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PUメーカー救済システム『ADUO』の格付けは驚きの結果に。F1ベストエンジンはメルセデスでなくレッドブルという評価

2026年6月9日

 FIAは、F1のパワーユニット(PU)における『ADUO』(追加開発アップグレードの機会/Additional Development Upgrade Opportunities)の最初の評価の結果を、各マニュファクチャラーに伝えたといわれる。内容は正式には公表されていないが、伝えられた情報によると、基準となる最も優れたエンジンは、広く予想されていたメルセデスではなく、今季デビューしたレッドブル製エンジンであると認定されたという。

『ADUO』は、ベストなエンジンに比べて性能が劣るマニュファクチャラーに救済措置として開発の機会を与えるシステムで、アップグレード、予算や開発テスト時間の追加が、性能差のレベルに従って認められる。FIAによるパフォーマンスの評価は、内燃機関(ICE)の性能に絞って行われる。


 アップグレードの回数については、次のように定められている。ベストと認定されたエンジンより性能が2〜4%下回るマニュファクチャラーには、2026年シーズンに1回、2027年シーズンに1回、アップグレードを行う機会が与えられる。4%以上の後れを取っているマニュファクチャラーは、今年は2回、来年にさらに2回、アップグレードを行うことができる。


 今回伝えられた情報は、このアップグレードの回数にかかわるものだ。これまで、ベンチマークとなるのはメルセデスのエンジンであると考えられていたが、最近マニュファクチャラーに共有された情報によると、レッドブル・フォード・パワートレインズが開発するエンジンが、最も高性能なエンジンとして分類されたという。

レッドブル・パワートレインズのファクトリー
レッドブル・パワートレインズのファクトリー

 そして、メルセデスは基準エンジンに対して2〜4%下回るグループ、それ以外のフェラーリ、ホンダ、アウディは4%以上 下回るグループに入るということだ。つまり、レッドブルはアップグレードは許されず、他マニュファクチャラーはシーズンに1回あるいは2回の改善を行えるということになる。


 アップグレードの機会についてはふたつのグループに分けられるが、コスト上限を超える支出や開発時間の追加については、より細かいグループに分けられ、2〜4%、4〜6%、6〜8%、8〜10%、10%〜のレベルに応じた救済措置が受けられる。フェラーリ、ホンダ、アウディがどこに入るのかは、現時点では明らかになっていない。


『ADUO』の評価対象は内燃機関に制限されているため、実際のサーキットでの総合的な競争力が、『ADUO』でのランキングと一致するわけではない。そのため、パワーユニット全体では最もパフォーマンスが優れていると思われるメルセデスが追加アップグレードの機会を得て、レッドブルが得られないという事態になったようだ。

2026年F1第5戦カナダGP
2026年F1第5戦カナダGP 決勝スタート


(autosport web)


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