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最終周のレース再開がなかった理由「“SCピットイン”の表示はエラー。規則上、リスタートは不可能だった」とFIA

2026年7月7日

 FIAは、F1イギリスGP終盤にセーフティカーに関連して生じた混乱を受け、状況説明を行った。レースが残り6周となった時、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がストウ・コーナーでコースオフしリタイア、停止したレッドブルのマシンを回収するためにセーフティカーが導入された。レースコントロールは、最終ラップの前のラップで、セーフティカーがピットに戻ると通知したが、実際には最終ラップもセーフティカーは先導を続け、レースは再開されることなくそのまま終了した。

 各車がセーフティカーの後方を走行するなか、レッドブルRB22がグラベルトラップから回収された後、セーフティカー規則の通常の手順に従い、最終周の1周前、51周目の初めに、レースコントロールは、周回遅れのマシンに対し、前のグループを追い越して周回遅れを取り戻し、隊列最後尾につくよう指示を出した。


 その直後、レースコントロールのメッセージには『Safety Car In This Lap(セーフティカーはこの周回でピットイン)』と表示された。つまり、最後の1周だけレースが再開されるものと誰もが解釈した。


 ところがその後すぐさま『Safety Car Deployed(セーフティカー出動)」というメッセージが表示され、チーム、ドライバー、観客を困惑させた。結局、レースはセーフティカー先導のまま終了した。

2026年F1第9戦イギリスGP
2026年F1第9戦イギリスGP セーフティカーがシャルル・ルクレール(フェラーリ)らを先導

■FIA「レース再開の予定はなかった」

 レース後、FIAは当初表示されたリスタート通知は誤って表示されたものであり、レースコントロールは実際には競技規則に従って運営を行っていたと説明した。


 FIAは声明で次のように述べている。


「セーフティカー運用に関する規定である第B5.13.5条では、周回遅れ車両の周回回復手順の後、1周を走行しなければならないと定められている。この手順がレースオペレーションによって実施された。『Safety Car In This Lap(セーフティカーはこの周回でピットイン)』というメッセージは、ソフトウェアのエラーによって誤表示されたものである」


 第B5.13.5b条には具体的に次のように記されている。


「レースディレクターがセーフティカーの存在が引き続き必要であると判断しない限り、『Lapped Cars May Now Overtake(周回遅れの車両は追い越し可)』のメッセージがすべての競技参加者に送られた後、B5.13.4c項に従い、セーフティカーは次の周回の終了時点でピットへ戻る」


 つまり、最後から2周目に、周回遅れのマシンは追い越し可というメッセージが送られた時点で、規則上、最終ラップの終わりまでセーフティカーが走り続けることは決まっていたことになる。



(autosport web)


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