F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

元F1ドライバーのベルニュ「いつかレッドブルに行くために、トロロッソにいたようなものだった」チーム離脱を振り返る

2021年11月1日

 元F1ドライバーのジャン-エリック・ベルニュは、F1で3年を過ごしたあと、他のチャンピオンシップで輝かしい成功を収めており、フォーミュラEでは2度タイトルを獲得した。しかしこれだけ時間が経っても、31歳のベルニュは、レッドブルのドライバープログラムから放出されたやり方には依然として特別な痛みを覚えている。


 ベルニュはレッドブルのジュニアチームであるトロロッソ(現アルファタウリ)からF1にデビューした。2012年と2013年にダニエル・リカルドと、その後はダニール・クビアトと組み、レッドブル昇格のチャンスがくることを期待していた。


 だが2014年シーズン半ばにベルニュはレッドブルのモータースポーツコンサルタントを務めるヘルムート・マルコから、レッドブルへの昇格はあり得ず、シーズン末で放出されることを知らされた。


「夏に電話を受け、若いドライバーと交代させられると言われた」とベルニュは今週の最新の『Beyond the Grid』ポッドキャストで語った。


「そのドライバーはマックス・フェルスタッペンだと分かっていた。それがゲームだ、レッドブルに場所はないんだ、という感じだった。3年後に空いたシートはなく、ヘルムート・マルコからその年末で終わりだと言われた」


「それまでに他のF1チームと話したことはなかった。なぜなら僕はレッドブルファミリーにいたからだ。もしかするとそれが僕の過ちだったかもしれない。僕はいつの日かレッドブル・レーシングに行くためにトロロッソにいたようなものだった」

ダニール・クビアト&ジャン-エリック・ベルニュ(トロロッソ)
2014年F1第12戦ベルギーGP ダニール・クビアト&ジャン-エリック・ベルニュ(トロロッソ)


 2014年のレッドブルのシートはセバスチャン・ベッテルと、マーク・ウエーバーの後任であるリカルドが占めていた。しかし4度の世界チャンピオンのベッテルはそれまでで最悪のシーズンを過ごしており、彼は2015年にはフェラーリに移籍するのではといううわさが渦巻いていた。


「ヘルムートとの率直な会話のなかで、僕は『ベッテルが離脱したらどうなる?』と聞いた。彼は『ベッテルは離脱しない』と言ったが、僕は『もしそうなったら?』と言った。そうすると彼は、僕がレッドブルへ行くことになると言った」

■「ヘルムートには、他のドライバーに話をするのを最終戦後まで待ってほしかった」

 しかし、その後ベッテルのレッドブル離脱が発表されると、マルコはベルニュを放出するという以前の決定を覆すことで面子を失いたくないと思っているようだった。代わりに、マルコはレッドブルの穴を経験の浅いクビアトで埋め、トロロッソにはカルロス・サインツを起用してフェルスタッペンと組ませ、ルーキー同士のラインアップにした。


「(日本GPの)土曜日か金曜日にベッテルがフェラーリに行くことが分かった。レッドブルはすぐに対応したかったので、誰とも話をせずにクビアトの起用をその朝に発表した」

セバスチャン・ベッテル(レッドブル)
2014年F1第15戦日本GP セバスチャン・ベッテル(レッドブル)


「それは年の半ばに発表され、僕はトロロッソから放出されることになった。もしベッテルがフェラーリ移籍を決めた時に、彼がレッドブルに来るように僕に言ったら、とてもバツの悪いことになっただろう。厳しい瞬間だった」


「彼は(トロロッソで)マックスと組ませるのに経験のあるドライバーを求めていたが、レッドブルは僕を留まらせるとふたたび言うことができなかった。カルロス・サインツJr.がもうひとりのドライバーとして浮上し、彼らはサインツJr.を起用した」

カルロス・サインツ(レッドブル テストドライバー)
2014年F1アブダビテスト初日 カルロス・サインツ(レッドブル テストドライバー)


 ベルニュは、マルコがシーズンの早い時期に彼の放出を発表していなければ、歴史はかなり違うものになっただろうと指摘した。


「彼がシーズンのそれだけ早い段階で僕に話してくれたのはよかった」とベルニュはポッドキャストで語った。「だけど同時にそれは僕の最大の問題になったかもしれない。彼がシーズンのそんな早い時期に話したことがね」


「ヘルムートが他の多くのドライバーたちに対してやったように、彼らに話をするのをシーズン最後のレースまで待ってくれたらよかったのにと思う。もし彼が待ってくれていたら、(ベッテルが離脱を発表した)日本より前のグランプリで僕ははるかに上の順位につけ、クビアトを抜いてレッドブル・レーシングに入っていただろう」

第3戦ローマE-Prixで優勝したジャン-エリック・ベルニュ(DSテチーター)
第3戦ローマE-Prixで優勝したジャン-エリック・ベルニュ(DSテチーター)

2018/19年のABBフォーミュラE選手権チャンピオンに輝いたジャン-エリック・ベルニュ
2018/19年のABBフォーミュラE選手権チャンピオンに輝いたジャン-エリック・ベルニュ



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(autosport web)




レース

4/19(金) フリー走行 結果 / レポート
スプリント予選 結果 / レポート
4/20(土) スプリント 12:00〜13:00
予選 16:00〜
4/21(日) 決勝 16:00〜


ドライバーズランキング

※日本GP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン77
2位セルジオ・ペレス64
3位シャルル・ルクレール59
4位カルロス・サインツ55
5位ランド・ノリス37
6位オスカー・ピアストリ32
7位ジョージ・ラッセル24
8位フェルナンド・アロンソ24
9位ルイス・ハミルトン10
10位ランス・ストロール9

チームランキング

※日本GP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング141
2位スクーデリア・フェラーリ120
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム69
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム34
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム33
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム7
7位マネーグラム・ハースF1チーム4
8位ウイリアムズ・レーシング0
9位ステークF1チーム・キック・ザウバー0
10位BWTアルピーヌF1チーム0

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第5戦中国GP 4/21
第6戦マイアミGP 5/5
第7戦エミリア・ロマーニャGP 5/19
第8戦モナコGP 5/26
第9戦カナダGP 6/9
  • 最新刊
  • F1速報

    Vol.3 第2戦サウジアラビアGP&第3戦オーストラリアGP