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ハーバートの解任により、FIAスチュワードが不足。無給ゆえに職務を引き受けられる人材が減少

2025年2月3日

 ジョニー・ハーバートがF1のドライバースチュワード委員会から離脱したことにより、FIAは2025年のF1世界選手権でその役割を果たすボランティアが不足する事態に陥っている。ドライバーたちが長らく求めてきたように、このことは状況を変えてそのポジションを有給のものにするために必要なきっかけとなっているのかもしれない。


 ハーバートは、24回のグランプリにボランティアで参加した4人の元F1ドライバーのうちのひとりだった。他の3人はデレク・ワーウィック、ビタントニオ・リウッツィ、そしてエンリケ・ベルノルディだった。

ジョニー・ハーバート
FIAでF1レーススチュワードを務めたジョニー・ハーバート


 4人の元グランプリドライバーとの合意では、各自が年間6回のイベントに参加することになっていたが、2024年にはそれが実現しなかった。ベルノルディはブラジルでの自身の仕事がますます多忙になり、年末にかけて3レースを欠場した。そのうち2レースではハーバートが、残りの1レースではリウッツィが代役を務めた。そのため、ハーバートは昨年8レースでドライバースチュワードを務めることになった。リウッツィは7レース、ワーウィックは6レース、そしてベルノルディは3レースを担当した。


 ベルノルディは、2025年は参加できない可能性が高い。ワーウィックもリウッツィも、たとえ報酬をもらっても12レースに参加するつもりはない。ワーウィックはジャージー島で自身の事業を手がけており、リウッツィはミラノで4軒のレストランを経営しているため、ドライバースチュワードの役割をそれほど頻繁に果たせる立場にない。


 FIAが、スチュワードの仕事を有給にすることをまだ決定していないという事実は、ハーバートのような経験豊富なオフィシャルの辞任につながり、裕福な元グランプリドライバーだけがこの無給の仕事を簡単に引き受けることができるということを意味している。そのため、FIAが活用できる人材グループは確実に縮小した。チームとドライバーが、プロのドライバースチュワードをできるだけ早く配置するよう求め続けているのはこれが理由だ。


 他の分野と同様にモハメド・ビン・スライエムFIA会長は、FIAにはスチュワードに支払う予算がないため、F1、チーム、ドライバーが支払うべきだと主張している。4人の常勤のプロのスチュワードに何百万ドル(約数億円)も費やすという話ではないので、合意に達するのは難しくないはずだ。しかし、今のところ2026年に向けた体制に変化はない。また、ハーバートが突然舞台から去ったことで、問題の解決策が見えていないことが示された。

FIAのモハメド・ビン・スライエム会長
2024年F1第24戦アブダビGP FIAのモハメド・ビン・スライエム会長



(GrandPrix.com)


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