F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

レッドブル・ホンダ密着:逆転を狙う最大のチャンスだったはずのピットストップ。約11秒のロスが大きな痛手に

2021年9月13日

 マックス・フェルスタッペンがポールポジションからスタートしたF1第14戦イタリアGPで、レッドブル・ホンダが優勝できなかった直接的で最終的な理由は、26周目のルイス・ハミルトン(メルセデス)との接触だが、そこに至るまで、フェルスタッペンはすでに2度優勝を逃す致命的なミスを犯していた。

レッドブル・ホンダ密着
リタイアしてピットレーンを歩いて戻るフェルスタッペン

レッドブル・ホンダ密着
リタイアしてピットレーンを歩いて戻るフェルスタッペン


 ひとつはスタートでダニエル・リカルド(マクラーレン)を前に出したことだ。マクラーレンは土曜日のスプリント予選でも、スタートでハミルトンの前に出ると、その後チェッカーフラッグまでポジションを譲ることはなかった。つまり、この時点でフェルスタッペンの優勝の可能性はかなり低くなっていた。


 フェルスタッペンが先頭を走るリカルドを逆転できる最大のチャンスは、ピットストップしかなかった。しかも、モンツァは1ストップが定石。フェルスタッペンはリカルドと同じミディアムタイヤでスタートしていたから、タイヤの条件は同じ。そうなると、後ろを走るフェルスタッペンはアンダーカットを仕掛けたいところだが、チャンピオンシップ争いを演じているハミルトンがハードタイヤでスタートし、4番手を走行していることを考えると、あまり早くタイヤを交換するのも考えものだ。


 そこで22周目にピットストップのタイミングだったにも関わらず、リカルドがピットロードに向かうと、フェルスタッペンはステイアウトした。その作戦自体は間違ってはいない。リカルドと同時にピットインしても、マクラーレンがピットストップミスをしない限り抜けないからだ。


 問題はピットストップのタイミングではなく、今回は珍しくピットストップ作業にミスが出た。右フロントタイヤの交換作業に手間取り11.1秒も費やしたことだ。このロスで、ハードタイヤを履いて最後尾からロングラン作戦を採っていたバルテリ・ボッタス(メルセデス)の後ろに回ることになった。すでにボッタスの前でコースに復帰していたリカルドとの差は大きく広がり、ここでフェルスタッペンがイタリアGPで勝利する可能性はほぼ消えた。

レッドブル・ホンダ密着
フェルスタッペン、23周目にピットイン

レッドブル・ホンダ密着
一旦は全員が作業の終了を知らせるも、グリーンランプがつかない

レッドブル・ホンダ密着
右フロントだけもう一度作業

レッドブル・ホンダ密着
ようやくピットアウト


 ハミルトンとの接触事故は、その後発生。そしてレース後、次戦3グリッド降格のペナルティを科せられた。ポールポジションからスタートしたフェルスタッペンは、25ポイントだけでなく、次戦ロシアGPでのグリッドも失ってしまった。

レッドブル・ホンダ密着
フェルスタッペンへのペナルティを受け入れたレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表

レッドブル・ホンダ密着
レース後、会見場に姿をみせたフェルスタッペン



(Masahiro Owari)




レース

4/19(金) フリー走行 結果 / レポート
スプリント予選 結果 / レポート
4/20(土) スプリント 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
4/21(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※中国GP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン110
2位セルジオ・ペレス85
3位シャルル・ルクレール76
4位カルロス・サインツ69
5位ランド・ノリス58
6位オスカー・ピアストリ38
7位ジョージ・ラッセル33
8位フェルナンド・アロンソ31
9位ルイス・ハミルトン19
10位ランス・ストロール9

チームランキング

※中国GP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング195
2位スクーデリア・フェラーリ151
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム96
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム52
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム40
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム7
7位マネーグラム・ハースF1チーム5
8位ウイリアムズ・レーシング0
9位BWTアルピーヌF1チーム0
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第5戦中国GP 4/21
第6戦マイアミGP 5/5
第7戦エミリア・ロマーニャGP 5/19
第8戦モナコGP 5/26
第9戦カナダGP 6/9
  • 最新刊
  • F1速報

    Vol.3 第2戦サウジアラビアGP&第3戦オーストラリアGP