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韓国が新サーキットでのF1招致を計画。仁川市がストリートサーキット案を提示

2026年4月20日

 韓国がF1カレンダー復帰への意欲を正式に示した。過去の僻地にあった霊岩(ヨンアム)のコースとは対照的に、今回は仁川(インチョン)の中心部に新たな市街地コースを設ける構想だ。

 計画の中心は、ソンド・ムーンライト・フェスティバル・パーク周辺に広がる全長4.96kmのレイアウトで、最近、包括的な財務実現可能性調査を経て前進が認められたという。かつてヨンアムに作られた韓国インターナショナルサーキットとは異なり、都市型構想により、アジアでも有数の近代都市の目の前にグランプリを呼び込もうという計画だ。

■都市ブランド戦略の起爆剤に

 仁川のユ・ジョンボク市長は、この招致を地域にとって変革的なプロジェクトと位置づけ、5年間の開催を視野に入れている。市長によれば、F1レースは「都市ブランドと観光産業の景色を変えうる重要な推進力」として機能するという。

セバスチャン・ベッテル(レッドブル)
2013年F1第14戦韓国GP決勝 フォーメーションラップの様子

 その野心を裏づけるように、韓国産業開発研究院と、レースコース設計で知られるドイツのティルケ社による共同調査では、このイベントが5800億ウォン(約625億円)の観光収入を生み、約5000人の雇用を創出する可能性があると見積もられている。永続施設を新設するのではなく、延寿区の既存道路を活用することで、コストを抑えながら市街地レースならではの見せ場を最大化する狙いだ。

■F1界からも韓国GP復活を望む声

 メルセデスF1チーム代表のトト・ウォルフは、SNSとNetflixのオリジナル番組『Drive to Survive/Formula 1: 栄光のグランプリ』の効果でF1の世界的な観客層が変化していることを踏まえ、テクノロジーに強い韓国は現代のF1にとって理想的な開催地だと見ている。

トト・ウォルフ(メルセデスF1チーム代表兼CEO)
FIA記者会見に出席するトト・ウォルフ(メルセデスF1チーム代表兼CEO)

 ウォルフは以前、Reutersに対して「F1はここ数年で非常に強く成長してきたが、特に若い層にとって、まだ開拓されていない市場だった」と語っている。 さらに「最も成長が速い層は15歳から24歳の若い女性で、彼女たちはSNSを非常に活発に使っている。韓国は極めてSNSと結びついた国だ。だからこそ、F1がこの10年でどう変わったのかを見せるためにも、再び戻れたら素晴らしい」と述べていた。


 もっとも、計画はまだ初期段階にある。実現には、まず地元政府と中央政府の支援を取り付け、そのうえでF1運営側との正式な入札手続きに進まなければならない。地方選挙を控え、政治的な支持も割れている現状では、仁川ストリートサーキットの夢はまだ先の話だが、アジアにおけるF1の将来像としては十分に魅力的な構想といえるだろう。



(autosport web)


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