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「F1で過ごす年数が増えるほど、人生は面白くなっている」王者ノリスが母国で得た“特別な感覚”/F1第9戦木曜会見
2026年7月3日
2026年F1第9戦イギリスGPドライバー会見には、この国が生んだふたりの世界チャンピオン、ランド・ノリス(マクラーレン)とルイス・ハミルトン(フェラーリ)が出席した。
Q:ランド、世界チャンピオンとして初めての母国グランプリです。この1年で人生は大きく変わりましたか?
ノリス:「去年よりファンが少し増えたかもしれないし、街で声を掛けられることも多くなったかな。僕自身は、F1で過ごす年数が増えるほど、人生はどんどん面白くなっている。そしてここシルバーストンでは、特にそれを強く感じる。『自分はここにいていいんだ』と思わせてくれる場所なんだ。本当に特別な感覚だよ。ただ、たとえタイトルを5回獲ろうが、10回獲ろうが、僕自身は変わりたくない。F1以外の人生も楽しみたいし、今の自分は本当に恵まれた人生を送っていると思う」
Q:ルイス、あなたにとっては、20回目のイギリスGPです。本当に長い年月になりました。
ハミルトン:「そうなんだ。誰かが教えてくれた(笑)。デビュー年の2007年に初めてポールポジションを獲って以来、本当に長い年月を積み重ねてきた。ここへ来るたび、本当に特別な気持ちになる。イギリス人ドライバーとして、この国を代表してここでレースができるのは本当に光栄なことだ。おまけに今はテニスのウィンブルドンも開催中だし、サッカーのワールドカップもあって、昨日はイングランドも勝った。国中が盛り上がってるよね」
Q:今年のシルバーストンは特別ですか?
ハミルトン:「いつだって特別だけど、去年からはフェラーリの赤を着ている。マクラーレン、メルセデス時代から応援してくれた長年のファンにとっては、赤を応援するのは最初は大変だったかもしれない。でも今年は赤い帽子がもっと増えているとうれしいね。僕自身は、子どもの頃に自宅のTVでミハエル(・シューマッハー)がフェラーリで走る姿を見ていた。フェラーリで走る機会なんて一生ないと思っていたから、いまだに信じられない思いだよ」

Q:ランドに質問です。マックス・フェルスタッペン陣営がマクラーレンと話し合いを行っていたという報道がありました。数年前は「ノリスがキャリアを前進させるにはレッドブルへ行く必要がある」と話されていたものです。それが今は逆の立場になっている。これは現在のマクラーレンの立ち位置を表しているのでしょうか。また、マックスとマクラーレンの組み合わせについてどう思いますか?
ノリス:「正直に言えば、マクラーレンに来たがっているドライバーはたくさんいる。どうしてマックスだけを取り上げるのかな。他にも何人かそういうドライバーがいることは知っているよ。もちろん悪い話じゃない。4度の世界チャンピオンがチームに興味を持ち、加入を考えてくれるというのは素晴らしいことだ。僕自身、いろんなドライバーと組んで走ることには昔から興味がある。でも今は全然現実的な話ではない。僕とオスカー(・ピアストリ)のコンビはとてもうまく機能しているし、これからも何年も一緒に戦っていきたいと思っているからね」
Q:マックスと同じマシンに乗って、彼に勝てると思いますか?
ノリス:「マックスに限らず、誰に対しても勝てると僕は信じている。ただ、マックスが本当にすごいのは、シーズンを通して毎週末、あのレベルのパフォーマンスを出し続けることだ。予選でポールポジションを獲るとか、素晴らしいラップを刻むことは多くのドライバーができる。でも本当に偉大なドライバーというのは、すべてのフリー走行、予選、決勝で、それを毎回やってのける。そこがマックスの最大の強みだと思う」

最強のライバルにして、個人的にも仲のいいフェルスタッペンへの強いリスペクトが感じられるコメントだった。一方ハミルトンには、バルセロナでの劇的な復活勝利に関連する質問が飛んだ。
Q:スペインでは素晴らしい勝利を挙げましたが、5位に終わったオーストリアでは「現実を突きつけられた」と言っていました。その現実とは、具体的に何だったのでしょう?
ハミルトン:「オーストリアでの僕たちは、かなりのタイムをストレートで失っていた。おそらく0.4秒くらいだ。その遅れをコーナーだけで取り返すのは難しい。ただ基本的には、本当にいいマシンなんだ。だから僕たちは、持っているポテンシャルを最大限引き出し、少しでもいい結果を出す必要がある。できるだけ多くポイントを稼ぎながら、その差を縮めていくしかない」
Q:昨年の苦境から今年ここまで復活できた理由は何でしょう?
ハミルトン:「まず、自分自身が開発に深く関われるマシンになったことだ。たとえばフロントサスペンションは去年から要望していたもので、シミュレーターでも試していた。待ち望んでいた(カーボン・インダストリー製)ブレーキも手に入った。それから僕自身のエンジニア体制も見直した。チーム首脳陣との関係も築き直した。同じ方向を向き、敵ではなく仲間として仕事ができるようになった。その関係が本当にいい状態にあるから、一体感を持って前へ進めている。それが去年は、毎週末が苦しいレースだった。そういう状況では、当然ながら僕の意見もあまり聞いてもらえない。『その結果しか出せないのに、なぜ君の言うことを聞く必要がある?』そんな空気だったんだ。信頼を築くまでに、時間がかかったということだ」
去年の苦境、今年になってからの変化について、ハミルトンは驚くほど率直に語っていた。それほど今のフェラーリ内部の状態がいいということなのだろう。
Q:チャンピオン争いに戻ってきましたね。
ハミルトン:「去年の状況からここまで戻って来たのは、本当に素晴らしい。チーム全員を誇りに思っているよ。去年は僕も、『どこに新しさがあるんだ?』と何度も言っていた。それが今年は、毎週新しいパーツを投入し、進化を続けている。リヤウイングがそうだし、排気系のアイデアも他チームが取り入れている。フェラーリはF1で最も偉大で成功している。本来、他チームがお手本にする存在であるべきだ。そういう姿を見るのは本当にうれしい。僕が望むのは、そうやって一歩ずつ前へ進み続けることだけだ」
世界チャンピオンのノリスとハミルトン以外にも、今のF1には3人のイギリス人ドライバーがいる(ジョージ・ラッセル/メルセデス、オリバー・ベアマン/ハース、アービッド・リンドブラッド/レーシングブルズ)。いずれもチャンピオン候補、あるいは次代のF1を担う逸材だ。歴史の違いといってしまえばそれまでだが、日本人の目からするとなんとも羨ましい限りである。

(Text : Kunio Shibata)
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| 7/26(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
| 1位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 219 |
| 2位 | ルイス・ハミルトン | 169 |
| 3位 | ジョージ・ラッセル | 160 |
| 4位 | シャルル・ルクレール | 138 |
| 5位 | ランド・ノリス | 128 |
| 6位 | マックス・フェルスタッペン | 109 |
| 7位 | オスカー・ピアストリ | 92 |
| 8位 | アイザック・ハジャー | 68 |
| 9位 | リアム・ローソン | 43 |
| 10位 | ピエール・ガスリー | 42 |
| 1位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 379 |
| 2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 307 |
| 3位 | マクラーレン・マスターカード・フォーミュラ1チーム | 220 |
| 4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 177 |
| 5位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 66 |
| 6位 | BWTアルピーヌF1チーム | 61 |
| 7位 | TGRハースF1チーム | 21 |
| 8位 | アウディ・レボリュートF1チーム | 12 |
| 9位 | アトラシアン・ウイリアムズF1チーム | 11 |
| 10位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 1 |


