2021年F1第5戦モナコGPのフリー走行3回目が行われ、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがトップタイムをマークした。レッドブル・ホンダのセルジオ・ペレスは5番手、アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは9番手、角田裕毅は19番手となっている。

　気温18度、路面温度27度というコンディションのモンテカルロ。朝に雨が降ったため、このセッションの前に行われたFIA-F2の第2戦レース2はウエットコンディションでのレースとなったが、FP3はドライコンディションで現地時間12時にスタートした。

　最初にコースへ出たのはアルファロメオのキミ・ライコネンとアントニオ・ジョビナッツィで、タイヤはソフトタイヤ。マクラーレンやアルファタウリ・ホンダ、フェラーリもソフトでコースイン、ハースはハードタイヤ、ウイリアムズはミディアムタイヤだ。

　序盤はカルロス・サインツJr.（フェラーリ）が1分13秒300で首位に立つ。チームメイトのシャルル・ルクレールが1分12秒633でトップタイムを塗り替えると、再びサインツJr.が0.1秒上回る。すると今度はルクレールが1分12秒233までタイムを縮め、フェラーリのふたりがトップタイムを出し合った。

　レッドブル・ホンダはフェルスタッペンがソフトで1分12秒495をマークし3番手、ペレスはミディアムで1分12秒924と4番手につけるが、ジョビナッツィとランド・ノリス（マクラーレン）がペレスを上回る。トップのルクレールは1分11秒658と、さらにトップタイムを更新。フェルスタッペンも再度アタックを行いルクレールと0.1秒差の2番手タイムをマークし、その後1分11秒485でトップに立った。メルセデスはこの時点でルイス・ハミルトンが1分12秒020で4番手、バルテリ・ボッタスは12秒084で5番手だ。

　セッション折り返しを前に、今度はサインツJr.がフェルスタッペンを0.033秒上回ってタイムシートのトップに立った。その後各車は一度ピットへ戻り、残り時間が25分を切ったあたりで再びコースへ出て行く。ここでもサインツJr.が1分11秒341とさらにトップタイムを塗り替えた。

　その直後、ニコラス・ラティフィ（ウイリアムズ）がターン15でわずかにウォールにヒットし、その先のプールサイドシケイン出口で縁石に乗ってそのままウォールにヒットしてしまった。残り時間17分半を切ったところでセッションは赤旗中断に。幸いラティフィは自力でマシンを降りたが、マシンは右フロントに大きなダメージを負っているようだ。

　残り時間12分でセッションが再開。各車いっせいにコースへ出て行きタイムを更新する。フェルスタッペンがサインツJr.を上回って1分11秒294でトップに立ったが、残り時間2分を切ったところでミック・シューマッハー（ハース）がカジノでリヤが流れてしまいクラッシュ。マシン左側が大破してしまい、このセッション2度目の赤旗中断となった。なおシューマッハーも自力でマシンを降りている。

　結局FP3はこのまま終了となり、フェルスタッペンがトップで、サインツJr.、ルクレールとフェラーリ勢が続いた。4番手以下ボッタス、ペレス、ノリス、ハミルトン、ライコネン、ガスリー、セバスチャン・ベッテル（アストンマーティン）というトップ10となっている。角田は全20台中最多となる30周を走り、19番手でセッションを終えた。

■2021年F1第5戦モナコGPフリー走行3回目　リザルト

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