バーレーンGPでのフェルナンド・アロンソの優勝は、ルノーにとって歴史的な勝利となり、チームボスのフラビオ・ブリアトーレは終始上機嫌だった。
アロンソは2戦連勝を成し遂げたが、この勝利はルノーエンジンにとってはF1通算100回目、ルノーシャシーにとっては同じく20回目の勝利だった。また、3戦連続でルノーのシャシーが優勝したのは今回が初めてのことでもある。ブリアトーレも満面の笑みだった。
唯一残念だったのは、ジャンカルロ・フィジケラが、4ラップ目にエンジントラブルでリタイアを喫したことだ。
「今回はチーム全体にとって素晴らしい結果となった」とブリアトーレ。
「フェルナンドはスタートからフィニッシュまでレースを支配した。ミハエル(シューマッハー)とも素晴らしい戦いを演じた。フェラーリがリタイアした後は、タイヤやエンジン、ヤルノ(トゥルーリ)との差に気をつかうだけでよかった」
「ジャンカルロのリタイアにはみんながっかりしたが、彼は次のレースで再び素晴らしいドライブを見せてくれると思う」
「エンストン(チーム本拠地)とビリー(ビリシャチオン:ルノーエンジン開発拠点)のみんなは本当によくやってくれた。ルノーをF1で100回目の勝利に導くことができ、誇りに思っている」
ルノーのエンジニアリングディレクター、パット・シモンズも喜びを語るとともにアロンソを賞賛した。
「今日の午後、フェルナンドがやったようなレースコントロールを目にできるのは、とても気分がいいね」
「フェルナンドのパフォーマンスは本当に素晴らしかった。彼はスタートから数周を、エンジンをフル回転させずに走ってたんだから、なおさらのことだよ。フェルナンドは、ここぞというときに、マシンに過度のストレスをかけずにペースを上げることができていたようだ」
「ジャンカルロには申し訳ないことをした。2ラップ目に、エンジンの調子がおかしくなり始めた。私たちには成す術がなかった。トラブルなくレースを続けられていれば、かなりいい成績を挙げていたと思う」
「ミシュランにもお礼が言いたい。今週、50度以上の路面温度のなか、ミシュランタイヤは試されることとなった。タイヤは路面のどの部分でも素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれたし、ラップタイムも速かった。また、レースを通じてパフォーマンスは一貫していた」