け、確実に実行し、マシンから最大限のパフォーマンスを引き出すこと。そうすれば、結果はおのずとついてくるはず」


 これは今年のF1第9戦イギリスGP開幕前に、ニコ・ヒュルケンベルグが、所属するアウディのプレビューのなかで語った言葉だ。

 新生アウディの滑り出しは悪くなかった。F1デビュー戦となった開幕戦オーストラリアGPでは予選10番手からガブリエル・ボルトレートがいきなり9位に入賞した。しかし、チームメイトのヒュルケンベルグは11番手からのスタートだったにもかかわらず、レース前にトラブルが発生して、スタートできずにレースを終えた。

 その後も予選で何度かQ3に進出していたアウディだったが、入賞にあと一歩届かないというレースが続き、イギリスGP開幕前の時点で11位で終えたレースは5回を数え、11チーム中最多だった。第6戦モナコGPから第8戦オーストリアGPまでは3戦連続11位というなかで、イギリスGPを迎えようとしていた。


 イギリスGP前にヒュルケンベルグが冒頭のようにチームを激励するのには理由があった。今年からアウディという名でF1に参戦しているこのチームの母体はザウバーで、ヒュルケンベルグは2025年から残留している。ザウバーはその前年の2024年はコンストラクターズ選手権で最下位の10位。2025年も予選でQ3に進出することはほとんどないテールエンダー的存在で、イギリスGPではヒュルケンベルグは予選19番手だった。


 しかし、レースは雨がらみとなり、波乱の展開となる。そんななか、ヒュルケンベルグは安定した走りでポジションを上げていき、表彰台圏内へ。最後は7度の王者に輝くルイス・ハミルトン(フェラーリ)を振り切って3位でチェッカーフラッグを受けた。239戦目で悲願のF1初表彰台はF1史上最も遅い記録となった。絶対に諦めないという彼の精神力のすごさは、昨年から一緒に仕事しているスタッフたちが誰よりも理解している。だからこそ、ヒュルケンベルグの言葉には重みがあった。

2025年F1イギリスGP
2025年F1イギリスGP表彰式 3位に入賞したニコ・ヒュルケンベルグ(キック・ザウバー)
2025年F1イギリスGP
2025年F1イギリスGP ニコ・ヒュルケンベルグ(キック・ザウバー)が3位に入賞

 こうして開幕した今年のイギリスGP。ヒュルケンベルグのあきらめない精神はチームに浸透していた。土曜日の予選Q1でボルトレートのギヤボックスに小さな問題が発生。タイムを計測できないままピットインしたボルトレートのマシンをメカニックたちが懸命に修復する。そして、残り数分でボルトレートをコースに復帰させるさせることに成功。ボルトレートも1回だけのタイムアタックでしっかりと結果を残してQ2に進出した。


「まず初めに、懸命に働いてくれたチームに感謝したい。チームはマシンを素早く修復し、僕が再びコースに出てラップタイムを記録し、次のラウンドに進める機会を与えてくれた」(ボルトレート)


 ボルトレートはQ3には進出できなかったが、予選11番手を獲得。翌日のレースでポイント争いに加わるチャンスを得た。


 迎えた日曜日。ヒュルケンベルグはレース中盤にギヤボックスのトラブルに見舞われリタイアしたが、チームはあきらめなかった。ボルトレートが5周目にポジションをひとつ上げて10番手となると、その後も常に入賞圏内を走行。レース終盤にトラブルに見舞われたアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル)をかわして、8位でフィニッシュした。

ガブリエル・ボルトレート(アウディ)
2026年F1第9戦イギリスGP ガブリエル・ボルトレート(アウディ)

 そのレースをガレージで見ていたヒュルケンベルグは、こう語った。


「僕のレースは早期に終了したけど、明るい材料としては、ガビー(ボルトレートの愛称)がポイントを獲得できたことだ。彼にとってもチームにとっても非常に素晴らしい結果であり、すべてがうまくかみ合った時の僕たちのポテンシャルを示していると思う。F1は競争が激しく好機をつかんでも、それを結果に結びつけるのは簡単ではない。たがらこそ、みんなで努力を続け、集中力を保ち、前進し続けるだけ。そうすれば、再び僕たちに好機が巡ってくることを確信している」


 アウディにとって、イギリスGPの8位は開幕戦以来となる今シーズン2度目の入賞。いずれもボルトレートによるものだ。だが、F1参戦1年目のアウディで誰よりも存在感を示しているのがヒュルケンベルグだということは、チーム全員が理解していることだろう。



(Text : autosport web)


レース

7/17(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
7/18(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
7/19(日) 決勝 22:00〜


ドライバーズランキング

※イギリスGP終了時点
1位アンドレア・キミ・アントネッリ179
2位ジョージ・ラッセル154
3位ルイス・ハミルトン147
4位シャルル・ルクレール108
5位ランド・ノリス97
6位オスカー・ピアストリ82
7位マックス・フェルスタッペン76
8位アイザック・ハジャー52
9位ピエール・ガスリー42
10位リアム・ローソン39

チームランキング

※イギリスGP終了時点
1位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム333
2位スクーデリア・フェラーリHP255
3位マクラーレン・マスターカード・フォーミュラ1チーム179
4位オラクル・レッドブル・レーシング128
5位BWTアルピーヌF1チーム60
6位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム59
7位TGRハースF1チーム21
8位アトラシアン・ウイリアムズF1チーム11
9位アウディ・レボリュートF1チーム6
10位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム1

レースカレンダー

2026年F1カレンダー
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