XPB Images

　一般のファンはご存じなかったかもしれないが、モナコGPの週末はF1にとって、たいへん大きな意味を持つものだった。

　レースそのものには何の変わりもなかった。だが、それを取り巻くあらゆるものが、過去1年半と比べると大きく変わったのである。実際のところ、モナコにはこの地ならではのユニークな面がいくつもあり、最近の他のレースと比べると、様々な変化があるだろうと予想はされていた。

　手始めは、ごく単純な変化だった。多くのメディア関係者がパドックに入れるようになり、リモートではなく対面でインタビューができるようになったのだ。これは昨年のオーストラリアGPの木曜日以来、ずっと禁止されていたことだ。

　ゲストをピットレーンとグリッドに招くことも認められた。女子プロテニスのスター、セリーナ・ウイリアムズがチェッカーフラッグを振る役を任され、さらには優勝したマックス・フェルスタッペンと並んでインタビューを受けた。また、ドライバーたちがおしゃれなスーツを着て参加するファッションショーもあった。とにかく、これまでとは大違いだ。

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