ペナルティでタイトルの権利を失ったルクレール「自分のミス」と受け入れ。代表はスチュワードを強く批判/F1日本GP
2022年10月10日
2022年F1日本GP決勝で、フェラーリのシャルル・ルクレールは3位という結果になった。これにより、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が2022年チャンピオンに決定した。
ルクレールはレースを通して2番手を走行し続け、前のフェルスタッペンとのギャップが拡大する一方、終盤、タイヤに苦しみ、後ろのセルジオ・ペレス(レッドブル)から追い詰められる展開となった。なんとかポジションを守り切るかに思われたが、ファイナルラップの最終シケインでコースオフ、コーナーをショートカットして、2位でフィニッシュ。スチュワードはこれを「コースを離れてアドバンテージを得た」と判断、レース終了直後にルクレールに5秒のタイムペナルティとペナルティポイント1を科した。ルクレールは2位から3位に降格となったことで、今季チャンピオンの権利を失った。
さらに、ドライバーズランキングでも、ペレスに抜かれ、3位に落ちる結果になった。
マッティア・ビノット代表は、前戦シンガポールGPでは、ペレスのセーフティカー規則の違反についての審議が、関係者からの話を聞きつつ、時間をかけて行われたのに対し、今回のルクレールへの裁定は、当事者からの話を聞くことなく、瞬間的に発表されたことに不満を示した。彼は、このことに「非常に驚き、失望した」「この決定はばかげたものであり、受け入れられない」と語った。
「7日前のシンガポールでは、彼らは判断に何周もかけて、レース後の時間も使った。当然の単純な決定について、ドライバーたちから話を聞く必要があった。だが彼らは今日、数秒で判断した」
「シンガポールではドライバーたちから話を聞いたのに、なぜ今回は聞かなかった? 決定のタイミングがこれほど異なることに強い苛立ちを覚える」
「(ルクレールへの)5秒ペナルティの決定は正しいことか間違ったことか。我々の考えは、彼は(コーナーカットをしたことで)アドバンテージを全く得ていないというものだ。彼は前を走っており、前を維持した。ギャップも同じものだった。それでも議論の余地はあるが、彼らはああいう形で決定を下した。我々はそれを受け入れる。苛立たしい思いであるし、失望しているが」
一方でビノットは、タイトルを獲得したフェルスタッペンを祝福し、「彼は素晴らしいシーズンを送った、タイトルにふさわしい」とも述べている。
■シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)
決勝=3位
2番グリッド/タイヤ:インターミディエイト→ウエット→インターミディエイト
全力を尽くしたが、難しいレースだった。序盤の数周はタイヤのウォームアップがとてもうまくいったが、すぐにパフォーマンスが失われた。特に終盤、フロントタイヤのデグラデーションに苦しみ、チェコを抑えきることは本当に難しかった。
素晴らしいシーズンを送ったマックスとレッドブルを祝福する。彼らは見事な仕事をした。タイトルにふさわしい。
最後の4戦を利用し、レース運び、タイヤのマネジメントを改善し、オールラウンドにより強いチームになるために取り組んでいく。来年はさらに良いチャレンジができるようになるためにね。この2戦、すでに正しい方向に進歩しているので、最後までこの調子で努力していく。
(レース後の会見で語り)フロントタイヤは4、5周でだめになり、その後は何とか最後まで走り切ろうと必死だった。タイヤのウォームアップはとても良いのだが、3、4周すると、タイヤが壊れてしまう。終盤はチェコからプレッシャーをかけられ、両方のフロントタイヤにとても苦しんでいたので、最後にミスをしてしまった。あれが最後のラップだとは知らなかった。でもペナルティは正しい判断だ。
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(autosport web)
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 110 |
2位 | セルジオ・ペレス | 85 |
3位 | シャルル・ルクレール | 76 |
4位 | カルロス・サインツ | 69 |
5位 | ランド・ノリス | 58 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 38 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 33 |
8位 | フェルナンド・アロンソ | 31 |
9位 | ルイス・ハミルトン | 19 |
10位 | ランス・ストロール | 9 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 195 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 151 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 96 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 52 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 40 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 7 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 5 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 0 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 0 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第5戦 | 中国GP | 4/21 |
第6戦 | マイアミGP | 5/5 |
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5/19 |
第8戦 | モナコGP | 5/26 |
第9戦 | カナダGP | 6/9 |