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ルクレールが独走、20秒の大差を築いて今季2勝目。フェルスタッペンはまたもトラブルでリタイア【決勝レポート/F1第3戦】

2022年4月10日

 2022年F1第3戦オーストラリアGPの決勝が行われ、フェラーリのシャルル・ルクレールが優勝を飾った。2位にはセルジオ・ペレス(レッドブル)、3位にはジョージ・ラッセル(メルセデス)が入っている。アルファタウリの角田裕毅は15位だった。


  オーストラリアGP決勝日。レースの始まる現地時間午後3時の天候は快晴、気温27度、路面温度40度と、この3日間で最も高温のコンディションとなった。降水確率は0%。3年ぶりの開催もあって、この週末全体で同GP史上最多42万人の入場者となった。


 前日の予選でクラッシュを喫しノータイムに終わったランス・ストロール(アストンマーティン)と、予選後の燃料規定違反で失格となったアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)が19、20番グリッドからのスタートを許可された。10番グリッドのフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)も油圧低下によるクラッシュ時に左親指を負傷したが、スタート直前に包帯を外している。


 大部分のドライバーがスタートタイヤにミディアムを装着。カルロス・サインツ(フェラーリ)、アロンソ、ケビン・マグヌッセン(ハース)、セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)、ストロール、アルボンの6人が、ハードを選択した。ちなみにミック・シューマッハー(ハース)のミディアムと、サインツ、ベッテル、ストロールのハードは中古だ。


 全58周のレース。ポールポジションのルクレールがホールショットを決めた一方で、ルイス・ハミルトン(メルセデス)がペレス、ランド・ノリス(マクラーレン)をかわして3番手に浮上。ジョージ・ラッセル(メルセデス)も5番手に上がっている。後方ではピエール・ガスリー(アルファタウリ)が9番手に、角田も11番手まで順位を上げた。


 2周目、9番グリッドから5つ順位を落としていたサインツがターン9から10にかけて追い抜きをかけ、バランスを乱してコースオフ。グラベルにはまってリタイアとなり、早々にセーフティカー(SC)が導入された。


 ストロールがSC中の3周目にピットイン、ミディアムに履き替えた次周に再度ピットに向かい、新品ハードに履き替えた。ここからノンストップで走り切る作戦のようだ。


 6周を終え、レース再開。3番手ハミルトンの1秒以内に入ったペレスが、10周目のターン3でDRSを使って抜き去って行った。首位ルクレールを、レッドブル2台が追う展開だ。ハミルトンはその後ジリジリとペースが遅くなり、ラッセル、マクラーレン2台が詰まっている。


 16周目、フェルスタッペンがルクレールに追い付けず、差は7秒まで広がっている。角田はバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)に抜かれ、12番手に後退した。序盤からボッタスに追われていた角田は、タイヤを使い過ぎたのかペースが落ちている。


 17周目のエステバン・オコン(アルピーヌ)を皮切りに、上位のミディアム勢のピットインが続いた。18周目にはフェルスタッペン、角田がハードに履き替える。それぞれ7、17番手でコース復帰した。フェルスタッペンの背後では、アロンソがガスリーをかわして8番手に上がった。20周目にはペレス、ノリスもピットイン。今季のフェラーリはタイヤに優しいようで、首位ルクレールはハイペースを維持したまま周回を重ねている。


 22周目、ルクレール、ハミルトン、ボッタスがピットイン。ルクレールは首位でコース復帰を果たした。そして23周目、ベッテルがターン4で挙動を乱してクラッシュ。2度目のSCが導入された。絶妙のタイミングでラッセルがピットに向かい、3番手でコース復帰した。


 27周目、レース再開。フェルスタッペンが仕掛けるが、ルクレールが首位を堅持。30周目、ペレスがまだタイヤ無交換のアロンソ抜いて5番手に浮上した。アロンソはハミルトンにもかわされ、6番手に後退した。後方では32周目に、角田がシューマッハーに抜かれて16番手に。ガスリーに比べ、ペースの落ちが早いようだ。さらに34周目には周冠宇(アルファロメオ)にもかわされ、17番手に落ちた。


 3番手を走るラッセルに担当エンジニアが、「タイヤを持たせることが重要だ。ペレスに抜かれてもいい」とアドバイス。「僕の聞きたいことじゃない」と返したラッセルだったが、36周目にはペレスにかわされ、4番手に後退した。


 38周目、フェルスタッペンが最速タイム。しかし首位ルクレールとの差は、5秒5まで広がっている。そして39周目、なんとフェルスタッペンがコース脇にマシンを止めた。「変な液体の匂いがする」と、リタイア直前のフェルスタッペン。止まったマシンの後部から火が出ている。フェルスタッペンは開幕3戦で、2度目のリタイアだ。


 首位ルクレールは終盤49周目に最速タイムを叩き出す余裕を見せ、2位ペレスに20秒以上の大差を付けて今季2勝目を挙げた。3位表彰台にはラッセル。4位ハミルトン、5位ノリス、6位にリカルド、7位オコン、8位ボッタス、9位ガスリー。そして最終周までピットインを引っ張り、ソフトに履き替えたアルボンが、ウイリアムズ移籍後初入賞の10位フィニッシュを遂げた。



(取材・文 柴田久仁夫)




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ドライバーズランキング

※中国GP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン110
2位セルジオ・ペレス85
3位シャルル・ルクレール76
4位カルロス・サインツ69
5位ランド・ノリス58
6位オスカー・ピアストリ38
7位ジョージ・ラッセル33
8位フェルナンド・アロンソ31
9位ルイス・ハミルトン19
10位ランス・ストロール9

チームランキング

※中国GP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング195
2位スクーデリア・フェラーリ151
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム96
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム52
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム40
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム7
7位マネーグラム・ハースF1チーム5
8位ウイリアムズ・レーシング0
9位BWTアルピーヌF1チーム0
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

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