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スペインGPの新舞台『マドリンク』はバンク角24%のコーナーが目玉。中高速区間も多い半市街地コース/サーキット紹介第16回

2026年9月10日

 1年間で20以上の開催国を訪れる2026年シーズンのFIA F1世界選手権。グランプリを開催するサーキットは、F1が選手権として初めて開催された1950年からカレンダーに名を連ね続ける伝統あるサーキットから、比較的新しい市街地コースまで、さまざまな歴史やキャラクターを持っている。そんなサーキットをひとつずつ紹介していくこの連載の16回目に扱うのは、マドリンクだ。

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■サーキットの基本データ

・名称:マドリンク
・全長:5.416km
・コーナー数:22

 2026年からF1スペインGPの舞台となるのが、首都マドリードに新設されたサーキットのマドリンクだ。スペインGPがマドリードで開催されるのは、1981年のハラマ以来、45年ぶり。スペインでは6月にもバルセロナ・カタルーニャGPが開催されており、1年に2回スペインでF1が開催されるのは、2012年にスペインGP(バルセロナ)とヨーロッパGP(バレンシア)が開催されて以来、14年ぶりとなる。

 マドリンクとは、マドリードに作られたリンク(サーキット)という意味。場所はマドリード市北東部のマドリード空港(バラハス)と『IFEMA(マドリード国際見本市)』周辺で、全長5.416kmのうち約1.5kmが公道という半市街地コースだ。

2026年F1第14戦スペインGP
ピレリが発表した2026年F1第14戦スペインGPのタイヤ情報と、マドリンクのレイアウト

 コーナー数は全部で22個。5.412kmという全長に19個のコーナーを持つマイアミ・インターナショナル・オートドロームに似たような数字だが、『スビダ・デ・ラス・カルカバス』と名付けられた8%の急勾配区間があったり、24%ものバンク角度がある『ラ・モニュメンタル』(12コーナー)という180度以上回り込むコーナーがあったり、ほかの市街地サーキットとは一線を画すレイアウトとなっている。

 このマドリンクで7月にフィルミングを行ったフェラーリのフレデリック・バスール代表はこう語る。

「マドリンクの最も特徴的な点は、間違いなく『ラ・モニュメンタル』として知られる12コーナーだ。この長い半円形のコーナーは全長約550mで、最大24%のバンク角を備えており、間違いなく新サーキットの象徴的な光景のひとつとなるだろう」

 オランダGPの舞台だったザントフォールト・サーキットの3コーナーと最終コーナーがそれぞれ最大18度と19度のバンク角だったから、ラ・モニュメンタルのバンク角はそれ以上となる。しかも、コーナーは出口が見えない構造となっている。そのコーナーをドライバーは約6秒間にわたってアクセル全開で走行しなければならず、ドライバーの腕と度胸が試される。

サーキット紹介第16回
2026年F1第14戦スペインGP バンクのついたコーナーの外側にはフェンスの手前にバリアも設置されている

 そのラ・モニュメンタルには、コーナーを取り囲むように、コーナーの内と外に巨大な観客席が設置されている。これは闘牛場をイメージしたデザインで、コースのなかで最大の見せ場になることは間違いない。

 ウイリアムズによれば、ピットロスは22秒前後と大きく、オーバーテイクはシンガポールGPと同様に困難になると予想されるため、ワンストップレースになる可能性が高いという。そうなると、いつも以上にタイヤマネージメントが重要となるだろう。

 抜きどころが多くない半市街地サーキットだが、モナコやシンガポールのような低速コースではなく、中高速コーナーが多いマドリンク。それでいて、ウォールに囲まれており、エスケープゾーンが少ないため、アクシデントが多発する確率は高い。実際、8月に実施されたFIA F3のイン・シーズンテストでは多数のドライバーがクラッシュした。サバイバルレースになる可能性は十分考えられ、セーフティカー導入によって予期せぬドラマが演出されるかもしれない。



(Text : Masahiro Owari)


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9位アトラシアン・ウイリアムズF1チーム12
10位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム7

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