ハミルトン「レッドブルと戦うにはアップグレードが必要」と主張も、メルセデスは来季開発重視の姿勢崩さず/F1第8戦
2021年6月28日
2021年F1シュタイアーマルクGP決勝で、メルセデスのルイス・ハミルトンは2位、バルテリ・ボッタスは3位だった。
ハミルトンは2番グリッドからミディアムタイヤでスタート、28周目にハードに交換、一貫して2番手を走行した。終盤、レースをリードするマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)に追いつける見込みがないと判断、71周のレースの69周目にソフトタイヤに交換し、ファステストラップを記録して、追加の1点を獲得した。
ボッタスは予選で2番手だったものの、金曜のピットレーンでのスピンにより3グリッド降格ペナルティを受け、5番グリッドからミディアムタイヤでスタート。11周目にランド・ノリス(マクラーレン)を抜き、前を行くセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)がピットストップを行った翌周27周目にピットインし、ハードタイヤを装着、ペレスの作業が遅れたことで、ボッタスは3番手に上がることができた。ペレスが2回ストップでフレッシュなタイヤで終盤追いついてきたが、ボッタスは凌ぎ切って3位表彰台を獲得した。
ハミルトンとメルセデスは、両選手権において、首位のフェルスタッペンおよびレッドブル・ホンダにギャップを広げられる形になった。
チーム代表トト・ウォルフは、メルセデスは今季型の開発を基本的にストップし、来季型の作業に集中していると明かした。
「今年の開発はストップしている。来年をうまくやることが非常に重要だと考えているからだ。だが、彼ら(レッドブル)は今も新パーツを入れ続けている」とウォルフは『Sky Sports F1』に対してコメントした。
「レッドブルは今も開発を強力に推し進めているが、我々は主に2022年に焦点を当てている。だからといって、今年の選手権が終わったというわけではない。それは絶対に違う。今持つすべての武器で戦っていく。まだ戦いは終わっていない」
■メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ルイス・ハミルトン 決勝=2位
今日のレースではほとんど単独で走行していた。レッドブルについていこうと頑張ったけれど、彼らは速くてそれができなかった。彼らはこの数戦で大きく進歩した。
自分たちが常に遅れている部分はどこなのか、はっきりとは分からない。でも、ロングランは彼らの方が少し速いみたいだし、ストレートでは僕らはかなり遅れていると感じる。
これは大きな挑戦だ。パッケージを改善し、パフォーマンスを向上させるために何ができるのかを探る必要がある。でも2位と3位というのはとてもいい結果だ。チームで大量にポイントを稼いだし、これからも努力し続けていく。
(会見で語り)レッドブルのアドバンテージは(1周)0.25秒ぐらいだと予想したが、少なくとも0.3秒か0.4秒あったと思う。素晴らしいスピードだ。僕にはどうすることもできなかった。
僕たちはアップグレードを全く持ち込んでいない。でも彼らはアップグレードを行っている。エンジンやパッケージの他の部分をアップグレードし、それによって前進しているんだ。
何らかのアップグレードが必要だ。どこかからパフォーマンスを見つける必要がある。
(すでに来季型にシフトしているという代表のコメントについて聞かれ)チームの論理やプロセスに疑問を呈するつもりはない。アップグレードが入ればすごくうれしいけれど、今のところその予定はないようだ。
まだたくさんレースは残っているし、これからも努力し続ける。本気で取り組めば、改善することができるはずだ。ただ、これからマシンの開発や改善を行わないのであれば、こういう結果になるだろう。
■ボッタス「レッドブルの1台に勝つことが大きな目標だった」
■メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
バルテリ・ボッタス 決勝=3位
グリッドを考えれば、このレースから最大限の結果を引き出せたと思う。5番手スタートで3位というのは悪くない結果だ。終盤、タイヤは全く残っていなかった。今日は、オーストリアでF1のレースをしているのではなく、ラップランドでラリーをしているみたいな気分だったよ!
現状、レッドブルは僕たちより1周0.2秒速いようだ。これは大きな差だよね。今日はなんとか彼らの1台には勝つことができたのでよかった。でも優勝争いをするには、マシンを改善しなければならない。今は彼らの方が上にいると受け入れて、それによってモチベーションを高めていく必要がある。
ペナルティは別にして、僕にとって、とてもスムーズな週末だった。予選2番手で表彰台獲得という結果はポジティブだし、来週のレースが楽しみだ。
(会見で語り)少なくともペレスの前に出ることができてよかった。それが大きな目標だったんだ。レッドブルからポイントを奪うことがね。それを達成できてよかった。
(autosport web)
関連ニュース
1位 | マックス・フェルスタッペン | 77 |
2位 | セルジオ・ペレス | 64 |
3位 | シャルル・ルクレール | 59 |
4位 | カルロス・サインツ | 55 |
5位 | ランド・ノリス | 37 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 32 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 24 |
8位 | フェルナンド・アロンソ | 24 |
9位 | ルイス・ハミルトン | 10 |
10位 | ランス・ストロール | 9 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 141 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 120 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 69 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 34 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 33 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 7 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 4 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 0 |
9位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 0 |
第5戦 | 中国GP | 4/21 |
第6戦 | マイアミGP | 5/5 |
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5/19 |
第8戦 | モナコGP | 5/26 |
第9戦 | カナダGP | 6/9 |