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スタート直後から接触が多発「僕の前を横切った」「大クラッシュ寸前だった」【F1第10戦無線レビュー(1)】

2026年7月23日

 2026年F1第10戦ベルギーGP。スタート直後、ジョージ・ラッセル(メルセデス)とルイス・ハミルトン(フェラーリ)が接触し、ラッセルは早々にレースを終えることになってしまった。また後方ではハースのオリバー・ベアマンとエステバン・オコンがチームメイト同士で接触。その前にはオコンのマシンにカルロス・サインツ(ウイリアムズ)もぶつかっており、スタートからアクシデントが多発した。ベルギーGP前半を無線とともに振り返る。

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 スタート直後、3番グリッドのジョージ・ラッセル(メルセデス)の加速がまったく伸びない。ずるずると後退していき、最後はルイス・ハミルトン(フェラーリ)と接触して0周リタイアに終わった。


1周目
ハミルトン:僕の前を横切ってきた。もう1台が前にいたからね。どうしろと言うんだ。


 不可抗力を強調するハミルトン。しかし5秒ペナルティを科されてしまう。ラッセルはコースアウトしたマシンのコクピット内で、頭を抱えていた。


ラッセル:終わりだ。


ハミルトン:ダメージがあるかわからない。
カルロ・サンティ:クルマは大丈夫そうだよ、ルイス。

ジョージ・ラッセル(メルセデス)とルイス・ハミルトン(フェラーリ)が接触
2026年F1第10戦ベルギーGP ジョージ・ラッセル(メルセデス)とルイス・ハミルトン(フェラーリ)が接触

 後方ではハースの2台が、接触事故を起こしていた。


エステバン・オコン:パンクチャーだ。
ラウラ・ミュラー:了解。ボックス、ボックス。

 カルロス・サインツ(ウイリアムズ)はスタート直後の1コーナーで先行車と接触し、フロントウイングにダメージを負った。


サインツ:フロントウイングをやられた。
ガエタン・イエゴ:ダメージをチェックしている。タイヤプレッシャーは問題ない。


6周目
オリバー・ベアマン:サインツのウイングが危険だ。ぶら下がっている。


 それでもオレンジボール旗が出ることはなく、サインツもそのまま周回を続けた。


 ケメルストレートのブレーキングで、3番手シャルル・ルクレール(フェラーリ)をアウトから抜こうとしたオスカー・ピアストリ(マクラーレン)。しかし幅寄せされ、2台は軽く接触した。

シャルル・ルクレール(フェラーリ)とオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が接触
2026年F1第10戦ベルギーGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)とオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が接触

8周目
ピアストリ:スペースを残してくれなかった。大クラッシュ寸前だったよ。
トム・スタラード:ああ、見ていたよ。


ルクレール:タイヤ内圧をチェックしてくれ
ブライアン・ボッツィ:大丈夫だ。


 13番手のニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)はアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)を抜きあぐねていた。


ヒュルケンベルグ:ブレーキングで動きまくっている。

アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)&ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)
2026年F1第10戦ベルギーGP アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)&ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)

10周目
スタラード(→ピアストリ):右側のフロアにダメージがある。そんなに深刻じゃないけどね。


ボッツィ(→ルクレール):タイヤの劣化は思ったほど悪くない。プランBで行くよ。


 ハードタイヤでの最初のスティントを予定より引っ張るということか。実際には、ルクレールは2度目のVSC(バーチャル・セーフティカー)が出た際にハミルトンとともにダブルピットインを敢行した。


 11周目。リアム・ローソン(レーシングブルズ)は8番手につけていたが、フランコ・コラピント(アルピーヌ)に1秒以内まで迫られていた。


エルネスト・デジデリオ(→ローソン):後ろのコラピントとのギャップを、もっと広げられるかな。

リアム・ローソン(レーシングブルズ)
2026年F1第10戦ベルギーGP リアム・ローソン(レーシングブルズ)

 前方では、4番手まで順位を上げたハミルトンが、ルクレールのペースの遅さを訴えていた。


12周目
ハミルトン:僕の方がチャールズより速い。ペースがあるよ。


 最初のピットインを終え、18番手でコース復帰したセルジオ・ペレス(キャデラック)がトラブルに見舞われた。


ペレス:パンクチャーかもしれない。いや、サスペンションが壊れたようだ。間違いない。サスペンションだ。
カルロ・パセッティ:わかった、ボックスだ。どのコーナーで壊れたと思う?
ペレス:う〜ん。左側だけどね。3輪で走っているよ。

ランス・ストロール(アストンマーティン)、セルジオ・ペレス(キャデラック)、バルテリ・ボッタス(キャデラック)
2026年F1第10戦ベルギーGP ランス・ストロール(アストンマーティン)、セルジオ・ペレス(キャデラック)、バルテリ・ボッタス(キャデラック)

 ペレスは13周目に再びピットイン。そのままリタイアとなった。


 後方では14番手アルボンに、背後のオリバー・ベアマン(ハース)に注意しろと指示が飛んだ。


ジェームズ・アーウィン(→アルボン):ベアマンが迫ってくる。気をつけろ。0.5秒、0.4秒、0.3秒。0.2秒。ブースト使用可能だ。


最終シケインから抜きつ抜かれつの攻防が続き、最終的にケメルストレートのブレーキングでベアマンがオーバーテイクに成功した。


ロナン・オヘア(→ベアマン):よくやった。


 しかし直後に、ベアマンはアルボンに抜き返されてしまった。

アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)&オリバー・ベアマン(ハース)
2026年F1第10戦ベルギーGP アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)&オリバー・ベアマン(ハース)

 14周目。9番手を走っていたピエール・ガスリー(アルピーヌ)がピットイン。


カレル・ルース(→ガスリー):ストレートモードを忘れるな。オコンが近づいてる。


 しかしコースに戻った時には15番手まで大きく順位を落とし、16番手のエステバン・オコン(ハース)に猛スピードで抜かれてしまった。


ガスリー:どうなっているんだ!
ルース:(ブーストを)そのまま押し続けるんだ。
ガスリー:どうしてこんな位置でピットインさせたんだ!
ルース:落ち着け。レースに集中しよう。


ハミルトン:今、何周目?
サンティ:18周目だ。
ハミルトン:ええ? どうして僕の言った戦略にしないの? これじゃ他と同じになっちゃうじゃないか。
サンティ:我々はプランBだ。


 ルクレールを抜きあぐねているハミルトンにしてみれば、早めのピットインでアンダーカットを狙いたかったのか。しかしハミルトンは5秒ペナルティを科されていることもあって、早めのピットインでは大きく順位を落としてしまう。担当エンジニアは辛抱強く説明した。


サンティ:ピアストリとのギャップを広げているところだ。5秒ペナルティを消化しなきゃいけないからね。

ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
2026年F1第10戦ベルギーGP ルイス・ハミルトン(フェラーリ)

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F1第10戦ベルギーGP無線レビュー(2)に続く



(Text : Kunio Shibata)


レース

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ドライバーズランキング

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1位アンドレア・キミ・アントネッリ267
2位ジョージ・ラッセル201
3位ルイス・ハミルトン191
4位ランド・ノリス171
5位シャルル・ルクレール155
6位マックス・フェルスタッペン127
7位オスカー・ピアストリ116
8位アイザック・ハジャー71
9位リアム・ローソン51
10位ピエール・ガスリー41

チームランキング

※イタリアGP終了時点
1位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム468
2位スクーデリア・フェラーリHP346
3位マクラーレン・マスターカード・フォーミュラ1チーム287
4位オラクル・レッドブル・レーシング204
5位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム75
6位BWTアルピーヌF1チーム62
7位TGRハースF1チーム21
8位アウディ・レボリュートF1チーム16
9位アトラシアン・ウイリアムズF1チーム11
10位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム3

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