F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

F1技術解説2018年シーズン前半総括(3):オーダーメイド仕様の極薄シートは外部からの救出が可能

2018年8月22日

 2018年シーズンは折り返し点を過ぎ、サマーブレイクも終わりに近づいている。後半戦突入を前に、前半戦で撮影した普段あまり見たことのない写真をもとに、各チームのマシンアップデートや、基本的な技術レギュレーションのおさらいをしてみよう。

■レッドブルのステアリング

 ダニエル・リカルドとマックス・フェルスタッペンのステアリングである。RB14のステアリング背面には、左右に3枚ずつのペダルが付いている(写真参照)。一番下はクラッチペダル(常にどちらか片方だけが作動可能)、真ん中はギヤシフト用である。そして一番上のペダルは、ドライバーの好みで機能を割り当てられるようになっている。


レッドブルのステアリング

■ハロの登場で2分割を余儀なくされたモニター(トロロッソ)

 ハロの導入で、各チームが見直しを迫られたパーツがある。ドライバーがガレージにいる際、コクピット内で見るモニターである。ハロ中央のピラー(柱)が邪魔で、従来形状のモニターは設置できない。そのため2分割型が主流となった。


2分割を余儀なくされたモニター(トロロッソ)

■メルセデスとマクラーレンの補助オイルタンク

 メルセデスやマクラーレンなどの複数チームは、マシン前方下部のスプリッター(写真白矢印)の上に補助オイルタンクを設置している(同赤矢印)。1枚目の写真はマクラーレンで、“OIL USE ONLY”の文字と、全チームにオイルタンクを供給しているATL社のロゴが見える。燃料タンク同様、ケブラー素材にラバーをコーティングしているようだ。


 補助タンクは全F1マシンに備わっているが、通常はサイドポンツーン内に置かれる。しかしメルセデスやマクラーレンは、重心を少しでも下げるのとサイドポンツーンの形状を少しでも細くするために、スプリッターの上に置く工夫を凝らしている。


 燃焼室内でのオイル消費は、メインオイルタンクに取り付けられたセンサーによって、走行中もリアルタイムでFIAに監視されている。一方、補助オイルタンクのオイル量は、レーススタートの1時間前までにFIAに申告することになっている。


メルセデスとマクラーレンの補助オイルタンク

■オーダーメイドのバケットシート(メルセデス、フェラーリ)

 カーボンファイバー製のF1用バケットシートは、ドライバーひとりひとりの体格に合わせたオーダーメイド仕様である。シートは実に薄く、ほんの数ミリの厚さしかない。


 1999年以来、バケットシートはマシンへの固定が禁じられた。その結果、事故でドライバーが自力で脱出できなくても、シートに座ったまま引き出すことが可能になった。バケットシート背面に見えるベージュと赤、青のベルトは、ドライバーをシートごと引き出すためである(写真参照)。


 フェラーリとメルセデスではシート形状が微妙に違うものの、機能は同じである。臀部から太ももにかけての凹凸を見るだけでも、シートの薄さが窺えると思う。


オーダーメイドのバケットシート(メルセデス、フェラーリ)


この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(Translation:Kunio Shibata)




レース

4/19(金) フリー走行 結果 / レポート
スプリント予選 結果 / レポート
4/20(土) スプリント 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
4/21(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※中国GP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン110
2位セルジオ・ペレス85
3位シャルル・ルクレール76
4位カルロス・サインツ69
5位ランド・ノリス58
6位オスカー・ピアストリ38
7位ジョージ・ラッセル33
8位フェルナンド・アロンソ31
9位ルイス・ハミルトン19
10位ランス・ストロール9

チームランキング

※中国GP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング195
2位スクーデリア・フェラーリ151
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム96
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム52
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム40
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム7
7位マネーグラム・ハースF1チーム5
8位ウイリアムズ・レーシング0
9位BWTアルピーヌF1チーム0
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第5戦中国GP 4/21
第6戦マイアミGP 5/5
第7戦エミリア・ロマーニャGP 5/19
第8戦モナコGP 5/26
第9戦カナダGP 6/9
  • 最新刊
  • F1速報

    Vol.3 第2戦サウジアラビアGP&第3戦オーストラリアGP