最新記事
- 【F1中国GP予選の要点】初ポールのアントネッ...
- 19歳アントネッリが最年少PP記録更新。ラッセ...
- 【順位結果】2026年F1第2戦中国GP 予選
- ラッセルがスプリントを制す。フェラーリは熾...
- 【正式結果】2026年F1第2戦中国GP スプリント
- アロンソ「マクラーレン・ホンダ時代より、成...
- キャデラックF1のペレスにスプリント出走許可...
- 【正式結果】2026年F1第2戦中国GP スプリン...
- 唯一の新人リンドブラッドは「新規則に向いて...
- フェラーリは回転式フラップのついたリヤウイ...
- 【タイム結果】2026年F1第2戦中国GP フリー...
- 【アストンマーティン・ホンダの現在地(1)...
「家族のようなチーム」レッドブル・スタッフとの最後の戦いを終えたホンダ・スタッフたちの素直な想い──レーシンク?フ?ルス?編
2026年1月9日
レッドブル・ファミリーとのパートナーシップが最終戦アブダビGPで終了したホンダ・レーシング(HRC)。前回はレッドブルで仕事する現地メンバーの声をお届けしたが、今回はレーシンク?フ?ルス?と共に戦ったHRC Sakuraから赴いたHRCのメンバーのコメントを紹介したいと思う。普段なかなか聞くことができない貴重な現場の生の声に耳を傾けてほしい。
ホンダがレッドブルと組む1年前の2018年、ホンダのパワーユニットを搭載してレースを戦い始めたのが、レーシンク?フ?ルス?の前身のトロロッソだった。当時のホンダはマクラーレンとの関係が前倒しで終了し、F1活動の危機に瀕していた。
そのホンダに手を差し伸べ、自信をつけてくれたのが、フランツ・トスト元代表率いるイタリア・ファエンツァに母体を置くチームだった。ホンダはそのことをいまでも忘れておらず、レッドブルにパワーユニットを供給するようになった2019年以降も、トロロッソをカスタマー扱いせず、レッドブルと同等に接してきた。
いまのホンダがあるのも、レッドブルとのその後の成功も、すべてはこのチームとのコラボレーションから始まった。

────────────────────
法原淳(HRC チーフメカニック)

「1998年からホンダのF1活動をスタートさせ、その後BARやジョーダンで現場のエンジンメカニックを経験。第4期は2019年からトロロッソのチーフメカニックとして、ホンダのメカニックたちをまとめてきました」
「その中で忘れられないのは2021年のアブダビGPです。仕事していたチームは違いましたが、ホンダの一員としてホンダのパワーユニットがチャンピオンになるというのは特別な瞬間でした。それはホンダのメンバーだけでなく、アルファタウリのメンバーたちも、ファイナルラップでレースが再スタートした瞬間は、自分たちのチームよりも、マックスの応援をしていたほどでした」
「チェッカーフラッグが振られた後は自分たちのドライバーは4、5位だったのに、チームもホンダもみんな表彰台の下へ走って行きました」
「あとはアルファタウリの(ピエール・)ガスリーが優勝した2020年のイタリアGPですね」
「あの2年間は私たちは新型コロナとも戦っていた特別な時期でした。5日おきにPCR検査やったり、帰国しても自宅へすぐに帰ることができずに隔離されたり……いま思うとよくやったよなと思います」
外川啓太(アイザック・ハジャー担当システムエンジニア)

「レースチームで仕事するようになったのは今年が初めてなんですが、その前からTPCなどで現場でレッドブルやレーシンク?フ?ルス?と仕事していました」
「それでも最初の頃は慣れないことばかりでいろいろと失敗していたんですが、高橋大我さん(今年前半までマックス・フェルスタッペンのPUシステムエンジニアを担当)や久保哲宏さん(角田裕毅のPUシステムエンジニア担当)、鷹取祐樹さん(今年前半までアイザック・ハジャーのPUシステムエンジニア担当)ら先輩たちが温かく見守り、しっかりとサポートしてくれたおかげで、ここまで成長できました」
「システムエンシ?ニアはPUエンジニアと組んで仕事していて、ハジャーのPUエンジニアのヤニックは元ホンダでいまはRBPTのスタッフなんです。僕とっては先生のような存在で、怒られることもあれば、うまくいったときはすごくほめてくれて、本当に感謝しています」

中川博行(リアム・ローソン担当PUエンジニア)

「2022年にチェコ(セルジオ・ペレス)のPUシステムエンジニアとして現場での仕事を開始しました。その後、2023年にPUエンジニア(ペレス担当)となり、2024年にレーシンク?フ?ルス?に移って、(角田)裕毅を担当。その後、リアム(・ローソン)担当になりました」
「レッドブルからレーシンク?フ?ルス?に来て感じたことは、同じファミリーですが、まったく違う組織だということ。レッドブルはトップチームで全てが最適化され、ミスが許されないプロ集団。レーシンク?フ?ルス?はだれかがミスしても、別の誰かがフォローする家族のようなチームです」
「2018年にホンダが組んだ相手がトロロッソだったから、私たちは落ち着いて仕事ができ、いまがあると思うので、感謝しかありません」
「4年間の現場での仕事で忘れられない思い出はたくさんあるので、今年に限って言えば、ハンガリーGPです」
「私がリアムを担当していて感じたことは、彼にとってのターニングポイントになったレースだったからです。あのレースでリアムはマックス(・フェルスタッペン)とかなり長い間、バトルしていたんですが、途中で何かが目覚めて、スイッチが入ったのがデータを見ていてわかりました」
「最終的にポジションを明け渡すことなく、8位でフィニッシュして自信がついたんだと思いますが、後半戦に入ってもバクーなどその後も何度かいい走りをして、データからこんなにドライバーが成長したということを確認できた1年でした」
山本涼太(ハジャー担当PUメカニック)

「2021年にメンテナンスメンバーとしてF1の仕事を開始して、2023年からレースチームの担当となりました」
「私はPUメカニックなので、一緒に仕事するのは主にRBPT(レッドブル・パワートレインズ)の人たちなんですが、彼らはとてもフレンドリーで、仕事のときだけでなく、プライベートでも本当に仲良くさせてもらいました」
「だから、これで最後となるのは寂しいんですが、来年からは別なチーム同士で切磋琢磨していけたらうれしいです」
木拓未(レーシングブルズ・メンテナンスメカニック)

「今シーズン前半はレッドブルのメンテナンスメカニックを担当していて、夏休み以降にレーシンク?フ?ルス?の担当になりました」
「忘れられないのは、今年のカタールGPでのハジャー選手のリタイアです」
「レースは最後まで何があるかわからないと言われますが、残り2周で、まさか。6位だっただっただけに、もったいなかった。でも、これがレースなんだと、厳しい現実を思い知らされました」
────────────────────
トロロッソと組んだ2018年から2025年まで、ホンダがレッドブル・ファミリーととともに戦ったレースは全部で172戦。141回表彰台に上がり、そのうち72レースで表彰台の頂点立った。ポールポジションは合計51回獲得し、4度ドライバーズチャンピオンに輝き、レッドブルの2度のコンストラクターズタイトル獲得に大きく貢献した。輝ける現場の戦士たち、本当にお疲れ様でした。
(Text : Masahiro Owari)
関連ニュース
| 1位 | ジョージ・ラッセル | 25 |
| 2位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 18 |
| 3位 | シャルル・ルクレール | 15 |
| 4位 | ルイス・ハミルトン | 12 |
| 5位 | ランド・ノリス | 10 |
| 6位 | マックス・フェルスタッペン | 8 |
| 7位 | オリバー・ベアマン | 6 |
| 8位 | アービッド・リンドブラッド | 4 |
| 9位 | ガブリエル・ボルトレート | 2 |
| 10位 | ピエール・ガスリー | 1 |
| 1位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 43 |
| 2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 27 |
| 3位 | マクラーレン・マスターカード・フォーミュラ1チーム | 10 |
| 4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 8 |
| 5位 | TGRハースF1チーム | 6 |
| 6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 4 |
| 7位 | アウディ・レボリュートF1チーム | 2 |
| 8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 1 |
| 9位 | アトラシアン・ウイリアムズF1チーム | 0 |
| 10位 | キャデラックF1チーム | 0 |


