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【ホンダF1開幕前会見】2020年シーズン開幕に『スペック1.1』で挑む。パワーユニット開発総責任者の浅木氏「目標はチャンピオン」

2020年6月23日

 7月5日(決勝日)にオーストリアでいよいよ開幕する2020年のF1グランプリ。その開幕戦を控えた6月23日(火)にホンダが『HondaF1 2020シーズンプレビュー オンライン』との名でメディアを対象にした記者会見を実施した。


 メディア限定で行われた今回のプレビューには、ホンダF1のパワーユニット(PU)開発総責任者であり、HRD Sakuraのセンター長を務める浅木泰昭氏が登場。浅木氏は新型コロナウイルスの影響で変わった今季のレギュレーションやパワーユニットを構成するコンポーネントや各コンポーネントの役割などを紹介。


 そして昨年、F1復帰後の初勝利を挙げた第9戦オーストリアGPのラップチャートと、ピエール・ガスリーが表彰台を獲得した第20戦ブラジルGPのパワーユニットの一部データを公開してライバルとのパフォーマンス差を解説し、最後には今年は『ALL Honda』体制で戦うことを宣言した。


 GPSを使ったガスリーとルイス・ハミルトン(メルセデス)の最終コーナー立ち上がりの加速比較グラフを表示し、浅木氏は、ブラジルGPではメルセデスと対等に戦うことができたと断言。ただし昨年、ホンダのパワーユニットのパフォーマンスが良かったのは「ホンダジェットの技術が活かされたターボチャージャー、コンプレッサーが強みなった」ことと、メルセデスが冷却の問題で苦しんだオーストリアやブラジルのような標高が高いところであり、標高の低いサーキットではまだ負けているというのが浅木氏の分析だ。

2020ホンダF1シーズンプレビュー
2019年F1オーストリアGPのラップチャート

2019年F1ブラジルGP決勝、ファイナルラップでピエール・ガスリーとルイス・ハミルトンが争った場面のテレメトリー。パワーユニット出力でメルセデスに匹敵していることが分かる
2019年F1ブラジルGP決勝、ファイナルラップでピエール・ガスリーとルイス・ハミルトンが争った場面のテレメトリー。パワーユニット出力でメルセデスに匹敵していることが分かる


 タイトル獲得の期待がかかる2020年シーズンはドライバーズ選手権、コンストラクターズ選手権の両方で6連覇を果たしているメルセデスとの戦いにも注目が集まる。今年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、FIAの指示でチームのファクトリーとともにホンダの工場も閉鎖せざるを得なかったため、当初この時期のオーストリアGPで仕様予定だったパワーユニット『スペック2』のパフォーマンスレベルには到達できていないという。


 ただ、その条件は他のパワーユニット開発メーカーも同じ。7月の開幕に向けては、3月の開幕戦時点のパワーユニット『スペック1』に比べて1年の3分の1程度はパフォーマンスも伸びている予定だと浅木氏は明かした。


「今年は開幕戦オーストリアGPに持ち込んだ仕様で1年戦います。オーストリアに持ち込むものは『スペック1.1』と呼んでいます。使用数については、レース数に応じてというところです」


 新型コロナウイルスの影響でシーズン全体のレース数が未定であることに加え、パワーユニット開発は凍結されることも明らかになり、今季のホンダは基本的にはスペック1.1のパワーユニット(マシン1台につき年間3基)で戦うことになる。


「メルセデスとホンダのどちらが勝ってもおかしくないという状況のなか勝つというのが私の目標です。(レッドブル・リンクは)験のいいサーキットだし、去年はターボ効率を考えても(メルセデス)同等に戦うことができたので期待しています。メルセデスについては去年のようなことはないだろうと思いますが、期待と不安が半々です。目標はチャンピオン。我々の役割としては、メルセデスと五分のところまで持っていきたいです」と、開幕戦のオーストリアに向けて抱負を述べた浅木氏。


 メディアプレビューの最後には、開幕に備えてすでにイギリスのHRDのファクトリーに移動しているホンダF1の山本雅史マネージングディレクターがサプライズで登場し、「今年は大きな節目の年。ホンダが一丸となってファンの応援や期待に応えられるようなチャンピオン争いをして、年末にみなさまと笑顔になれるように、1戦1戦謙虚に戦っていきたいです」と述べた。


 注目の2020年シーズンは、7月3〜5日にレッドブルの地元であるオーストラリアのレッドブル・リンクで開幕を迎える。



(autosport web)




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