可夢偉「今年一番の、最悪の予選です」

Sauber

――予選18位、Q1落ちです。
「今年一番の、最悪の予選ですね。クルマが決まっているかどうかという以前に、バタバタでしたし、完全にセットアップの方向が分からなくなっていて。FP3の最初のセットアップがダメで、最後にホッケンハイムのセットアップにトライしたら意外と良かったなんて、誰が想像します？ それでもまだ“ど・オーバー”だし、とても攻められるような状態じゃなかったです」

――タイヤがグリップしない？
「すぐにオーバーヒートですね。ここの路面は何かおかしいんです。グリップは低いけど、ダスティなせいかサンドペーパーみたいでザラザラしてて」

――しかしタイヤは温存できました。
「エンジニアも頑張っても16〜7番というのは分かっていたんです。だから予選でそんなにガンガン行ってもしょうがないし、それよりも決勝に新品のタイヤを残すことの方を優先しました。こうやってレースのウインドウを広げて、タイヤをうまく使って1ポイントでも獲れたらラッキー、くらいに思ってます」

――原因は分かっているんですか？
「問題点は分かっているんですけど、どうしたらいいかは分からないですね。ハンガリーの問題と同じで、あの時よりもさらにリヤのダウンフォースが抜けているんです。多分、バンピーな路面のせいじゃないですかね。鈴鹿では全く問題ないはずですけど、ここではウサギみたいにクルマが跳ねて、オンボードの映像を見ても可哀相なくらいですよ。揺れすぎて前が見えないんですよ」

――明日のレースは厳しいですね。
「自分のクルマが速くて『やったるぞ〜！』というモチベーションなら良いんですけど、ラッキーを期待するしかないというテンションで行くのは厳しいですね（苦笑）。シンガポールのレースは面白いから、明日は外から見たいですね（苦笑）。こんな“ど・オーバー”のクルマで走るのはイヤですよ（笑）。それでもまぁ、みんなタイヤが厳しいと思うので、ホッケンハイムのセットが当たるか外れるかは分かりませんけど、粘ってタイヤをうまく保たせて、なんとかポイントが獲れればいいなと思います」

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