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【F1第7戦ベスト5ドライバー】VSCがなくても勝っていた/激しいバトルで真価を発揮/来季の噂をものともしない好走
2026年6月18日
長年F1を取材しているベテランジャーナリスト、ルイス・バスコンセロス氏が、各グランプリウイークエンドのドライバーたちの戦いを詳細にチェックし、独自の評価によりベスト5のドライバーを選出する。今回は2026年第7戦バルセロナ・カタルーニャGPの戦いを振り返った。
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■メルセデスの意表を突き、圧勝したハミルトン
ルイス・ハミルトン(フェラーリ):予選2番手/決勝1位

ルイス・ハミルトンは、フェルナンド・アロンソのリタイアによって、バルセロナ・カタルーニャGPで実質的な首位に立つことになった。ある意味、不思議なめぐりあわせにも思える。かつての僚友でライバルのアロンソが、現時点で最後の勝利を挙げたのは、13年前、フェラーリ在籍中のバルセロナだった。彼はその翌年、衝動的にマラネロを去ったのはご存じのとおりだ。
決勝でフェラーリが選んだ3ストップ戦略は、ハミルトンがスタートで首位を奪うことを前提としていたため、それが実現しなかった時点で状況は厳しく見えた。それでもハミルトンは、ユーズドソフトタイヤを11周にわたって巧みに持たせることに成功した。
ハミルトンが最初のピットストップに入った1周後にメルセデスはジョージ・ラッセルをピットに呼び込んだため、ハミルトンは期待していたほどのアンダーカット効果を得られなかった。それでもスクーデリアは当初の戦略を貫いた。
27周目にハミルトンがミディアムタイヤへ交換した2回目のピットストップでは、メルセデスは依然として2ストップ戦略が最善だと考え、反応しなかった。しかし、その後の7度の世界チャンピオンのペースはメルセデスを驚かせるほどのものであり、終盤にラッセルを追い抜くのは間違いないと思われた。
そして40周目にアロンソのマシンを回収するため導入されたバーチャルセーフティカーがハミルトンにフリーピットストップを与え、勝利は揺るぎないものとなった。これがレースの決定的瞬間だったことは間違いない。ただし、仮に通常のレース状況下でピットストップを行っていたとしても、ハミルトンが優勝していた可能性が高いだろう。
■不運なリタイアも、真価を示したアントネッリ
アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス):予選3番手/決勝リタイア

アンドレア・キミ・アントネッリはまたしてもジョージ・ラッセルを上回る走りを見せていた。しかしレースが残り数周というところで、メルセデスのパワーユニットが電気系のシャットダウンに見舞われ、リタイアを余儀なくされた。アントネッリは獲得できたはずの18ポイントを失っただけでなく、チームメイトに3ポイントを上乗せする形となり、ラッセルに対して実質21ポイントの損失を被ることになった。
しかし、レース直後の落ち着いた態度が示していたように、アントネッリは自身のバルセロナでのパフォーマンスに満足していたはずだ。
週末のスタートは決して楽ではなかった。フリー走行1回目にマシンをルーキーに譲った後、アントネッリは週末を通して遅れを取り戻さなければならなかった。フリー走行2回目のロングランは非常に有望だったものの、ソフトタイヤでの一発の速さではラッセルに及ばず、予選では3番手に終わった。2026年シーズン、アントネッリがフロントロウ以外からグランプリに臨むのは、これが初めてのことだった。
ダーティエアの中で走ったミディアムタイヤのスティントではやや苦戦したものの、先頭集団がハードタイヤへ履き替えた瞬間からアントネッリのペースは一変、明らかにラッセルより速くなった。激しく防御するチームメイトに対して慎重に攻撃を仕掛け、最後の最後に成功させた。
芝生へ押し出されてもアクセルを緩めることなく、ラッセルとの直接対決を制した、あのオーバーテイクは、アントネッリの接近戦能力を示すものだった。
彼がこの週末に最も強く心にとどめるべきなのは、リタイアによって失ったポイントではなく、その走りそのものだ。
■目立たないながらも優れたパフォーマンスを発揮していたノリス
ランド・ノリス(マクラーレン):予選4番手/決勝3位

今回、ランド・ノリスはあまり目立たなかったかもしれないが、彼は実に素晴らしい戦いをしていた。ハミルトンと2台のメルセデスの後方で、先頭争いに加わる機会を待ち続けていたのである。
予選では見事なアタックを見せ、アントネッリとの差はわずか0.003秒だった。しかし決勝では、ミディアムタイヤで走った最初のスティントで苦しんだ。わずか12周でラッセルとの差が9.6秒まで広がったが、ハードタイヤに履き替えると明らかにメルセデス勢より速くなり、最後のピットストップ前にはその差を5.1秒まで縮めた。
ラッセルが最後のタイヤセットでさらに苦戦し、アントネッリへの防御に集中していたため、ノリスは2台のメルセデスに追いついた。しかし攻撃に移るチャンスはなく、チームに対して「今攻撃してタイヤを使うか、それともタイヤを温存してしばらく後ろに留まるかのどちらかだ。両方はできない」と明確に伝えていた。
最終的にはアントネッリのリタイアによって表彰台を獲得。今回も、ノリスの方がチームメイトよりも、より効率的な週末を過ごした。
■初日から挽回、今回も“ベスト・オブ・ザ・レスト”のガスリー
ピエール・ガスリー(アルピーヌ):予選14番手/決勝7位

ピエール・ガスリーは今回も“ベスト・オブ・ザ・レスト”となったが、バルセロナではアルピーヌにとってレーシングブルズ勢とニコ・ヒュルケンベルグのアウディを打ち負かすのは容易なことではなかった。
フリー走行では、特にソフトタイヤでA526がこのグループの後方に位置していることが明らかだった。フリー走行3回目で多少改善したものの、ガスリーはトップ10入りのターゲットタイムから依然として0.5秒遅れていた。
さらなるセットアップ作業が行われたが、予選Q1でもフランコ・コラピントの後ろの13番手に留まった。Q2でも状況は好転せず、14番手が精一杯だったため、ポイント獲得は遠い目標に見えた。
しかし決勝で、アイザック・ハジャーとガブリエル・ボルトレートのスタート失敗によって12番手へ浮上。やがてレッドブルには抜かれたものの、チームはハードタイヤでガスリーがコラピントよりかなり速いことをすぐに把握し、順位入れ替えを指示した。
その後、ガスリーはヒュルケンベルグとレーシングブルズ勢を追撃。ヒュルケンベルグが脱落すると、完璧なセカンドスティントとリアム・ローソンに対するオーバーカットによって9番手へ浮上した。その後、アントネッリとシャルル・ルクレールのトラブルによって最終的に7位まで順位を上げた。
優れたタイヤマネジメントと、チームによる完璧な戦略判断に支えられた好レースであった。
■優秀な若きチームメイトに勝ち続けるローソン
リアム・ローソン(レーシングブルズ):予選8番手/決勝8位

リアム・ローソンは、才能豊かで学習速度も速いアービッド・リンドブラッドの加入にうまく対応している。そして、FIA F2で活躍するニコラ・ツォロフに2027年にはシートを奪われるのではないかといううわさにも動じていない。
バルセロナの金曜日は運に恵まれなかった。パワーユニットの電気系トラブルによって計測ラップをわずか8周しか走れず、予選シミュレーションもレースシミュレーションも行えなかったのである。
しかし、マシン自体はフリー走行1回目から速さを見せていた。フリー走行3回目でリズムをつかんだローソンは、予選Q1で激しく戦い、Q2に進出。そのセッションでは大幅にタイムを縮め、終盤の見事なアタックによって8番手に浮上した。そのタイムはQ1より実に1.1秒も速かった。さらにQ3ではルクレールのミスにも助けられたものの、ユーズドタイヤにもかかわらず8番手を維持した。
決勝では堅実なスタートを決め、“ベスト・オブ・ザ・レスト”の座を狙える位置につけた。しかし最終的には、アルピーヌの方がレースペース、タイヤのもちの良さ、そして戦略のバランスで上回っていたため、ローソンはA526の2台を抑えることはできなかった。
レース後、ローソンはコラピントのペナルティによって8位へ繰り上がり、今回もリンドブラッドを上回る結果を残した。
(Text : Luis Vasconcelos)
関連ニュース
| 1位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 179 |
| 2位 | ジョージ・ラッセル | 154 |
| 3位 | ルイス・ハミルトン | 147 |
| 4位 | シャルル・ルクレール | 108 |
| 5位 | ランド・ノリス | 97 |
| 6位 | オスカー・ピアストリ | 82 |
| 7位 | マックス・フェルスタッペン | 76 |
| 8位 | アイザック・ハジャー | 52 |
| 9位 | ピエール・ガスリー | 42 |
| 10位 | リアム・ローソン | 39 |
| 1位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 333 |
| 2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 255 |
| 3位 | マクラーレン・マスターカード・フォーミュラ1チーム | 179 |
| 4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 128 |
| 5位 | BWTアルピーヌF1チーム | 60 |
| 6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 59 |
| 7位 | TGRハースF1チーム | 21 |
| 8位 | アトラシアン・ウイリアムズF1チーム | 11 |
| 9位 | アウディ・レボリュートF1チーム | 6 |
| 10位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 1 |


