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ルクレール「このプロジェクトを信じている」代表の長期計画を信頼し、フェラーリとの契約延長を決断/F1第6戦木曜会見

2026年6月5日

 2026年F1第6戦モナコGPの定例ドライバー会見パート1には、地元の英雄シャルル・ルクレール(フェラーリ)、去年モナコを初めて制したランド・ノリス(マクラーレン)、そしてガブリエル・ボルトレート(アウディ)が出席した。


 モナコGP定例ドライバー会見では、ルクレールにまずは質問が集中した。折しも前日には、フェラーリとの契約延長が発表されたばかりだった。

Q:なぜフェラーリとの契約延長を望んだのか、そしてなぜ今だったのか教えてください。


ルクレール:「なぜ、今だったのか。これについては、特に僕は特定のタイムラインを決めていたわけじゃなかった。一方で、契約延長の理由は明確だ。このチームを愛しているからだよ。FIA F2時代も含めて、僕はフェラーリに10年間お世話になっている。彼らは僕を最初に信じてくれた人たちであり、ここまで僕を導いてくれた。そして何よりも、僕はこのプロジェクトを信じているからね」


Q:とはいえフェラーリとの長い関係のなかでは、勝てなかったシーズンの方が長かった。それでもなお、信じている理由は? なぜ将来的に、今以上に成功できると考えているのでしょう?


ルクレール:「一番大きいのは、フレッド(フレデリック・バスール代表)の存在だね。彼のビジョン、長期計画に全面的に賛同しているし、本当に彼を信頼している。フレッドが構想し、全体指揮をとって完成させた初めてのマシンが、今年のSF-26なんだ。そこに込められたたくさんの革新的な要素を見ても、彼の高い指導力がわかるだろう?」

フレデリック・バスール代表(フェラーリ)
2026年F1第6戦モナコGP フレデリック・バスール代表(フェラーリ)

 バスール代表への強い信頼感が窺えるコメントだった。しかしルクレールは一方で、契約交渉に関するこんな内幕も明らかにした。


Q:今回の契約延長の際、他の選択肢もあったのでしょうか。


ルクレール:「あったよ」


Q:具体的には?


ルクレール:「それは言わない(笑)。向こうが言いたければ言えばいいけど、僕にとっての選択肢は常にフェラーリだったよ」


「僕の選択肢は常にフェラーリだった」と言いつつ、条件次第、状況次第では他チームへの移籍も考えたということなのだろう。

シャルル・ルクレール(フェラーリ)
2026年F1第6戦モナコGP FIA会見 シャルル・ルクレール(フェラーリ)

 フェラーリは今週末のモナコで、優勝候補最右翼とみなされている。しかしルクレール自身は、その見方を否定した。


Q:あなたの隣にいるランド・ノリスは、今週末のモナコGPであなたが優勝候補だと言っています。同意しますか?


ルクレール:「そうは思わない。確かにここでは、僕たちに多少有利な要素がある。もし「フェラーリに賭けるならどのサーキットか」と聞かれたら、おそらくモナコだろう。とはいえシーズン開幕以来、メルセデスにはかなり大きなアドバンテージがあると思っているし、マクラーレンもレッドブルも強い。ただここまでのサーキットではストレートでかなり苦戦してきたけど、モナコではその問題の影響は小さくなるとは思っているよ」


 ではノリス本人は、今週末のフェラーリのパフォーマンスをどう見ているのだろう。


ノリス:「フェラーリがストレートで最速ではないのは、彼らが大量のダウンフォースとドラッグを抱えているからだ。言ってみれば、自らに課している代償だね。でもその代わりに得ているメリットもある。そしてそのメリットは、間違いなく今週末に現れるはずだ」


Q:マクラーレンはどうですか? あなたは去年、モナコ初優勝を果たしましたが、今年のマシンとの相性は?


ノリス:「すごく難しい質問だね。たとえば前戦カナダは、去年の方がマシン戦闘力は圧倒的だったのに、今年の方がポールポジション争いに近い位置にいられた。でも全体的なパフォーマンスでは、今年のマシンでは(モナコに対しても)それほど自信は持てないかな」

ランド・ノリス(マクラーレン)&シャルル・ルクレール(フェラーリ)
2026年F1第6戦モナコGP FIA会見 ランド・ノリス(マクラーレン)&シャルル・ルクレール(フェラーリ)

 モナコ人のルクレールは言うまでもなく、ここに居住するF1ドライバーは少なくない。今週末の彼らは、毎日自宅からサーキットに通勤するわけだ。


ルクレール:「僕にとってモナコには、レースウイーク中のモナコと、それ以外のモナコ、ふたつの顔がある。実際には、小さな村のような感覚なんだ。グランプリの時に訪れる人たちが想像しているより、ずっと親密で温かい場所だよ。グランプリのない時のモナコこそ、僕の大好きなだね」


ボルトレート:「サーキットでの1日を終えた後、自宅へ帰って、自分の家で夕食を食べて、家族と過ごせる。今回は兄と母も来ているし、みんな僕の家に泊まっている。最高だよ。ブラジルでも、自宅や実家に泊まれる時はそうしている。ホテル暮らしよりも、ずっといいからね」


マックス・フェルスタッペン(※第2部出席):「モナコは僕にとって家だ。だからレースそのもの以上に、ここで暮らしているという事実が大きいね。安全で、人も親切だし、子どもを育てる環境としてもいい。そこにグランプリがあるのは、正直言ってボーナスみたいなものだよ」


 モナコで暮らすことを楽しんでいる。彼らがモナコを選ぶ理由が、単なる税金対策だけではないことがよくわかるコメントだった。

ガブリエル・ボルトレート(アウディ)
2026年F1第6戦モナコGP FIA会見 ガブリエル・ボルトレート(アウディ)


(Text : Kunio Shibata)


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