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アルピーヌ、育成ドライバーをF1に昇格させられず苦悩。関係を絶たずにステップアップさせる“妥協点”が必要に
2021年9月22日
アルピーヌF1チームのエグゼクティブディレクターを務めるマルチン・ブコウスキーは、アルピーヌのドライバーアカデミーは若い才能の持ち主たちの供給過剰に直面しており、現在のところ彼らをF1へ導くことができないでいると述べている。
ルノーが2016年に開始したこのドライバープログラムは、多くのジュニアクラスの逸材を支援し、ここ何年もの間人材を蓄積してきた。しかし同プログラムはまだ若いドライバーをF1に導くことができていない。最高峰のF1において空いたシートが不足しているせいもあるが、アルピーヌには若手を送り出すことができる提携チームがないことも原因だ。
アルピーヌ傘下ドライバーのオスカー・ピアストリと周冠宇は、現在FIA-F2でドライバーズランキング1位、2位につけている。ピアストリには来シーズンのF1での戦いに加わるチャンスがない一方、周はF1に食い込むことができる可能性がある。だがそれはアルファロメオ・レーシングでのことであり、実現すればアルピーヌから周への投資の見返りが奪われることになる。
そのためブコウスキーは、アルピーヌは若手ドライバーをサポートすることで得られる利益と、彼らがアルピーヌと関係を保ちつつも他のチームから次のレベルへステップアップすることの間で、妥協点を見つける必要があると主張している。
「我々には何年も運営しているアカデミーがあり、多くのドライバーを育成してきた」とブコウスキーは語った。
「現在ではF1のすぐ手前のカテゴリーで成功しているドライバーがいる。そのことが我々のアカデミーが優れたドライバーを育成するのに長けていることを示している」
「残念ながらこのような言い方をすると、彼らは同時に成熟しつつあり、パフォーマンスの優れた才能あるドライバーが多すぎるという問題が生じている。アカデミーの成功は結果によっても判断される。アカデミーがドライバーをF1に送り込めないのなら、こうしたドライバーたちをサポートする時間と資金を無駄にしているということになる。つまりある一面では、アカデミーの運営を成功させるということは、ドライバーをF1に送り込むということなのだ」
「一方で、アルピーヌで起用するために次世代のドライバーを自分たちのために育成しているが、現時点で我々には空いているシートがない」
「我々は長年にわたって成長を助けてきたドライバーたちの道を阻みたくはない。同様に、彼らを我々のドライバーのグループから完全に失いたくない。つまりこれが到達しなければならない妥協点だ。だがこのことは、我々が成功したアカデミーを運営していることを表している」
■ピアストリ「ある意味、この状況には少し落胆している」
周が来シーズンにF1ドライバーの仲間入りをする幸運に恵まれるかもしれない一方で、ピアストリはすべての期待に見事に応えるかそれ以上のことをしながらも、自分のキャリアが決定的なレベルで失速するのを目の当たりにする可能性がある。
「僕はF1シートのために自分を最高のポジションに置くにあたって、いい仕事をしていると思う」とオートラリア出身で20歳のピアストリは語った。「僕はふたつの選手権でタイトルを連続して獲り、選手権をリードするのは3回目だ」
「まだシーズン途中だから多くの変化がこれからも起き得る。でもF1での動きのすべては今起きているか、すでに起きている」
「ある意味、この状況については少し落胆している。なぜならこれ以上僕に何ができたのか本当に分からないからだ」
「また、(モンツァでのフィーチャーレースで優勝したことは)僕はまだここにいるということの、素晴らしい宣言となった」
「この数週間はかなりきつかった。明らかになったことすべてを目にした。自分のいる立場を考えると、どこにも関わることができていない。でもそんなものだよ」
元F1ドライバーのマーク・ウエーバーのマネジメントを受けているピアストリは、ウエーバーから高く評価されている。ウエーバーは、今年ピアストリがF2タイトルを獲得したら2022年には戦線を離脱することになる可能性が高いこと、一方2位でフィニッシュすると来シーズンも活動を続けられることを強調した。
「タイミングが悪かっただけだと思う。でもこのチャンピオンシップでタイトルを獲得したい」とピアストリは語った。
「もう1年続けるためにタイトルを意図的に獲らないでいるという提案もいくつかあったが、それはばかげている。僕はタイトルを勝ち獲りたいんだ。そしてタイトルを獲得して、そのことが将来のある時点で結果となって現れなかったら、かなり苛立つだろうね」
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(autosport web)
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 77 |
2位 | セルジオ・ペレス | 64 |
3位 | シャルル・ルクレール | 59 |
4位 | カルロス・サインツ | 55 |
5位 | ランド・ノリス | 37 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 32 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 24 |
8位 | フェルナンド・アロンソ | 24 |
9位 | ルイス・ハミルトン | 10 |
10位 | ランス・ストロール | 9 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 141 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 120 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 69 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 34 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 33 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 7 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 4 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 0 |
9位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 0 |
第5戦 | 中国GP | 4/21 |
第6戦 | マイアミGP | 5/5 |
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5/19 |
第8戦 | モナコGP | 5/26 |
第9戦 | カナダGP | 6/9 |