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【F1第7戦決勝の要点】3位が精一杯も確実な進化を重ねるフェラーリと、低迷期を脱したマクラーレン

2024年5月20日

 フェラーリの創業者エンツォ・フェラーリと、その息子アルフレードの愛称であるディーノの名を冠するイタリアのアウトードロモ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリ(イモラ・サーキット)は、言うまでもなくフェラーリの地元サーキットだ。しかし、2024年F1第7戦エミリア・ロマーニャGPの週末で彼らが主役でいられたのは、シャルル・ルクレールが2度のフリー走行で最速タイムを叩き出した初日の金曜日だけだった。


 赤い跳ね馬に代わって速さを見せたのは、オレンジのマクラーレンだった。予選ではオスカー・ピアストリがイモラでのF1レースは今年が初めてという経験面でのハンデキャップをものともせず、ポールポジションを獲得したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の0.074秒差まで迫った(編注:ピアストリは3月13日にイモラで行われたマクラーレンのプライベートテストで、2022年型マシンMCL36のステアリングを握っている)。


 そして決勝レースではランド・ノリスが、フェルスタッペンを0.725秒まで追い詰めて2位でチェッカーを受けた。結果的にフェルスタッペンに今季5回目の勝利を許したものの、これまでの4勝はすべて2位以下に10秒以上の大差をつけていたことを思えば、“大変化”と言っていいだろう。振り返れば、第1戦バーレーンGPに至っては2位のセルジオ・ペレス(レッドブル)に22秒もの大差を築いていた。


 前戦マイアミGPでF1初勝利を遂げたノリスは、「次のイモラでも速かったら、本物だ」と語っていた。そして実際、そのとおりの速さを見せた。どちらかといえば高速で、長く曲がる低速コーナーがないイモラのコースレイアウトが、マクラーレンのマシン特性に有利だった点はもちろん否めない。しかしマイアミGPで大幅アップデートを施されたMCL38は、かなりオールマイティのマシンになっていることも事実だ。2010年代から続いた長い低迷期を経て、ついにマクラーレンは優勝を争える位置まで戻って来れたと言っていいのではないか。

ランド・ノリス(マクラーレン)
2024年F1第7戦エミリア・ロマーニャGP ランド・ノリス(マクラーレン)


 では、対するフェラーリはどうなのか。マクラーレンに遅れを取ってしまったのだろうか。


 フェラーリはこの週末、サイドポッドやエンジンカウル、フロア、前後のウイングと、多岐にわたるアップデートを投入した。ルクレールがノリスを追い詰めきれず、サインツもピアストリに敵わなかったという結果、その事実だけを見れば、アップデートの効果はあまり出ていなかったように見える。


 ただ、フェラーリ側は今回のアップデートは「コーナー全域でのバランス変化を、より穏やかにする」ことが目的だと説明している。つまり、ドライバーが限界まで攻めやすい挙動のマシンにするということを目指したのだ。予選、決勝のふたりの走りを見る限り、その方向性でマシンは十分に進化している印象だ。


 それに加えて今季のフェラーリは、これまで頻発していたあからさまな戦略ミスがすっかり影を潜めている。フレデリック・バスールが率いるチーム体制になって1年あまり。彼の思想とリーダーシップが、ようやく浸透してきたということなのだろう。


 確かにエミリア・ロマーニャGPでのフェラーリは、ルクレールの3位表彰台が精一杯だった。しかし、レッドブルとの差は確実に縮まっており、マクラーレンとともに王者を追い詰めるレースが、今年は何度も見ることができそうだ。

2024年F1第7戦エミリア・ロマーニャGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)

2024年F1第7戦エミリア・ロマーニャGP カルロス・サインツ(フェラーリ)



(取材・文 柴田久仁夫)


レース

9/11(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
9/12(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 23:00〜
9/13(日) 決勝 22:00〜


ドライバーズランキング

※イタリアGP終了時点
1位アンドレア・キミ・アントネッリ267
2位ジョージ・ラッセル201
3位ルイス・ハミルトン191
4位ランド・ノリス171
5位シャルル・ルクレール155
6位マックス・フェルスタッペン127
7位オスカー・ピアストリ116
8位アイザック・ハジャー71
9位リアム・ローソン51
10位ピエール・ガスリー41

チームランキング

※イタリアGP終了時点
1位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム468
2位スクーデリア・フェラーリHP346
3位マクラーレン・マスターカード・フォーミュラ1チーム287
4位オラクル・レッドブル・レーシング204
5位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム75
6位BWTアルピーヌF1チーム62
7位TGRハースF1チーム21
8位アウディ・レボリュートF1チーム16
9位アトラシアン・ウイリアムズF1チーム11
10位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム3

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