最新記事
- F1日本GPで世界初披露。レゴブロックで制作さ...
- 2024年F1日本GP、国歌独唱は航空中央音楽隊の...
- 【F1第3戦無線レビュー】前戦の欠場、手術か...
- ウイリアムズF1、『Williams Racing Fan Zone...
- 鈴鹿サーキット、F1日本GP終了後に応援のぼり...
- レッドブルF1オリジナルキーホルダーをゲット...
- レッドブル専用VIPラウンジの名称は『Red Bul...
- F1日本GP公式PRイベント「F1 Tokyo Festival...
- 毎戦ピット作業トラブルに見舞われるキック・...
- F1日本GPに向けて開発を急ぐフェラーリ。代表...
- 時間との戦いの中でシャシーを修理するウイリ...
- ホンダ、2026年F1参戦に向けた新たなパワーユ...
【F1第17戦木曜会見】準備万端で復帰戦を迎えたアルボン。予想以上の回復スピードを見せた一方で、後遺症への不安も
2022年10月1日
シンガポールGPの木曜会見で最初に質問を受けたのは、前戦イタリアGPを欠場したアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)だった。虫垂炎で入院後、一時呼吸困難に陥ったものの、数日で退院。レース復帰にこぎ着けた。
Q:アレックス、気分はいかがでしょうか?
アルボン:準備万端という感じかな。この1週間、いや、ほぼ2週間、今日のような状態にまで回復させるためにトレーニングを積んできたしね。とはいえ1年で最も(体力的に)厳しいレースに臨むのだから、そこは意識しなければならない。でも気分はいいよ。カートでも、ガンガン走ったしね。いい感じだったよ。
Q:痛みは?
アルボン:全然ない。
Q:傍観せざるをえなかったモンツァは、あなたにとって非常にフラストレーションのたまる週末だったのでは? 代役のニックス・デ・フリースが、非常にいい仕事をしましたしね。
アルボン:実はレース直前まで、ずっと眠っててね。目覚めたのは、レース開始の30分前だった。でも中継を観ていたら、やっぱりイライラしたし、実際心拍数も少し上がっていた。なので病院スタッフから、TVのスイッチを切らないといけないと言われた。金曜日に走った時はすごくマシンの感触がよかったから、土曜日もこのまま走ろうかどうしようか、正直かなり迷ったよ。でも結果的に、(欠場は)正しい判断だった。
ニックは本当にいい仕事をしてくれた。モンツァで僕らが速いのはわかっていたとはいえ、彼がポイントを持ち帰ったのは素晴らしい。チームにとって、明らかにいいことだったしね。
Q:退院後も、呼吸不全の影響はかなり深刻だったのでは?
アルボン:基本的に肺の回復を待つことになるので、厄介なものなのは確かだね。体も普段のようには動かせなかったし。だからいきなり通常のトレーニングに戻ることはできず、徐々に慣らしていくことにしたんだ。先週の月曜日くらいからかな、本格的にプッシュし始めたのは。そこから日ごとに調子を上げていった。その時点ではまだシンガポールからの復帰に100%確信はなかったけど、回復のスピードが予想以上に速かった。それでじっくり検討して、ここに来ることを決めたんだ。
もちろん初日の結果を見る必要はあるし、何よりシンガポールは本当にタフなコースだからね。一方で後遺症への不安も、ないわけじゃない。でもさっきも言ったように、レースに出られると思わなかったらここにはいないよ。
Q:今回のことは、あなたにとってかなりの試練だった?
アルボン:挫折という意味で? いや、その意味では、小さなことだよ。今までも、レースを逃したこともあるし。僕は今回、とても幸運だった。イタリアにいた優秀な医師たちが、僕をいい状態に戻してくれたからね。単に1レース逃しただけだから、たいしたことじゃない。
そしてアルボンは初日の2回のセッションもしっかり周回を重ね、2日目以降の出場を決断した。
■批判を受けたメルセデスへの移籍。2度目のタイトルは「僕たちを次の成功へと導いた」とハミルトン
同席したルイス・ハミルトン(メルセデス)は、シンガポールに行く前にアメリカに飛び、しばらくハリウッドに滞在していた。ハミルトンがブラッド・ピットと進行中のF1映画制作は、F1メディアも大いに関心を持っている。
Q:ハリウッドでは(著名な映画プロデューサーの)ジェリー・ブラッカイマーと会っていたようですね。あなたも制作に関わるF1映画に関することだと思います。この作品の進捗状況は? 撮影は始まっているのでしょうか? 出演が決まっている有名人はいますか?
ハミルトン:これに関しては、あまりアップデートはないかな。まだ脚本に取り掛かっている段階で、それでLAに行ったんだ。前回の滞在では、ブラッドと計画を話し合った。そして今回は、エディ・マーフィーの映画の撮影現場でジェリーと会った。僕はエディ・マーフィーの大ファンなんだ。
話題は転じて、マックス・フェルスタッペンが2度目のタイトル獲得目前の状況にちなみ、ハミルトンが自身の2度目のタイトル獲得時の思い出を語った。
Q:ルイス、あなたの2度目のタイトルについて、それが何を意味し、どんな感じだったか、振り返ってみてください。その後、何が大きな違いを生んだのでしょうか?
ハミルトン:間違いなく、僕の人生は大きく変わったよ。なぜなら、当時の僕は明らかに乾ききった時期で、他チームへの移籍という飛躍的な一歩を踏み出したあとだったからね。
少し話を補足すると、ハミルトンは最初のタイトルをマクラーレンで2008年に獲得。しかしその後の4シーズン、チャンピオンになれなかったことから、2012年末にメルセデスへの移籍を決断した。当時のメルセデスはまだ勝てる力がなく、この移籍は多くの人から批判された。
ハミルトン:周囲の人々、僕が師と仰ぐような人たちからのアドバイスにも、逆らうことになった。彼らはみな、「今の場所に留まれ、じっとしてろ」と、言っていたからね。でも2012年のシンガポールのレース後、タイでとても穏やかな気持ちで過ごしていたときに、「このままではいけない」と思ったんだ。でも一歩を踏み出してみると、明らかな反発を受けて、本当に正しい決断だったのかどうか疑問を抱くようになった。移籍後も何年もの間、疑念を抱き、本当に正しい決断だったのかという疑問が頭をよぎり、それを常に克服し、信じ続けなければならなかった。そしてついに2度目のタイトルを獲得できて、それが僕たちを次の成功と発展へと導いてくれた。その意味で(2度目のタイトル獲得は)とてつもなく重要なポイントだったよ。
(取材・まとめ 柴田久仁夫)
関連ニュース
3/22(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
3/23(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
3/24(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 51 |
2位 | シャルル・ルクレール | 47 |
3位 | セルジオ・ペレス | 46 |
4位 | カルロス・サインツ | 40 |
5位 | オスカー・ピアストリ | 28 |
6位 | ランド・ノリス | 27 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 18 |
8位 | フェルナンド・アロンソ | 16 |
9位 | ランス・ストロール | 9 |
10位 | ルイス・ハミルトン | 8 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 97 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 93 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 55 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 26 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 25 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 6 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 4 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 0 |
9位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 0 |
第3戦 | オーストラリアGP | 3/24 |
第4戦 | 日本GP | 4/7 |
第5戦 | 中国GP | 4/21 |
第6戦 | マイアミGP | 5/5 |
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5/19 |