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ヒュルケンベルグの転機。国別対抗戦A1グランプリの金メダル【F1ドライバーの履歴書】

2026年4月6日

 世界最高峰の4輪レースであるF1でレギュラードライバーの座を掴んだ人物は、下位カテゴリーからライバルを圧倒してきた名手ばかり。そこで、F1に到達するまでに彼らがどれほど活躍し、いかにして周囲のライバルとの違いを見せつけてきたのかを改めて確認するべく、2026年F1に参戦する22名がF1ドライバーになる前、ステップアップカテゴリーで残してきた結果やエピソードを『F1ドライバーの履歴書』と題した不定期連載でお届けする。


 第3回目に登場するのは、2010年にF1デビューを飾った現在38歳のニコ・ヒュルケンベルグだ。

 西ドイツ北西部、オランダ国境沿いの街エメリッヒ・アム・ラインで1987年8月19日に誕生したヒュルケンベルグ。祖父が運送業を営むことから、少年期からフォークリフトの腕前も一級品だった。2006年にはA1GPのカーゴを運搬する姿がマレーシアのセパン・サーキットで目撃されている(編注:A1GPの企画撮影と思われる)。

 レーシングカートを経て、18歳を迎える2005年にドイツを中心に開催されたADACフォーミュラBMWにヨーゼフ・カウフマン・レーシングから参戦。ヒュルケンベルグは四輪初レースとなった第1戦ホッケンハイムのレース1でポール・トゥ・ウイン。この勝利を皮切りに、全20レースのうち8勝利を飾った。


 ただ、ヒュルケンベルグがただひとり圧倒していたわけではなかった。1歳年下のスイス人セバスチャン・ブエミ(レッドブル育成/ミュッケ・モータースポーツ)が20レース中7勝を飾り、最終レースのチェッカーまでふたりは激しいタイトルを繰り広げた。


 ただ、最後のレースで勝利したヒュルケンベルグが、5点差でシリーズタイトルを手中に納めた。敗れたブエミは前年のADACフォーミュラBMWがシングルシーターデビューで選手権3位。2005年は参戦2年目だったが、あとわずかのところでドイツの新人にタイトルを奪われる苦い経験となった。

 同年12月16日、ドイツ(ADAC)、アメリカ、イギリス、アジアの各地域から有力ドライバーが集う2005年フォーミュラBMWワールドファイナルが、バーレーン・インターナショナル・サーキットで開催された。


 ヒュルケンベルグは予選グループ首位、プレ・レースも2番手で終え、ここまでは順調だった。決勝レースでもトップチェッカーを受けたが、セーフティカー(SC)中にブレーキテストをして後続を妨害したという裁定で、10秒のタイムペナルティが下ることに。これでヒュルケンベルグは3位に後退。そのレースで2位に繰り上がったのはブエミだった。

 2006年、ヒュルケンベルグはドイツF3にヨゼフ・カウフマン・レーシングとともにステップアップ。ただ、ここで少しヒュルケンベルグはつまずく。ヨゼフ・カウフマン・レーシングは過去3年間ドイツF3を離れており、2006年は復帰のシーズンだった。シャシーはダラーラ勢が大多数を占めるなか、ヒュルケンベルグはただひとり『リジェJS47』というマシンで孤軍奮闘することに。リジェは予選でスピードを見せるも、決勝で強いマシンではなかった。


 2006年はローラが新型F3シャシー『B06/30』をリリースし、前年のドイツF3強豪チームのJBモータースポーツとHSテクニック(現在はHSエンジニアリングとしてBOSS GPに参戦)がそれぞれ導入した。そのうち、JBモータースポーツのホーピン・タンが20レース中9勝でチャンピオンに。チームメイトのフェルディナンド・クールが選手権2位に続くかたちとなり、ローラを導入したJBモータースポーツが選手権を支配した。


 リジェに乗るヒュルケンベルグは3回のポールポジション、4回のファステストラップ記録を果たすも、優勝は1回のみ。また、後述するA1GP2006-2007シーズン開幕戦とスケジュールバッティングしたため、ドイツF3最終戦の2レースは欠場。選手権5位でF3初年度を終えた。ヒュルケンベルグはドイツF3での悔しさを晴らすべく、まずは2006年秋から2007年春に開催されるA1GPに参戦する。

■転機。A1GPチームドイツで出会った“皇帝の代理人”



(Text:autosport web)


レース

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スプリント予選 結果 / レポート
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予選 結果 / レポート
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