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マクラーレン、タイヤ選択ミスから負の連鎖。ピアストリ「雨がやんで間抜けに見えた」ノリス「リタイアで苦しみから解放された」

2026年5月25日

 2026年F1カナダGP決勝で、マクラーレンのオスカー・ピアストリは11位、ランド・ノリスはリタイアと、まさかの2台ノーポイントに終わった。


 決勝前に雨が降り、路面が濡れていたことで、マクラーレンは2台のスタートタイヤにインターミディエイトを選択した。インターミディエイトを装着していたのは、マクラーレン2台、アウディ2台、キャデラック2台、カルロス・サインツ(ウイリアムズ)の7台で、上位勢ではマクラーレンだけだった。

 しかし、スタート直前に雨はやみ、急速に路面が乾いていき、しかも他車のトラブルにより追加で2周のフォーメイションラップが行われたことで、インターミディエイトのアドバンテージは全く発揮できなかった。


 フォーメイションラップ中から「インターミディエイトは誤りだ」と無線で訴えていたピアストリは、スタート後、1周を終えた段階でピットに戻り、ミディアムタイヤに交換、4番グリッドから最後尾に落ちた。3番グリッドのノリスは1周目にトップに立ったが、翌周にミディアムに交換、ポイント圏外を走ることになった。

 追い上げる途中でピアストリはアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)を抜こうとして接触、ノーズコーンとフロアを損傷したため、12周目にピットに入ってフロントウイングを交換、タイヤ交換も行うことに。これによってピアストリは再び後方に沈み、さらに接触について10秒ペナルティを科された。レース後半のバーチャルセーフティカーを利用してペナルティを消化し、終盤、ソフトタイヤでプッシュしたが、最終的にリーダーから2周遅れの11位に終わった。

オスカー・ピアストリ(マクラーレン)がアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)に接触
2026年F1第5戦カナダGP オスカー・ピアストリ(マクラーレン)がアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)に接触

 一方のノリスは、8周目に芝生へ飛び出した際に冷却ダクトにデブリが入り込み、温度が急上昇するという問題に直面。そのため15周目に再びピットインし、デブリを除去すると同時に新しいミディアムタイヤへ交換した。


 その後、8番手まで挽回していたノリスだが、トランスミッションの問題が発生し、コース脇にマシンをとめ、リタイアしなければならなかった。

■オスカー・ピアストリ(マクラーレン・マスターカード F1チーム)
決勝=11位(66周/68周)
4番グリッド/タイヤ:インターミディエイト→ミディアム→ミディアム→ソフト

オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
2026年F1第5戦カナダGP オスカー・ピアストリ(マクラーレン)がアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)に接触、マシンが破損

「望んでいた一日にはならなかった。国歌斉唱からマシンに乗り込むまでの間に路面がかなり濡れていたので、僕たちはインターミディエイトでスタートするという決断を下したが、最終的には間違った判断だった。さらにアルボンとの接触でダメージも負ってしまった。彼とウイリアムズチームに謝罪したい。その後は挽回を目指してできる限りのことをしたが、とても難しいレースだった」


「それでも、この週末から得られるポジティブな点はある。いくつかの分野で自分自身が進歩をしたと感じているし、チームとしてメルセデスとの差を縮めるうえでも前進があった。ここで気持ちを切り替え、振り返りを行い、モナコへ向けて集中していく」


(『Sky Sports F1』のインタビューで語り)「(スタート前には)スリックタイヤでグリッドに向かうのは簡単ではなかったし、フルスロットルにするのも難しかった。でもその後、僕たちにとっては残念なことに、雨がやんでしまった」


「もう少しだけ雨が降っていれば、僕たちはヒーローのように見えていただろう。でも実際は雨がやんだために、間抜けに見えた」


■ランド・ノリス(マクラーレン・マスターカード F1チーム)
決勝=リタイア(38周/68周)
3番グリッド/タイヤ:インターミディエイト→ミディアム→ミディアム

2026年F1第5戦カナダGP決勝スタートシーン
2026年F1第5戦カナダGP スタートでトップに立ったランド・ノリス(マクラーレン)

「今日は厳しい一日だった。グリッド上でまだ小雨が降っていたため、僕たちは、インターミディエイトでスタートするという決断を下した。スタート自体はとてもうまくいったが、雨が弱まり、1周目を過ぎると僕たちの選択は間違いだったことが明らかになった。でもこれがレースというものだ。こうした判断がレースの勝利につながることもあれば、そうならないこともある。そして、その決断については自分にも責任があると思っている」


「さらに序盤に複数回のピットストップを強いられ、最終的にはメカニカルトラブルでリタイアとなった。気温が低いコンディションでフロントタイヤの温度を上げることができず、マシンの扱いが難しかったが、走り切っていれば十分ポイントを狙えたと思う」


「それでもこの週末から得られるポジティブな要素は多い。ペースは力強く、メルセデスと戦うことができたし、ファンの応援も素晴らしかった。今回のトラブルについて調査を行い、低温時のタイヤのウォームアップ改善にも取り組み、より強くなって戻ってくる。今日下した判断から学び、次戦ではこの速さを確実な完走とポイントにつなげたい」


(『Sky Sports F1』のインタビューで語り)「レースを最大限に立て直そうとしたけれど、いくつか問題が発生し、最終的にはトラブルによってリタイアすることになった。ある意味では、それで悲惨な状況から解放されたとも言える」

ランド・ノリス(マクラーレン)
2026年F1第5戦カナダGP トラブルでリタイアしたランド・ノリス(マクラーレン)


(autosport web)


レース

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